イズっち

【遊んでみた商業ゲーム紹介】
 『みんなでパズループ』(Wii/PZL)

<他ページ>
 『どきどき魔女神判2(DUO)』(DS/ADV)
 『スーパーマリオRPG』(SFC/RPG)
 『ファミコン探偵倶楽部PARTII うしろに立つ少女』(SFC/ADV)
 『ポケモンスナップ』(N64/ACT)
 『大乱闘スマッシュブラザーズX』(Wii/ACT)
 『メタルスレイダーグローリー』(FC/ADV)
 『Wii Fit』(Wii/ETC)
 『スーパーマリオギャラクシー』(Wii/ACT)
 『Miiコンテストチャンネル』(Wii/ETC)
 『ダウンタウン熱血物語』(FC/ACT)
 『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者(前後編)』(FCD/ADV)
 『ことばのパズル もじぴったんDS』(DS/PZL)
 『罪と罰 地球の継承者』(N64/STG)
 『FOREVER BLUE(フォーエバーブルー)』(Wii/RPG)
 『どきどき魔女神判!』(DS/ADV)
 『ファミコン文庫 はじまりの森』(SFC/ADV)
 『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』(FCD/ADV)
 『マリオのスーパーピクロス』(SFC/PZL)
 『がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻』(SFC/ACT)
 『星のカービィ 夢の泉の物語』(FC/ACT)
 『Wii Sports』(Wii/SPT)
 『スーパードンキーコング』(SFC/ACT)
 『はじめてのWii』(Wii/ACT)
 『大人の常識力トレーニングDS』(DS/ETC)
 『ゼルダの伝説 夢をみる島DX』(GB・GBC/A・RPG)
 『脳を鍛える大人のDSトレーニング』(DS/ETC)

 『ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし』(GBA/A・RPG)



『みんなでパズループ』(Wii/PZL) 〜2008.6.6
Wii用/アクションパズル
任天堂/ミッチェル
2008.4.22配信開始
1000円(ショッピングチャンネル専売)
公式サイト
Wii.comの紹介ページ
 『パズループ』は元々ミッチェルが開発したパズルゲームです。
 初出は98年と意外に古く、アーケード版、プレイステーション版(発売はカプコン)、ゲームボーイカラー版(発売はカプコン)、携帯電話版など色々な機種で発売されていたそうです。DS版も2006年に任天堂から発売されていますね。


 ただ……歴史が古いのにマイナーなシリーズほど厄介なものはありません。
 メジャーになれなかったのにはそれなりに理由があるのでしょうし、その理由を改善できないまま何年も歴史だけ積み上げてしまったという可能性は否定できません。現に、僕はこのWii版を遊んだ後にDS版の体験版をプレイする機会があったのですが……正直キツかったです。体験版でこんなに難しいの!?と挫折してしまいました。


 一方、このWii版『パズループ』―――
 僕はシリーズ初プレイだったので恐る恐るの購入だったんですが、神々しいまでの間口の広さに「これこそが任天堂の凄さか!」と驚かされました。分かりやすく言い直すと、序盤は何も考えずにポンポン撃ってもそれなりに進められてしまう難易度になっているのです。
 もちろん僕はどれだけ任天堂が開発に口を出したのかを知りませんけれど……ルールを把握せずにプレイしてもそこそこ楽しめてしまう敷居の低さと、やりこんでいくと超極悪難易度のステージが現れるやり応えに任天堂イズムを感じました。

 『脳トレ』とか『はじめてのWii』を楽しんだ人にとって、「次の1本」として非常に推したいソフト………と、最初の2週間は考えていたんですけどねぇ。
 惜しいことに、途中から途端に不親切なゲームになってしまい、僕は最後までクリアすることなくこのゲームを辞めてしまいました。ホント惜しい……どうして最後の最後で詰めを誤ってしまったのだろうと、勿体ない気分です。




 ○ 「誰でも遊べるようになるゲーム」のお手本
 『パズループ』のルールは至極シンプルです。
 レールの上を色のついた球(ジュエルストーン)が列をなして進んでいるので、固定された砲台から球を発射して列の中に加えていき、同じ色が3つ揃うと消える―――指定された数を消すなどの条件を満たせばクリア、条件を達成できずに列が最後まで到達してしまうとゲームオーバー。こんだけ。

 消えた球の両脇が同じ色だと引き寄せられて列が戻るとか、引き寄せた結果3つ揃うと連鎖になるとか、発射ボタンを押しっぱなしにすることでレールを飛び越えられるチャージショットがあるとか(これってWii版だけなんですかね?DSの体験版ではやり方が分からなかったです)―――上達した後に覚えなきゃいけないテクニックはあるんですが、序盤はそんなもんは知らなくても何とかなります。


 初めてこのシリーズを遊ぶ人向けに用意された「ひとりでかんたん」「ふたりでかんたん」モードは、本当に簡単なモードで……球の色が2〜3種類のところから始まります。何も考えずにポンポン撃ち込んでいくだけでもどんどん連鎖になっていきます。「なんかよく分からないけど楽しい」ところから始められるんですよ。

 初心者向けのモードがあっても操作が複雑なら意味がないのですが……このゲームは「Wiiリモコンをひねって砲台を回転」と「Aボタンで球を発射」の2つの操作だけでプレイできます。「Aボタンを押しっぱなしでチャージショット」というテクニックもあるんですが、序盤はそれを知らなくてもプレイできるようになっているので後で覚えればイイでしょう。
 パズルゲームには興味があるけれど、難しい操作は出来ない(十字キーが苦手)という人にピッタリですね。ここ数年、DSでパズルゲームが流行ったことからタッチペンでのみパズルゲームを遊ぶという人も増えたでしょうし、最初は「十字キーの方がやりやすいんだけどなぁ」と思っていた僕も徐々に操作が馴染んでいく感覚が楽しかったです。

 初心者向けのチュートリアルである「説明」もありますし、ゲームオーバー時に「アドバイス」を見ることも出来ます。
 自分は上級者だけど、初めてプレイする友達に勧めたいという場合は「ふたりでかんたん」でサポートをしてあげればイイですし。

 初心者が楽しめるように間口を広く取っているのが流石任天堂です。こういうところを見習わないで上っ面だけをマネた「○○もどき」が玉砕している様を見てきた僕としては、ユーザーの立場になって考えるということが何故出来ないのかと疑問で仕方ないです。まぁ、この『みんなでパズループ』もあまり売れていないみたいなんですけどね!



 そうして入ってきた初心者にも、「あれ?ここから先は進めないな」という壁を幾つも作って上達させていく難易度調整が本当に秀逸です。こんなもんクリア出来るかー!!というステージも何度かチャレンジしているとコツが見えてくるもので、自分のレベルアップを肌で実感出来るんですよね。
 ちなみに我が家の場合、僕は「ひとりでお題」モードを残り1問、母は「ひとりでお題」モードを残り4問というところまでいきました。最初は二人ともかんたんモードもクリアできなかったのに!


 間口は広く、上達していく感覚を味わえ、上級者向けのモードも用意されています。
 協力・対戦プレイは4人まで可能で、一人で遊びたい人向けの「ひとりでお題」モードが何気に中毒性高し。もう1問、もう1問と攻略したくなる魅力があるのです。


 この作品は何故か入らなかったんですが、“Touch!Generations”に入れて欲しかったなーと思っていました。
 
最初の2週間は。

 それまでは非常に親切だと思っていたこのゲームですけど、突然と不親切なゲームに化けてしまったのです。
 本当に何故こんなことになってしまったのか……今でも理解出来ません。



 ○ 「不親切にすることで難易度調整」という悪い見本
 不親切さを感じ始めたのは、「ひとりでお題」モードが後半になった頃でした。
 唐突に敵キャラが出てくるんですよ。お邪魔要素というか、何というか。

 んでもって、コイツらの出現条件・能力・対処法がほとんど提示されないまま進んでしまうのですよ(お邪魔ストーンだけは脇の球を消すと一緒に消えるという説明がありますが)。
 対処法が分からなかったので「説明」モードや「アドバイス」や「ショッピングチャンネル内の説明書」や「公式サイト」を調べたんですけど、どこででも情報を見つけることが出来ませんでした。
 仕方がないので……僕は「この赤い敵は球を弾き飛ばすから、当たらないように避けて撃とう」としていたのですが、これが大間違いで。実はこの赤い敵は色の付いた球をお邪魔ストーンに変えてしまうので、出てきたらすぐに球をぶつけて倒さなければいけなかったみたいなんです。それが分からず、1週間同じステージで詰まっていました。


 アクションゲームならば文句はありませんよ?
 『ゼルダの伝説』で「敵の倒し方が分からない!」なんて文句を言うのは、カレーに「辛い!」と文句を言うのと一緒だと思います。

 でも、コレはパズルゲームじゃないですか。
 与えられた一定のルールの中で解いていくゲームなのに、得体の知れない存在が出てきて「何故だかクリアできない」状況にしてどうするんですか。多分スタッフは「言わなくても敵の能力くらい分かるだろう」という考えだったんでしょうけど、こっちは問題解くのに必死で敵の動きなんか見てられないっての!

【多分、おジャマ要素はこんなカンジ】
 ・お邪魔ストーン……何色にも使えない無色の球。隣の球が消えると1つだけ消える。出現条件は謎。
 ・台風……ステージを左右に動いているが、撃った球がここを通過しようとすると弾き飛ばされるみたい。
 ・なんか赤いの……レール上を走り回り、一定時間同じ場所に留まるとそこの球をお邪魔ストーンに変えてしまう。出現するステージは限られている。球をぶつけると退散する。ステージごとに出現数は限られているみたいなんだけど、時折同じステージでも全然出てこなくなる時があるらしい。謎。



 実を言うと、「不親切さ」はここだけじゃないです。
 このゲームには球のデザインを切り替えられる機能があって、「ひとりでお題」モードをクリアしていくとそのデザインが増えていくそうなんですが……全部で10種類の内、最初から選べるのが4つ。後から6つ出現するはずが―――僕は「ひとりでお題」モードが残り1問の状態になっても1つも出現していませんでした。
 どうやらステージごとのハイスコアを20面ずつ一定以上達成しないと出てこないみたいなんですけど、こういうのって何も考えずにプレイしていてもどんどん増えていって、最後の数個だけは難しい条件を満たさなきゃならないとかが普通じゃないのか。1コも出てこなきゃ、「よし!新しいデザインを出そう!」なんて思えませんよ。条件も分からないし。


 ゲーム自体は「Wiiリモコンをひねる」と「Aボタン」しか使わないので、Wiiリモコンをテレビに向ける必要がないのですが……メニュー画面はポインターでしか選択できない仕様なのもイライラします。何十回もコンティニューして解いていくゲームなのに、コンティニューの度に(ゲームには必要のない)「Wiiリモコンをテレビに向ける」動きをしなきゃならないのが腹が立ちます。
 『Wii Sports』とか『Wii Fit』みたいに十字キーでも操作出来るようにしてくれたら良かったのに……



 「不親切さ」というよりは「愚痴」なんですが……
 「ひとりでお題」モードの終盤は、砲台に出てくる球が制御されているのも腹立ちますね。砲台の球は偏りなく全ての色がランダムに出るのではなく、難易度調整として「レール上にない色しか出ない」ステージとかが多くなります。これは気のせいじゃなくて、何十回と繰り返してもそうなんですもの。

 それってパズルゲームじゃ反則じゃない?
 『テトリス』とか『ぷよぷよ』とかでもそうですけど、こちらに与えられる球は何の作為もなくランダムで出てくるものだと信じているもんじゃないですか。なんでわざわざ“クリアしにくいように”スタッフが意地悪で仕込んだ球でプレイしなきゃならないんだ、とゲンナリしてしまいました。


 同じように、『スーパーマリオギャラクシー』の最終面で“クリアしにくいようにコンティニューポイントを減らしている”のに気付いた時も思ったんですけど―――難易度調整のために“クリアしにくくなるように”しているスタッフの「意地悪さ」「不親切さ」が見えた時、ユーザーってのは離れていくワケですよ。『マリオギャラクシー』は確かに素晴らしいゲームでしたし、僕以外批判している人を見かけたことがないんですけど、ああいうことをすると次のソフトは買われないと思うんですけどねー。




 ○ 総評
 うーん……
 結局のところ、「一人で遊ぶと途中からイライラしてくる」「みんなで遊ぶステージが少ない」ということで―――まぁ、1000円ならこんなもんかなというありきたりな感想しか出てきませんでした。

 序盤は本当に素晴らしいゲームだと思いましたし、個人的には2008年ベストゲームはコレかもと思ったほどだったんですけど……「ひとりでお題」モードの後半からは悪いところしか見えてこなかったです。ああいう方法でしか難易度調整が出来ないのなら、難しいステージなんか作らなきゃイイのになぁ。


 しかしまぁ……そんな僕の感想以前に、ネットを巡回しても検索してもこのソフトを買ったという人が僕以外にほとんどいないというのが凄いです。一応10年続いているパズルゲームで、任天堂発売として『みんなのニンテンドーチャンネル』なんかでも映像が出ていましたし、Wiiのユーザー層には比較的マッチしたゲームだと思うんですけども。こういう方向でイイんですかね、Wiiウェアって……

 


自作漫画を描いています
▲ 『ちのしあわせ家族』連載中。よろしければどうぞ。


趣味ページTOPに戻る
indexに戻る


Copyright (C) 2008 yamanashi REI ALL RIGHTS RESERVED.