| ■ 『舞-乙HiME Zwei』 第1話 |
「ユメノツヅキ」
脚本:吉野弘幸 絵コンテ・演出:小原正和
キャラ作画監督:久行宏和 メカ作画監督:大塚健 |
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発売日当日、昼頃にようやく起き出したら既にAmazon先生から荷物が届いていました。

箱デカッ!
ファンヒーターの半分くらいの大きさですよ。そういや僕はスペシャルパッケージの方を買ったんですが、ぶっちゃけ何が特典なのかチェックしていなかったので(笑)。何が入っているのかワクテカしながら、いざオープン!!

上蓋を開けただけの状態。隙間多いなぁ・・・
まーこれはAmazonの仕様ですから『舞乙』に責任があるワケじゃないんですけどね。

DVDのケースと、イラスト集、どデカいケースの組み合わせ。通常版はDVDケースのみですよ。

イラスト集。僕はアニメ雑誌の類はほとんど読まないので、初めて見る絵ばかりで新鮮ではありました。
まぁ、オマケっちゃオマケですけど・・・
では、あのどデカいケースには何が入っていたのかというと―――

ビックリするほどスカスカでした。
このミコトフィギュア(大体ストラップくらいのサイズ)に、この箱の大きさは・・・無駄にスペース取るから保管場所に困るなあ。DVDの価格が上がってしまうのはアニメ業界の行く末を考えると仕方ないことだと思うのだけど、なら、こういうところに気を配って欲しいですよ。この隙間が絶妙にDVDケースが入らないギリギリの隙間だし(笑)
というワケで、不安いっぱいで本編をスタート。
最初に言っておきますと、僕はこうした続編モノとか“本編で描かれなかった部分を補完”とかがあんまり好きじゃないんですよ。興行臭さを感じてしまうという理由もありますし、本編で描ききれなかったというのならそれは構成の失敗でしかないし、本編で完璧に描ききっているというのなら蛇足でしかないし―――
僕はTV版『舞-乙HiME』には100点満点をつけたいくらい満足していましたから、敢えてその続きを描かなくても良いじゃないかと思ったのですよ。そりゃ心のどっかには「良かった!まだ終わってない!」とか「まだ『舞乙』を楽しみにしてて良いんだ!」という喜びもありましたが、完璧だったTV版を越えることは出来ないだろうし、ファンサービスくらいにしかならんだろうなーと半分くらい諦めていました。
―――で、1話を観た率直な感想。
僕はこのスタッフを侮っていました。
TV版に勝るとも劣らない高密度な脚本、しっかりとTV版の“その後”を描いてファンを喜ばせ、そこに留まらずTV版の時点では描かれなかった問題にしっかりと向き合い、キャラ同士の掛け合いもしっかりと『舞-HiME』シリーズの良さを十分に発揮し、新たなキャラの魅力に挑むという凄まじい作品となっていました。小原監督自らコンテ切ったというのも分かるほど画面がひたすら楽しく、作画もTV版を遥かに上回るクオリティ。
最高のスタッフが最高の作品を作ろうと考えた時に、勝手知ったるキャラを選んだ結果『舞-乙HiME』の続編になったというだけだったのかも知れませんね。アニメのDVDを買って初めて「この値段は安い」とすら思いました。早く2巻を観たいけど、この「早く2巻出ないかなー」というワクワクを1日でも長く味わっていたいという気持ちもあります。まぁ、それはともかく2巻の発売がいつ頃かくらいは発表してくれませんかね?(笑)
○ 手堅く、そしてあざといくらいに外さない構成
それが劇場版であれ、OVA版であれ―――TV版の続編を新作として発表するからには外せないことが幾つかあると思います。それは“キャラや世界のその後を描くこと”、“TV版の良さを消さないこと”、そして“ちゃんとハラハラドキドキさせること”の3つかと思います。従来のファンに「これ!これ!これが『舞-乙HiME』なんだよ!」と思わせなければならない一方、TV版とは違うことをやって驚かせなければならない―――これって意外に難しいことなんですよ。
で、冒頭からいきなり宇宙に上がって隕石を打ち落とすシーンからでした。
前情報を全く入れないようにしていた僕としてはビックリ。『舞-HiME』シリーズで宇宙(と呼べる高度なのかは知らないけど)に上がったのは、『舞-HiME』でアルテミスを破壊した時と媛星を破壊した時、『舞-乙HiME』の最終決戦時の3回だけ。最後のは何故宇宙に上がったのかよく分からなかったんだけど(笑)、どれもクライマックスですよね。それを冒頭に持ってきたのに、まずはいい意味で裏切られました。
だけどまぁ、これがちゃんと理に適っていて。ただ単にインパクトのためにこのシーンがあるワケじゃないんですよね。
一つにはTV版から1年後の世界で、キャラがどうしていたのかを自然と描く意味。何か不自然なほどグエン王が格好良いんですが(笑)、変化したガルデローベと各国の関係だったり、変わらない各キャラの掛け合いだったりが冒頭に相応しく描かれていました。
TV版25〜26話では台詞がなかったサラ・キャラガーに台詞が!ちゃんと柚木姉さん(=ハルカ)を嗜めていますよ。ちくしょー、分かってんなぁ。ロザリーもちょっとだけ台詞ありましたね。ロザリーとアリカの共闘とは、高橋美佳子ファンの僕としては嬉しい絵でした。
ナオは五柱なのに参加していないってことは逃げたのか・・・? まぁ、吉野さんの中でナオとシズルはジョーカーでしょうから、満を持してってことなんでしょうけどね。横の猫は「入」の文字なので、マシロのとこのとは違う猫ですね。
そして、もう一つ。
TV版26話を経て彼女らは成長して結束していきましたし、アリカは既にこの時点で“世界を救った”最強クラスのオトメです。ディオを倒した後の承太郎のように、燃え尽きてパワーダウンさせるのも一つの手ですが・・・・・・敢えて冒頭で変わらないアリカの力を見せ付けておくことで、これが失われた時のピンチっぷりを感じられるようにしてあるのでしょう。
蒼天の青玉ver1.5→2(Zwei)の切り替えは「蒼天!」だそうで、これは熱い!パワーアップするのにマシロの想いが必要だというのもイイですね。OVAで終わらせてしまうのは勿体ないほど、広がりそうな設定ですよ。ver2になるとレナ並の力を発揮できるので、蒼天の青玉の特徴である「全ローブの中で最速」の設定が活きてきます。他のオトメが諦めた破片を、アリカが止めに行くというのもこの設定を知っていると燃え度アップですね。
○ これだけ絶賛して夢オチだったらどうしようかと思った
と、ここまで最高のアバンを見せられて超興奮してたのに、夢オチで台無しかと一瞬焦りました・・・このスタッフは一度やらかしてますからねぇ(汗)
ミス・マリアから補修を受けるアリカ・・・という情報だけは知ってましたが、風華宮まで教えに来てくれてるとは!つくづく良い先生だなーと思いますよ。あまりに人格者&強すぎるせいで、真っ先に退場させられるのがアレですが・・・
部屋を間違えて入ったアリカの成長しなさ具合(体は成長してたけど)と、入られたマシロの大人な態度で二人の過ごした一年が手に取るように分かるのが凄いですね。マシロだってアオイに愚痴こぼしているように、内心は結構いっぱいいっぱいなのにね。座り込みの人達の話を親身に聞いちゃう辺りも、マシロの苦労まで気遣えない辺りもアリカらしいっちゃらしいけど―――まぁ、ともかく何だろう。この二人はケンカしてる方が可愛いなぁということです(笑)
マシロって人気投票とかでもあんまり人気なかったんですよねー。
まぁ、TV版序盤はツン・デレ〜ではありましたが、後半はアリカと終始イチャイチャしまくりでしたし。単にイチャイチャしてるだけよりも、衝突だったり嫉妬だったりがあればこそ萌えられるので・・・・・・こうして一年経ってケンカしてる二人を見て、マシロがかなり好きになってきましたよ。衣装も可愛くなりましたしね。胸もちょっと大きくなってきて・・・僕的にはこのくらいがべスt(落ち着け)。まぁ、元々の真白のキャラデザインはストライクゾーンど真ん中ではあったんですけど。
しかも、ケンカしてムスっとした結果、舞衣のところに愚痴りに行ってる辺りもかあいい・・・
と思っていたら、アレ?この舞衣の横にいるコの声?栗林みな実かよ!!
○ 配置され直したキャラを再確認
僕が『舞-HiME』『舞-乙HiME』で一番凄いと思っているのがキャラ配置だったので、仕切り直しとなるOVA版ではどうなっているのかと心配していましたが―――今のところ登場していないのはミドリ達くらい?
アカネちゃんとシホは最初観た時は分からなかったのですが、2回目観直したらアカネちゃんは隕石破壊チームに、シホは何故かナツキの後ろにいました(多分マキマキしてるんだと)。各国のオトメになっちゃった人達は尺的に活躍させるのは難しそうですね。トモエは・・・うーん、かなりテクニカルなことをしないと出せなさそう。まぁこのキャラの量ですから、現状でもかなり上手く配置してやっている方だとは思います。
マシロ、アリカ、アオイ、サコミズは変わらずヴィントブルームに。
ガルデローベ組も変わらず。シズルはまだナツキと一緒に動いているみたいですね。
TV版の1年後なので、(多分)ガルデローベを卒業したイリーナはガルとともにヨウコの下でアシスタントみたいな扱い。何気に出番多いけどキャラとしては分からなくはないし、賑やかなコが居てくれるのは楽しいです。何よりアリカの同級生って、このコしか残っていませんからねー。
舞衣とミコトは黒い谷を観光スポットに? 状況はよく分からんのですが、スレイブロードの人達は元に戻れないので舞衣が預かっているということなのかな。意外に仲良くやってるし、栗林さんが出ているのが嬉しかったり。最初はインスタントに一工夫でしかなかった舞衣のラーメンが、とうとうラーメン屋にまで発展したのには笑いました。
ナオは前述の通り、シマシマ団と旅をしている模様?雪国っぽかったからアルタイに帰ったのかも。
五柱の役回りには色んなところを周ったりする必要もあるだろうし、サボっているワケじゃないんだろうけど。今回は“途中で駆けつけてくれそうなキャラ”が多い分、どう使ってくるかに注目しています。
これまではジョーカーというか反則技を連発していたミユが、まず真っ先にやられていたのにビックリ。
続いてシズル、ミス・マリアと最強クラスから順に石化されていって、ついには真祖様が封じられてしまうという凄まじい展開でした。何が凄まじいって、強いキャラというのはそれだけ人気もあるワケで、そうしたキャラから退場させていく意味をこのスタッフが分かっていないはずもなくて。シズルを退場させて、マシロを主人公として描こうとする覚悟が凄いなぁと思ったのです。
先ほども書いたように、僕はOVAに入ってからますますマシロが大好きになってますから構いませんけど―――シズルファンはどう受け止めているんだろうなぁって。
バトル描写はTV版で使われていたアングルで新鮮味はなかったけど、更にエフェクトを派手にしたようで、コンテの上手さもあって迫力十分でした。これは週1のTVアニメじゃしんどいレベルでしょうねぇ。舞衣の「マテリアライズ!」もカッチョ良かったよ。アリカと舞衣の共同攻撃は使いまわしの絵かと思ったんですが・・・・・・アリカは着ているローブが違ったので、アリカだけ描き直したのかな?。
真祖様封印に続いて、アリカとマシロは決裂して蒼天ver2の力を失い離れ離れ、ミコトも目覚めた何かの影響で眠り続け―――アリカ、舞衣、ナツキ、シズル、ミス・マリアと作中トップクラスのオトメが配置されていたヴィント市だったのに、あっという間に手駒がなくなってしまいました。こうして、冒頭で見せたアリカ達の力がなくなっていく過程で「え?大丈夫?」と思わせるとともに、アリカをモデルにしたグッズが哀しげに散らばっているという絵もまた素晴らしい。
「分からぬなら!黙ってわらわの命に従え!」
TV版を1ヶ月かけて全話観返したばかりの僕には、この言葉はショックだった。言ったマシロも、言われたアリカも僕以上にショックだったろうし、その結果として蒼天ver2の力が失われてしまう説得力を伴うのだから―――よくぞまぁ、こんな台詞を言わせられるなぁと感心します。TV版7話の「大っ嫌いじゃ!」から歩んできた二人の道のりがあったからこそ出る言葉だし、あったからこそ決定的な言葉で・・・この言葉以外ないだろうって凄まじい台詞だったと思います。
最後にニナやナギが映ったということは、“真白なる金剛石”を盗んだ正体は別人ということか。まぁ、これで正体がニナなワケないとは思っていましたが(笑)
シルエットの敵は髪型から大よその検討がつくようになっていて、僕は1回目観た時は「前作のキャラが出てるのかな?」と思ったんですが―――状況を思い出してみると、そうでもないっぽい。ちょっとマジメに考察しちゃうんで、自分で考えたい人は読み飛ばした方が良いかも。
・アリカと接触した影―――羽根以外よく分からなかった
・シズルと遭遇した影―――アリカの蒼天ver2と同じ髪型(+ハルモニウムに侵蝕されたニナみたいな仮面)
・ヴィント攻撃前に出てきた影―――シズルと同じ髪型
・真祖様の間突入前に出てきた影―――ミユと同じ髪型?
・ミス・マリアが遭遇した影―――グルグルまわっていたのは分からんかった
・その後、舞衣やアリカを攻撃した影―――武器の形状を見ると、前作の二三さんのと一緒なんだよね
そもそも、この黒い影は隕石と一緒にやってきたっぽいので青い星から来た生命体?
最初に見た時は複数いるのかなと思ったんですが、アリカ→シズル→ミユ→フミさんとシルエットを変えていったことから倒した(?)敵の姿になれるとかそういうことで、フミさんを石化させたことで真祖様のローブが消えてしまったということじゃないかな。そうなると、何故アリカだけ石化しなかったという話になるんですが―――アリッサの血とかミユの力とか、理由は幾らでも考えられますからね。
それよかミコトが眠ってしまったことの方が重要かも。ミコトはHiME同士の戦いで最後に勝った生き残りらしいですから、少なくとも同格以上ならば、当時の“祭り”に関係した人物かも知れませんね。ミコトというか猫神様は猫を使って“世界を維持”させていたそうですし、ミコトを眠らせるということは世界の危機レベルの話になりそうですね。
というワケで、次回への期待値を上げるだけ上げまくって1巻終了。
このクオリティなら2巻も迷わず買いますよ!次回予告のテキトーさ具合を見ると、まだ絵は仕上がってないっぽいんですけど。いつになるのかワクテカしながら待つことにします。
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