| 『peakvox ミュウミュウチャンバー』(DSi/PZL) |
〜2011.3.18 |
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DSi用/パズル
ファンユニット/オーツー
2011.3.9発売
200円(DSiショップ専売)
セーブデータ数:1
公式サイト
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まず、このタイトル名について。
全く知らない人は「何だコレ?よく分からない言葉だけど、どんなゲーム?」と思われることでしょう。
『peakvox ミュウミュウチャンバー』というタイトルですが、「peakvox」の部分は株式会社オーツーと株式会社ファンユニットが立ち上げたレーベル名だそうです。これまでにもiPhone/iPod touch用のアプリを幾つか販売していて、Wiiウェアでも『peakvox escape virus』(リンク先、自動で音が出ます!)というゲームを出しています。
『peakvox escape virus』もまた謎のタイトルのように思えるかも知れませんが、「peakvox」の部分がレーベル名だと分かれば戸惑うことはありませんよね。「エスケイプウィルス」、恐らくウィルスから逃げるか、ウィルスが逃げるゲームだろうと推察できます。
この法則で言えば、『peakvox ミュウミュウチャンバー』もどんなゲームか分かりますよね!
「peakvox」の部分がレーベル名で……あとは「ミュウミュウ」で「チャンバー」なゲームなんだろうと……
……
ゴメン!「ミュウミュウ」で「チャンバー」なゲームって何?
英語に弱い自分はそれが何の意味なのか分からないのでネット検索をしました。
「ミュウ」は英語で“ネコの鳴き声”、「チャンバー」は色んな意味があったんですが多分“部屋”って意味かな…
ということで、このタイトルは「ネコの部屋」という意味で、ネコを動かして遊ぶパズルゲームなのでした!
公式サイトを見れば1発で分かるんですけどね(笑)。
このゲームの発売前、公式サイトだけ見て「パネルでポンみたいなゲームなのかな」と思っていたんですが、やってみると全く別のゲームでした。
『パネルでポン』というか、多くの落ちモノパズルゲームのように、時間が経つとどんどんブロックが溜まってゲームオーバーになるタイプのゲームではありません。
画面上に配置されたネコをじっくり眺めて、最適な1手を考える―――瞬発力は必要なく、じっくり考えることが大事なタイプのゲームなのです。「ミッションモード」だけじゃなくて「エンドレスモード」も。自分は落ちモノパズルゲームが「急かされている」感があって苦手なので、こういうタイプのゲームで良かった〜と思いました(笑)。 |
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○ ゲームの魅力が分かる「はじめる」モードと、いつまでも遊べる「とことん」モード
遊べるモードは2つ。
「はじめる」モードは、8つのチュートリアルステージ+40のミッションステージをクリアしていくモードです。
「なぞぷよ」みたいなカンジで、「1手で3連鎖しろ」とか「2手で全部のネコを消せ」といったお題が出てきて、それをクリアするとスタンプが付きます。「はじめる」というモード名の通り、遊んでいると自然にこのゲームのルールや決まりが分かるようになっています。この辺のステージ構成は親切ですね。
「とことん」モードは、「はじめる」で学んだ連鎖技術などを活かして、「手持ちのネコ数を保ちつつ延々とネコを消し続ける」モードです。自分は購入初日に最低難易度でレベル97で力尽きたのですが、どうやら100レベル以降も普通に続くそうで、確認されている最高記録は300レベルくらいだとか。
普通のパズルゲームの場合、「とことん」の方がメインモードで「はじめる」の方がサブモードになりがちだと思うんですが、「はじめる」がメインで「とことん」がサブ扱いなのは面白いなと思いましたね。実際、自分もこっちの方がイイと思いましたもの。「はじめる」で少しずつテクニックを学べば、「とことん」にも活きてくるワケですから。
画面構成は『パネルでポン』に似ているんですが、『パネルでポン』が「パネルを入れ替える」操作で消していくのに対し、『ミュウミュウチャンバー』は「ネコをスライドさせて押し出す」操作で消していきます。ネコを横に動かすことで、その横のネコも更に横に動かされて、その横のネコも……と、やった結果、画面からはみ出されたネコは「消滅」扱いになるという。
最初こそ『パネルでポン』の感覚で「うわー!入れ替えさせてくれたら連鎖になるのにー!」と戸惑ったのですが、豪快に5匹くらいのネコを外に押し出して連鎖を起こしたりするダイナミックさはこのゲームならではの感覚ですね。何というか、直感的かつ非常に理に適ったルールで成り立っているゲームだなぁと思いました。
もちろん無闇やたらと外に押し出しているとネコが足りなくなりますし、ネコを動かす度に「にゃー」やら「ミュウ」やら鳴くので外に押し出すのが心苦しいという(笑)。「かわいいネコに癒されて下さい」ってゲームだけど、むしろネコに申し訳ない気持ちになってくるよ!!
○ 地味でも細部まで作りこまれている細やかさ
「メニューへ戻る」や「リトライ」などのボタンがネコの足跡の形をしていたり、押すとネコの鳴き声なんかがしたり。
こういう部分にも非常に気を使われているのも好印象ですね。メニューも使いやすいです。
ついこないだ紹介した『ラビ×ラビ』は「ステージが一本道」「ヒントなし」なことで苦手な人にはハードルが高いと書きましたけど、『ミュウミュウチャンバー』は「はじめる」モードでも「好きなステージが選べる」「全てのミッションステージにヒントがもらえる」となっているため苦手な人にも安心な仕様です。そういう意味では、多くの人にオススメしやすい一品。
ヒントはヒントで「せってい」で「あり」に設定しないと表示されないので、欲しくない人は表示しなくて済みますしね。自分はそれに気付かなくて「いつになったらヒント機能が使えるようになるんだろう…?」と30面くらいまで進んでしまいました(笑)。なので、「こうなったら全ステージヒントなしでクリアしてやんよ!!」とそのままクリアしました。
パズルが得意な人は1〜2日でミッションモードを全てクリアしてしまうかも知れませんけど、その後に「とことん」モードがありますし、自分は200円ならばこれくらいのボリュームが丁度イイかなと思っています。何十時間も遊ばされるとどうしたってイヤな思いをする時がきますし。
「とことん」モードも、いつでも「セーブ」「ロード」が可能なのでちょっと手の空いた時に遊ぶことが可能―――
ホンットに「200円のゲーム」なのに、プレイヤーへの細かい気配りがされているゲームだと思います。フルプライスのパッケージソフトでもこういうところを蔑ろにしているゲームが多いのにねぇ……
○ 総評
ハデさはないし、正直この直前に『ラビ×ラビ』という怪物級の大傑作を遊んでいた分、どうしても比べてしまったところはあるのですが……「プレイヤーを楽しませる」ことをきっちりと丁寧に仕上げた良作だったと思います。
パズルゲームというジャンルはパッケージソフトで出すにはなかなか厳しい時代になってしまったと思うのですが、『ラビ×ラビ』にしろ『ミュウミュウチャンバー』にしろ、大手コンシューマーメーカーではない会社がこういうゲームを出してくれるということは……パズルゲーム好きにとって、ダウンロード販売ソフトは最後の希望の光なんだろうなって思います。
また、この『ミュウミュウチャンバー』も『ラビ×ラビ』同様にiPhone/iPod touch用のアプリを移植してブラッシュアップした作品です。
こういう商品展開には賛否両論あるかも知れませんけど、非ゲーム機用のアプリとゲーム機のダウンロード販売ソフトが上手くライバル関係・補完関係になれれば大きくないメーカーにもビジネスチャンスが広がってくれて、僕達プレイヤーにとっても面白いゲームが沢山出てきてくれて嬉しいことになるんじゃないかと期待しています。
「DSi持っていないけどiPhone持ってる!」って人もいるでしょうしね。 |