【漫画版『舞-乙HiME』感想 2】
 第20話「黒い谷へ」 
 第21話「再会」 
 第22話「王の選択」 
 第23話「蒼天の青玉」 
 第24話「舞闘決戦」 
 第25話「極秘情報、漏れる」 
 第26話「力の意味」 
 第27話「別離の時」 
 第28話「戴冠の日」 
 第29話「血の玉座」 
 第30話「ふたりの女王」 
 第31話「オトメの誓い」 
 第32話「風華宮、炎上」 



■ 『舞-乙HiME』 第20話 〜「黒い谷へ」

 合併号明けで発売日が一日早かったからなのか、安田美沙子パワーなのか、回収騒ぎでも起きたのか―――
 今週、なかなかチャンピオンが見つからなかったです。4件まわって、ようやく1冊見つけた程。モーニングとかサンデーでは頻繁に起こる現象なんですが、チャンピオンでは珍しいんじゃないかな。なのに、単純に「あー人気出てきたんだな」と思えないのが、流石チャンピオン(笑)


 2週間ぶりの漫画版『舞-乙HiME』・・・・なんだけど。正直、今週はイマイチだったかな。
 17話目にミドリを登場させなきゃならずにやたら詰め込んでいた数週前と比較すると、明らかに密度が薄くなっています。ストーリーはちゃんと進んでいるのに何故。
 デレモード全開のニナとか、マシロくんの中途半端な決意とかを見る限り、ここでちょっとペース落としてでもメインキャラ4人のとりあえずの結束を描いておいて、ここから一気に一波乱・・・・・という目論みって気もしますけど。


 ○ ミコト、あっさり人型に
 まぁ、人型になれるとことか、シュヴァルツ側なんだとか。そういう情報はエアリーズ編で分かっていたので今更しっかり描く必要もないのかも知れんのだけど・・・ここはやっぱり話数割いてでも、ミコトメインの話が見たかったです。そもそも“出て行ったアリカを追いかけて合流”が1話で終わっちゃうというのは、詰め込みというよりも拍子抜けですからね。人型になったミコトによって、ようやくアリカの居場所が!みたいな展開で良かったと思うんですけど。ナオやアカネちゃんにすら一応メインの回があったんだし・・・前作から通じて、ミコトたん冷遇されすぎ。

 でも、これもアニメとのリンクなんでしょうね。限られた話数で、やたら多くの内容を詰め込まなきゃならない・・・・これ、ネームをきっているのは作画担当の佐藤先生の方なんだろうけど、作画以上にしんどそう。普通の編集者なら「コレとコレとコレを削れ!」と言うところを、アニメとの関係で残さなきゃいけないんだから・・・・・うーむ。今回も前作同様に、アニメ終了後に怒涛の独自展開を見せるんでしょうか。掲載順位がそこまでもってくれるか分からない上に、この時点でかなりハイスピードで進んじゃっているからなあ。



 あ、あと。ミコトはちょっと大きくなってますよね? 背も、胸も。
 Aカップ未満だった彼女もステキでしたが、個人的にはこれくらいの大きさが最も美しいと思います。
 スレイブの形状を見る限りはシュヴァルツでも敵サイドにまわりそうはないよなぁ、幾らなんでも。



 ○ そもそも、前作キャラってあんまし見せ場ないよね
 バリバリメインで動いているアニメ版と違って、漫画版は前作キャラに重きが置かれてない感じですよね。あくまでメインはマシロ、アリカ、ニナ、エルスの4人であるという―――アニメよりも1話の尺が短い漫画としては、それで正しい選択だと思いますが。これだけ沢山いる魅力的なキャラをほとんど使っていないというのは勿体ないですよー。アカネちゃんをもっと!


 というワケで、ヨウコ先生−ミドリのラインは消化されずに進みそう。ガルデローベの地下に捕えられていたんだから、ヨウコ先生がミドリの存在を知らなかったワケないし。その割にはリアクションないし。黒い谷の場所を解析してるし・・・・

 でも、この3人(ナツキ、シズル、ヨウコ)は後から追いかけてきそうだから。その辺の絡みもある・・・・・・んだと期待します。



 ○ マシロ、アリカ、ニナ、エルスの四角関係・・・?
 うーん・・・そもそも、この4人を見るたびに思うんですが、エルスって邪魔じゃない?
 いやね、巨乳ネタはともかく、顔は可愛いし仕草とか百合っぷりとか素晴らしいと思うんですけどさ・・・・彼女の存在のせいで、“マシロの正体を知っていて真っ当な恋愛感情を抱いているニナ”と“正体は知らないけどマシロとは男女の垣根を越えた強い信頼関係で結ばれているアリカ”の二人の対比が上手くいっていないような気がします。

 漫画版はメインキャラだけで進行させる算段だったのなら、エルス抜きの3人で良かったんじゃないでしょうか。
 今週もギャグと「あててんのよ」にしか出番がなかったし・・・・・・・前話のようにヌルヌル触手攻撃がある時だけ呼べば良いんじゃないかと(笑)



 ○ マシロとアリカの出生の秘密
 そう言えば、この二人とも天涯孤独の身でしたっけ。マシロくんの家族はどうして死んだか不明ですけど―――この辺、アニメ版の設定と近いようで決定的な意味合いが違うような。流石に性別が違うんだから、どっかで交換されたってことはないか・・・うーん、設定が漫画版・アニメ版ごっちゃになってどっちがどっちだか分からなくなってきました。

 漫画版、マシロくんが蒼天の青玉を持っていたということを考えると―――彼の母親はマイスターオトメか、オトメと契約しているマスターだったと考えるのが無難そう。んでもって、蒼天の青玉の行方を誰もが知らなかったことを考えると、どっかに雲隠れしなきゃならない事態に陥って、だから息子に「誰にも見せるな」と言っていたんじゃないかと。

 ん・・・そもそも、設定だからと言ってスルーしていたんだけど。
 マシロくんが本物のマシロ姫に似ているという設定自体、実は意味あるのか?? 本当に遠い親戚だったとか。



 しかし・・・考えれば考えるほど、辺境の村出身のアリカと間違える理由が分からん。



 ○ カルデア出動
 まだ顔を隠していますか・・・ここまで引っ張ると、単純にタクミ&アキラじゃないのか?
 なんせオトメのコの一人称が「私」だったしなぁ・・・・・超変化球でレイト&マイという可能性もあるかも知れんけど、チャンピオンだけ読んでいる人には意味不明な上にラドの存在が分からんくなるし。他に、前作で一人称「僕」なキャラなんかいたっけ・・・・









■ 『舞-乙HiME』 第21話 〜「再会」

 おーもーしろかった!!!
 ここ最近はどうにも低調でしたし、エアリーズ編は本筋とは関係のない裏設定の分析とか姉妹萌えなんかで楽しむしかなかったのですが(まぁ、それはそれで楽しいんですけどね)。今回はメインの話で大満足。メインストーリーのシナリオがしっかりしてれば、キャラも設定も一線級なんだから面白くないワケないな、そりゃ。

 『舞-乙HiME』になってからずっとエロとか萌えとか触手とか、そういう作画でしか見せ場がなかった佐藤健悦先生ですけど。今週ラストの、レナがアリカの髪を梳くシーンなんかもう神がかった演出力。前作のデュラン復活とかに匹敵する美しい描写でした。そうなんだ、もうすっかり忘れてたよ・・・・佐藤健悦にはコレがあったんだ。太ももとかツンデレとかだけの人じゃなかったんだ(笑)




 ○ ミドリ、ラド、ミコト―――そして、マシロくん成長物語
 ミドリが前作のインコを引き連れていたのは嬉しい限り。ストーリー上では多分、いなくても変わらないキャラなんでしょうけど・・・こういう遊び心が前作からのファンとしては嬉しいんですよ。
 ミドリは、ポジションが敵サイドでも変わらずカッチョええ。アニメ版同様、ガルデローベが機械技術を独占していることに反発しているみたいですね・・・コレは前作で彼女が日本史教師だったことを踏まえ、歴史の正しい継承を願っているからなんだろうな。どう考えても単純に敵に回るキャラじゃなさそうです。でも、味方サイドにするには強すぎんしな・・・・

 ラドはもうちょっと、どちらかというと理想世界のために戦ってるっぽい。彼の故郷は、王がオトメを出動させなかったことで滅んだわけですからね・・・・同じようなことをルーメンも言っていて、それでいて彼(彼女)は最後ダメキャラに成り下がっちゃったんですが・・・でも、ここでマシロくんに難民の様子を見せておいたということは、ここからちゃんと彼ら(難民もラドも)を救済できるような展開になっていくということなんじゃないかな。



 ルーメン戦では「人の上に立つ権力者なんて、市民の命なんて何とも思っていない」ということを描いておいて、それをマシロくんが先頭に立って市民を助けたことによって裏っ返してきました。「市民の命を大切にする権力者だっているんだ」ってことですね。元々は何の権力も持たなかったマシロくんが、一歩成長した瞬間でした。(正確に言うと、最初の一歩目の成長はアリカvsエルスで逃げなかったことなんですけど)
 ミドリはそうして成長したマシロくんをちゃんと見た上で「王族のくせに変なヤツだね」と好意的に接してくれているのが、作品としてかなりキチッとしていると思いました。前の章で主人公がしっかり成長したのに、それをリセットして、成長前と何ら変わらないようなシナリオを書いてしまう作家さんも多いんでねー。
 あとは、ミドリやラドが「このままじゃ救えないだろ」と諦めてテロに走っているのを、マシロくんが裏っ返せるかということですね。

 これはアニメ版もそうなんですけど・・・『舞-乙HiME』というのは、マシロがちゃんとした為政者になるための成長物語であって、それを彼女(彼)を支えるオトメの立場から描くってスタンスなんですよね。そういう意味で、今週のような“人の上に立つ者”と“それを破壊する者”の邂逅はなかなか意味深かったです。



 ん・・・? でも、ラドにはセルゲイと繋がりがあるっぽい描写があったような。セルゲイの軍拡による所得格差の広がりって政策とは、真っ向から対立していませんかね。




 ミコちんは猫モードのまま、マシロくん達の監視を続行するみたいですね。
 このままシュヴァルツとはぐれて味方化するんじゃないかと思います。マシロくんを助けるためにスレイブ召還して戦うミコちん!ってのが物語のクライマックスです。でも、そのスレイブが先週出てきたあの変なのなの(笑)



 ○ ごめん、エルス。君は必要だったよ・・・
 アリカがシリアス一辺倒、ニナはマシロの正体を知っているために追求できない・・・ということで、無邪気にエルスがマシロくんの過去を探ってくれました。そうか、順調な幼少時代を送ったメインキャラはエルスだけなんだ・・・それも何つーか。設定だけ見ると鬱にならん方がおかしいので、こうやってエルスがバランス取ってくれるのはありがたい限り。
 ポジション的には、前作の命とか碧に近いのかな?メインを張るのではなく、かき乱すだけのマスコットキャラ。

 それにしても、正体を知っているニナはともかく、エルスの前でも生い立ちを喋っちゃうマシロくんは・・・



 ○ レナ、アリカ、マシロくんの出生の仮定・・・
 今週、“レナは蒼天の青玉の存在を知っている”と“ニナはレナの名を聞いたことがある”という二つの情報が明らかになり、アリカ周りの出生の秘密はかなり予想できる範囲に狭まってきました。
 加え、エルスの無邪気な質問から、マシロくんの記憶が消えていることが判明しました。何と、これまでお母さんと呼んでいた人はお母さんかどうかは不明だったという衝撃の事実!さすがにコレは予想していなかった・・・おかげで、以前にチラッと書いたアリカ・マシロくん姉弟説がむっちゃ可能性高くなってきましたよ。ホントに姉弟だった場合はアリカとくっ付くわけにはいかんと思うんですけど・・・ちょっと、事態を整理してみると。

 ※ 影武者の彼は「マシロくん」、第1話で暗殺された本物の彼女は「真マシロ姫」と表記します


 アリカ・・・アリカを育てた母親は間違いなくレナ。家族構成は弟と母(レナ)以外はまだ不明。父親の存在が頑なに隠されているのはかなり怪しいですね。
 お守りの人形を弟からもらったまま、アリカを残して、村は全滅。その後は(多分)ばっちゃに拾われて育てられ、ばっちゃの他界後にガルデローベに入学。仮にマシロくん=弟だったとしても、女装したマシロくんに出会って気付くワケもないですね。第1話で男だったマシロくんに1シーンだけ遭遇してますが、一瞬だったから気付かなくても仕方ないか・・・

 同じく第1話で、マシロくんがアリカに「ボクの本当の名前は―――」と語ろうとするシーンがあったんですが。記憶のないマシロくんはともかく、記憶のあるアリカがその名を聞けばきっと彼の正体に気付くんじゃないかと・・・・だから、敢えてあそこでギリギリすれ違うような描写にしたんでしょう。



 マシロくん・・・幼少時の記憶は欠落。家族の記憶は、たった一つ母(らしき人)から蒼天の青玉を託された1シーンだけ。
 彼は神学校出身だったので、多分その後に孤児となって引き取られ、寮暮らしだったんじゃないかな・・・その割に下層階級のことを知らなかったのは、セルゲイからの援助でお金に不自由していなかったから。その理由は、真マシロ姫と容姿がそっくりだったからなんだけど―――それも多分、伏線の一つで。マシロくんと真マシロ姫が本当は姉弟ということなんじゃないだろうか。


 んでもって、レナがマシロくん・・・というか、女装しているから容姿としては真マシロ姫のことを「アリカ」と呼んだということは。元々、レナの子どもは真マシロ姫とマシロくんの姉弟であったんじゃないかと思います。で、何らかの事情で、真マシロ姫を王女として仕立て上げる必要があったので、姉弟は離れ離れになってしまった―――と。
 レナがマシロくんに蒼天の青玉を渡したというのは間違いないので、レナは元マイスターオトメのはず。その青玉を姉ちゃんであるアリカではなく、弟だったマシロくんに授けたということは―――単にはぐれただけって可能性もあるんで、こっからは推察ですらなく、妄想なんですけど。

 マイスターオトメとして王に仕えていたレナが、王の頼みによって、自分の娘であった真マシロ姫を王女として仕立て上げ、替わりに本物の王女だったアリカを自分の娘として育てることに―――マイスターとしての忠義ゆえ、レナは窮地においてアリカだけは助けようとしたために(表向きは)アリカを残して全滅。一方、蒼天の青玉は、いつかアリカが大人になって王女として城に戻らなきゃならなくなった時のために、弟だったマシロくんに託した―――といったところではないでしょうか。

 ラドがアリカに一目で気付いたのは、村が滅ぶ前からアリカとマシロくんの存在を知っていたから。まぁ、本当に父親だってのがベタなところではあるんですけど・・・・セルゲイがマシロくんの存在を知っていたのも、ここ繋がり?でも、彼は蒼天の青玉のことは知らなかったしなぁ。


 一応これで全ての説明はつくし、「マシロくんと真マシロ姫がそっくり」「マシロくんがアリカの前で本名を語れなかった」「アリカの弟がマシロくんにそっくりだった」「マシロくんが蒼天の青玉を託された」「マシロくんが裁縫が得意」などの伏線が全部活きてくることになります。
 レナとアリカの髪の色が同じってのに違和感覚えはするんですが、まぁコレはアニメの設定のなごりなんで・・・それを言ったらナツキとアリッサの姉妹だってムチャですし(笑)


 まぁ、穴だらけの推理で、どちらかと言ったら「こうだったら面白いな」という決めつけ論的なものではあるんですが。
 今のところ、矛盾する描写はないかなーと思います。あ、一つあった。マシロくんの裁縫の腕は神学校時代に破られた服を縫ってて上手くなったと言っているんで、小さい頃から上手かったという今回の推理とは合いませんね。フギャ。




 ○ カルデアの弔い合戦開始
 オトメは結局、アキラくんだったみたいですね・・・
 その場合、タクミはどういう扱いなんでしょう。他のキャラ同様“マシロくん以外の男性キャラは全員外道”の法則で、彼ですら外道なキャラに成り下がっているんでしょうか。でもまぁ、前皇帝がミドリのせいで死んでしまったのだから、弔い合戦として攻撃しかけるカルデアの言い分は分からなくはないんですけど―――

 ただ、マシロくん成長物語がこの『舞-乙HiME』の本筋になる限り、マシロくん自身が為政者となってミドリやラドの言う理念を平和的に実現していくラストなんじゃないかとは思うんですがね。そうなると、カルデア側に正義はなくて、あくまで乗り越えるべき存在として否定的に描くんじゃないかなー。


 今回、ナツキやシズルが黒い谷の場所をキャッチしていたので、彼女らの活躍でメイン4人+ミコちん辺りだけ助かって・・・という展開になるんじゃないかと思うのですが。あれ?それだと、タクミが敵になるから、ラスボスがマイになるんじゃないか・・・・あれ?あれ?





 まぁ、ともかく。こうやって先を予想しただけで2時間以上潰れてしまう辺り、これまでの伏線の張り方が絶妙だったことが分かります。あぁ、ホント楽しい。少なくとも第5話のアリカの回想シーンの時点で、この設定は考えていたってことですもんね。仕込んでいるのが吉野さんなんだか古里さんなんだか樋口さんなんだか分かりませんが、週刊漫画ではなかなかできないことをやってきますね。打ち切られないことの安心と、ヲタ読者がちゃんと付いてきてくれるんだという信頼があってこその構成―――あぁ、多分、この漫画が存在していること自体が奇跡のようなもんなんだろうな。









■ 『舞-乙HiME』 第22話 〜「王の選択」

 漫画版のサブタイトルは味気なくてそのまんまなものが多いんですけど、どうやらこの「王の○○」という回はマシロくん成長物語のターニングポイントになる回っぽいです。期待通り、今週も震えっ放し。ムチャクチャ面白かった・・・・・・けど、カルデアサイドのキャラが濃すぎて、マシロくんが何したかなんて忘却の彼方だ。



 ○ スケール三姉妹登場!!!
 もう、彼女らのせいで細かいこと全部忘れてしまいました。
 タクミとアキラの登場はお超夫人が出てきた回からずっと予想していたし、もっと早く出てきても良いじゃないか―――くらいの気でいたんですが。流石にコイツらの登場は予想していませんでした。てゆうか、予想できていた人がいたら神です。

 そ・・・そう言えば、ニナが蒼天ローブを使った直後に「1人のマイスターが複数の貴石で契約することはあっても・・・」とヨウコ先生が言っていたけど、まさかここにかかってくる伏線だったのか!?(笑)


 それにしても、「あぁ・・・そう言えばこんなヤツ居たなぁ」という絶妙なキャラですね。武田先輩とかレイプ男の登場すら霞むほど、彼女らの存在をどれだけの人が覚えているのか不安になります。前作漫画版の大ファンである僕ですら、タクミが「スケール公に・・・」と言った時には「新キャラ?」だと思ったほどですもの。


 さて。前作ではあかねちゃんに瞬殺された彼女ら(ちなみに、あかねちゃんが倒したのは彼女らだけだ!)。
 そんな彼女らですが、一応マイスターオトメです。コーラルのアリカよりも遥かに上の存在。しかも、それが3人。カルデアの圧倒的な戦力をどうやって描くのかと思ってましたが、マイスター4人もいるなら、それだけで圧倒的ですや。

 
※ 追記:
 と、思っていたんですが・・・よくよく考えたら、同じご主人様でオトメ3人ってな場合、1人倒せば残りの2人も同時消滅という設定なんですよね。うわぁ、何かやるせねえなソレ。自分とご主人様だけじゃなく、他のオトメがやられただけでゲームオーバーだなんて。



 ○ ようやく出てきたタクミ、苗字はまだナイショなのね
 タクミの情報をマシロくんに教えたのはラド・・・?
 読者はマシロくんの“何も知らない初心者キャラ”を知っているから違和感ないですけど、普通のお姫様なら各国の王族くらいは知っているもんじゃないでしょうか。アキラくんもマシロの名を知っていたのですし・・・そこに何の疑問もなく答えていたということは、やはりラドはマシロくんの正体を知っているのかも。


 マシロくん以外の野郎キャラは全員鬼畜―――のルールを覆すように、タクミは比較的マトモでした。
 アニメ版とのギャップに戸惑いましたけど、そういや前作漫画版での巧海のポジションってこういう感じでしたものね。アリッサの扱いなんかもそうですが・・・アニメ版『舞-HiME』→アニメ版『舞-乙HiME』、漫画版『舞-HiME』→漫画版『舞-乙HiME』と、あくまで別個に繋がっているものだと考えるべきか。巧海と晶くんの繋がりは謎になっちゃうけど・・・


 ということで、中ボスクラスとして主人公らに立ちはだかるタクミ―――前作の最終決戦を思い出して、ちょっとうるっと。
 物腰は優しい時の巧海だけど、思想・ポリシーなんかは漫画版最終決戦時の彼のまんまだなぁ・・・実はあの当時、僕は巧海サイドに感情移入して読んでいました―――あぁ、コイツの言うことももっともだなぁって。
 だから、こうやってタクミが巧海としての思想を持って登場し、そしてソレをマシロくんがひっくり返してくれる(であろう)展開は嬉しい限り。前作では描けなかった部分を、今作では乗り越えられるのか―――期待していますよ。



 でも・・・最大の焦点は、申し訳ないけど、タクミよりもお姉ちゃんがどういうポジションなのかってことですよ。
 王族ならオトメにはなってないと思いますし(アニメ版同様に素性を隠していたら良いのか・・・)、マスター側だとしても彼女との絡みがあった女性キャラ(命とかなつきとか)は皆登場しちゃっているし。タクミがカルデアだからといって、単純に彼女もカルデアだとは言えませんしね・・・・

 あ・・・・でも。そういや、シホはカルデア出身なんですよね。そうなると祐一もカルデアなのか??



 ○ で―――何だかんだ言って、一番の衝撃はコレ
 「ガルデローベ在学中、一度も制服を着なかった伝説のお兄・・・お姉様!」

 そんな伝説はイヤだ―――!!!
 「アキラお姉様」と呼ばれることも、「タクミ様」と呼ぶことも凄ぇ違和感・・・しかも、ミドリに勝っちゃうし。そりゃ中ボスクラスとして出てきた敵なんだからそれくらい強くて当然なんですが・・・・アニメ版ではコーラルローブのアリカと互角くらいだったからなぁ。急激なインフレに頭がついていってくれません。

【各キャラ戦闘力インフレ考察】
 アキラくん>ミドリ>>>>シズル=ラド>お超夫人>スケール三姉妹>アリカ&ニナ(蒼天ローブ)>ミユ>>ルーメン>トリアス3人+ナオ>>>>アリカ&ニナ(コーラルローブ)>>エルス

 こんなもん?
 もちろん単純に勝ち負けで強さが決まるワケではないですが、活躍具合なんかから考えるとこんな感じかなぁ・・・と。ピラミッドの頂点にいるのがアキラくんというのが意外すぎ。シズルよりも、お超夫人よりも強いとは・・・・前作漫画版ではあんまし出番のなかったキャラだから、こうやってスポットライトあててくれるのは嬉しいんですが―――皇帝のオトメより、次期皇帝候補のオトメが強いというのは一体?



 「源内の〜〜」というのは、前作アニメ版のネタですね。




 ○ さて、主人公パート
 こちらはサラッとでいいや(笑)
 マシロくんに「今アリカを救えば、国際問題になります!」と言っても、ナギ殴ってたくらいなんだから、そういう計算のできるコではないんですよ・・・・でも、ここでマシロvsタクミの構図が出来て今後の伏線になるであろうとことか、アリカを守ろうと立ちはだかるマシロくんの姿を見てレナの記憶が戻るとこなんか―――あぁ、もうむっちゃ熱い!!


 ニナはこれでアリカ-マシロくんが姉弟だと確信したみたいで、三角関係に大きな変動が・・・え?エルスは除外ですよ(笑)
 このまんま姉弟で帰結させてタクミ-マイの関係と対比させても、実は違いましたというオチでも、どっちにしろ―――レナとはここではぐれることになりそうですね。彼女の記憶が戻ったままだと、真マシロ姫の暗殺くらいまで真相が分かってしまいそうですし。


 ついでにアリカのコーラルGEMが破壊されました―――あぁ、こうやればどんなオトメも一撃じゃんとか思ったけど、そんなのよほどの実力差がなけりゃ不可能な戦法ですよね。
 これを機にGEMも蒼天の青玉のものを使う・・・という展開だと、もう学園に戻れなくなっちゃうか。



 てゆうかさ―――どさくさに紛れて、エルスもコーラルローブ着てましたよね。
 彼女も仮契約したんでしょうか。蒼天の青玉は使ってない仮契約としても、これで三また成立!ますます肉欲獣に相応しくなってきましたよ、マシロくん。まぁ・・・あの状況でエルスだけ生身ってワケにもいかなかったんでしょうが。


 あとは・・・何気にマシロくんたちを守ってくれたラドに胸キュン。



 とまぁ・・・・・・今週も相変わらず、感想書くのに2時間かかりました。









■ 『舞-乙HiME』 第23話 〜「蒼天の青玉」

 物凄く濃密で、内容だけ見ればすっげえ面白いんですけど・・・
 やっぱここにきて、詰め込みすぎの弊害が出てきたような。ところどころ各キャラの位置関係が分からないシーンがあるため、アリカがスケール三姉妹を圧倒したり、ラドが身を挺したりするとこの意味が分かりにくかったです。
 これは佐藤先生のコマ割がどうのというよりも、シナリオを漫画畑以外の人が作っていて、しかもアニメと連動させた展開が必要だから“今週はここまで描かなきゃいけない”という制約があるという根本に要因があるんだと思います。

 でも・・・思い返してみればアルタイ編もエアリーズ編も同じような弊害はあって(キャラ数少なかったから何とかなったとも思えるけど)、それでもコミックスで読み返したら全く支障なかったし・・・そうか、雑誌連載としての人気というよりも、コミックスになった際の完成度を優先したシナリオになっているということか。メディアミックス作品としては、正しい形ではありますね。




 ○ ラド自爆!!
 やはり、ラド=黎人でした。
 そりゃアニメ版のキャストが関俊彦だから当然なんだけど、漫画版『舞-HiME』に出ていないキャラをどこまで話の中心に組み込んでくるのかという不安もあったので・・・“レイト”という名前は出てこないのかもなーなんて思っていました。

 レイトは元々レナの恋人とか片想い相手みたいな関係だったけど、何らかの事情で別れることになって、村が襲われた後もサイボーグ化して守り続け。レイトとバレるのを恐れてラドという偽名を名乗っていたが、記憶を戻したレナにはレイトだと分かった・・・とか、そんなとこでしょうか。何となくアニメ版のセルゲイみたいなポジションだったのかな?


 レイトとレナの関係も、レイトとアリカの関係も、現段階では推察の域を脱さないので・・・彼が身を張ってアリカ達を守ろうとした理由が見えてこず、イマイチ素直に感動できません・・・コミックスで読み返したら、細かいコマの意味が分かって感動しそうな感じですけど。


 レイトはやたらアリカの顔ばっか見ていたし、「こんな私を・・・父と認めてくれるのか」の台詞もあったし、この二人は素直に実の親子っぽいですが・・・一方のレナの子どもが真マシロ姫とマシロくんの二人だとすると。あれ?レイトがヴィンドブルームの王様ってことになっちゃう?
 そもそも真マシロ姫←→アリカの入れ替え自体が推測だから・・・そこが崩れるとどうにもならないんですが、それだと今度はレナがマシロくんをアリカと呼んだ理由が分からなくなるんだよなあ。てゆうか、当事者がみんな記憶なくしてて、唯一記憶あるのがアリカってのが何とももどかしい(笑)




 しかし・・・これでシュヴァルツは半ば崩壊したことに。ミドリが敗れ、ラドが自爆し、ルーメンはずっと前にニナに倒されちゃいました。アニメ版で彼らは5人衆だったので、残りは「エブリバディ!」とか言ってる小さいのと、マッチョっぽいのの2人のみ。今後はシュヴァルツ相手の戦いではなく、国家間での話になりつつ、真マシロ姫暗殺の真相に向かうって展開なのでしょうか・・・・

 あれ・・・そう言えば、ミコちんは?
 前作漫画版『舞-HiME』との繋がりで言えば、晶くんと一番絡みが多かったのが命なのに・・・・



 ○ サブタイからして蒼天の青玉
 珍しく、先週の予想が当たってしまった・・・当たって欲しくない時に限って。

 アリカがコーラルGEMを失って、蒼天の青玉で正式に契約しちゃったということは・・・これ、もう学園に戻って生徒として日常パートに戻るってことは出来ないんじゃないかなぁ。多分、アニメ版とも連動しているんでしょうが、ここからは一気に加速した展開になりそう。それはもちろん歓迎ではあるんですが、ナオやアカネちゃんの出番がなくなるー!!


 しかし、せっかくの蒼天の青玉での契約をしたんだから、スケール三姉妹の一人を瞬殺するくらいのカタルシスは欲しかったかも・・・いきなりマイスターと互角になっちゃマズいとか、ラド自爆の意義がなくなるとか、アリカに人殺しはさせられないとか・・・それなりに理由はあるんでしょうけどさ。
 これも次週以降の展開で、アリカがどこまで善戦できるか次第か・・・先週の感想で書いたように現段階でピラミッドの頂点にいるのがアキラくんなので、どれだけの戦いが出来るかでインフレ具合も把握できそう。まぁ・・・勝っちゃったら話が続かなくなりそうなんで、シズルやナツキ達が駆けつけてくれるんでしょうけど。



 それにしても。アニメ版同様、マシロくんの信念を対比させるキャラがタクミだというのはよくよく考えると凄いような。
 元々『舞-HiME』の序盤なんかは漫画版もアニメ版もそれほどキャラ配置が異なっていたワケじゃなくて、それが徐々にギャップを生み出していって最終的には別物として着地して。そのラストからそれぞれ繋がるように『舞-乙HiME』の漫画版もアニメ版もキャラ配置されているので、出てくるキャラはもう完全に別なキャラになってるワケです。その最たるキャラがハルカとかタクミとかだと思うんですが・・・そのタクミが、漫画版でもアニメ版でも(立場も性格も全然違うのに)同じような役目を担っているというのは・・・・



 ○ 相変わらずエルスの存在意義が分かりません
 ニナ=解説役
 エルス=ギャグキャラ

 で、OK?



 エルスはこのまま報われなさそうなんですが・・・(そもそもこのコ、登場から一度たりとも報われてない)
 ニナは“タメ”の段階っぽいですね。アリカとマシロくんの契約シーンに手を伸ばして届かないとこなんか、前作漫画版『舞-HiME』のなつきと同じような状況で―――今の話が一段落したらニナ物語が始まるのかも・・・でも、ニナだけがアリカとマシロくんが姉弟だと勘付いているみたいだし、ここからドロドロの展開になったらどうしましょう。

 まさか・・・・マシロくんが数週前に言っていた「僕は誰がいなくなっても追いかけるよ」という台詞が、ひょっとしてネガティブにひっくり返るのか?? アニメ版『舞-HiME』でアレだけのことをやってのけた吉野先生だから、トンでもない飛び道具を既に仕込んでいそう・・・



※ 追記:
 佐藤先生の巻末コメント「深夜ラジオにガルデローベというラジオネームの投稿があった」ですが―――多分、TBSラジオの深夜枠、爆笑問題か伊集院のどっちかに頻繁に投稿している人だったかと。爆笑問題のラジオには他にもアニメヲタクと思われるラジオネームを使っている人が数人いて、“神様は中学生”とか、毎回『Vガンダム』のネタを織り交ぜている人とかいて・・・『舞-乙HiME』とか『Vガンダム』はともかく、『かみちゅ』は(関東では)真裏の時間帯だったので―――その人の投稿を読むたびに裏番組の宣伝をしているという妙な現象が起こってて笑ったことがありました。
 しかし・・・マンガ家内でのTBSラジオの聴取率って、ホント高いんだなあ・・・・・









■ 『舞-乙HiME』 第24話 〜「舞闘決戦」

 うーん。
 ちょっと密度が薄まってきたかな?

 今週はバトルメインだったために、先週までの怒涛のギュウギュウ詰め感はなかったです。これは前作も今作も、アニメ版も、『舞-HiME』シリーズのバトルは“技と技のせめぎ合い”とか“駆け引き”などよりも、キャラの心理描写やキャラ同士の繋がりによってどとーんと決着がつくって作品なんで。バトル自体で楽しめることは少ないかな・・・作画や演出は凄まじいんですけど。

 むしろ、オトメ同士の激しいバトルよりも、彼女達を動かすマスターの心理描写とその信頼関係が熱かったです。タクミ、マジ格好良かった。アキラくんの命について言及されて引き下がるとこなんかも、前作アニメ版を考えると萌えざるを得ません。あの時とは、立場も背負っているものも全然違いますが。



 ○ これが・・・真の舞闘
 言われてみれば、作中でマイスターオトメ同士が戦うのは初めてなんですね。
 これまでの戦いで最も高レベルだったのはミドリvsシズル&お超夫人だったと思うんですが、あの場にはニナもアリカもマシロもいなかったですし・・・ガルデローベで行われていた舞闘がお遊びだと思えるほど、アリカもアキラくんも別次元になってしまいました。ニナの心中や如何に。

 とは言っても、シズルに一瞬で制されているしなぁ・・・
 先々週考えたインフレ考察はやっぱムリがあって―――アキラくんは技に秀でていたからこそ、ミドリを翻弄できたのであって。破壊力なんかはミドリの方が上だったから、シズル&お超夫人を圧倒出来たんだってことか。つまり、それぞれ一長一短あるので、相性とかその時の運で強さランキングは変わるってことかな・・・


 しかし―――それを考えると、技に秀でていたアキラと、ローブなしで技で圧倒したレナって凄すぎるんですね・・・



 さて・・・ここでわざわざパワーアップしたアリカを描いたのは、ニナに“タメ”を張るためなのでしょう。
 選ばれたのが自分ではなかったことと、アリカとマシロの出生を自分だけが気づいてしまったという苦しみ。アニメ版『舞-HiME』やこれまでの『舞-乙HiME』を見る限り、吉野脚本はこういう“誰誰だけが何何を知っている”という描写をイマイチ活かしきれていないことが多かったので―――今回に期待していますよ。

 ナギのオトメになるって設定は、こっちはスルーして進むのか??



 エルスは蚊帳の外ですね・・・アニメ版同様、こちらも完全にアリカとニナの対比がメインになってきました。
 結局、彼女は黒い谷で何も出来てないワケですもんね・・・・何だかなぁ。



 ○ ミドリとヨウコは徹底して遭遇せず
 技術主任で治療要員だからついてきたんでしょうが、わざわざ黒い谷までやって来てミドリの顔すら見ないとは・・・何かありそうなんですけど、やっぱミドリ-ヨウコのラインはアニメ版で描くことにして、漫画版ではスルーってことになりそう。尺の問題もありますし、漫画版ではガルデローベ内のいざこざまでは描きそうにないんで。

 それはそうと―――今週のミドリは可愛かったなぁ。
 彼女曰く「セルゲイには気をつけろ」とのことなんだけど、ここでコレを描いておくってことはセルゲイが黒幕ってワケじゃないような。セルゲイはラドに協力していたのですし、そのラドをミドリは信頼していたのですし―――ここは、セルゲイに指示を出している人物がいて、ソイツがやばいとかそういうことじゃないでしょうか?



 あと、ミコトは断固として行方不明?
 来週辺りにでも、ひょこっとガルデローベに紛れ込んでそうですね。

 しかし・・・ミコトがシュヴァルツ側で、タクミがカルデア側というのはなかなか深いものがあるかも。マイはカルデアの関係者なんでしょうし、それが多分タクミが引けなかった理由の一つでもあるんでしょうし―――どのタイミングでどのポジションで、マイが登場するのか、現在では全く予想できません。

 まさか・・・・登場しないなんてことはないよな・・・・・





 という訳で―――アニメ版とは全く違うアプローチで、アルタイ、エアリーズ、カルデア・・・と3カ国のお偉方を描いてきました。キャラ配置といい、描き方といい、ストーリーの進め方といい、ホント絶妙な職人芸だったと思います。あとは、こっからの展開ですね―――学園を出て世界レベルの話にしてもいいし、あくまで学園内で進めてもいいし。漫画とアニメ両方あるというのは、活かさない設定が出てきてもいいってことなんで・・・作る側からすると、楽しくて仕方ないんじゃないでしょうか。









■ 『舞-乙HiME』 第25話 〜「極秘情報、漏れる」

 アルタイ編終了後のエルスの回や、エアリーズ編終了後のアカネちゃんの回のように、シリアス要素を薄めてサブキャラ掘り下げる回ですね。黒い谷で背景と化していたエルスに存在意義を与えるって目的だったんでしょうけど、結局はエロ要員でしかないことの証明のような・・・・いやね、それはそれでありがたいというか、癒される側面も強いんですけど。

 しかし、過去2回のサブキャラメインの回に比べても、今週はバカで下劣度が高かった・・・今後への伏線とかトリアスに見せ場とか散りばめていた過去2回が凄すぎたってのもあるんですが・・・今回、佐藤作画のおかげでエロコメとしてまとまっていて、特にデフォルメキャラが凄く可愛かったんですけど―――これ、ネームだけ見たら・・・それほど誉められたもんではなかったような(汗)


 もう制作サイドとしては「一番の萌えキャラはマシロくんだろ!!」と開き直っているんですね・・・じゃないと、こんな話は作らないでしょうし。逆に言うと、この回を感想サイトがどう評価するかで“マシロくんに萌えているかどうか”が分かる踏み絵になっているとも言えるか(笑)



 ○ REDの番外編を知っていると、クラスメイトの描写が・・・
 トモエさんの真っ直ぐさがまぶし過ぎます。でも、脳内で田中理恵の声に変換されちゃうので、アニメ版の邪悪キャラのイメージが付きまとってきます(笑) それと、REDを経た後だからなのか、ミーヤがやけに可愛い。あと、ヤヨイちゃんもロリロリで可愛かったです。なんか、久々のクラスメイト描写だから気合入っていたんじゃないかって作画でしたね。

 しかし、アリカはコーラルGEMなしだと舞闘の授業とかどうするんでしょうね。
 一人だけマイスターローブ使ってたらアンフェアどころの騒ぎじゃねえ!



 ○ セルゲイはホント黒幕なのか?
 ここまで露骨な悪伏線は・・・逆に怪しいと思うんですけどねー。
 前作漫画版では一応ミスリードを使って分かりにくくしてありましたが、あれがアニメスタッフの指示だったのかキムラノボルの意志だったのかによって違うかな。吉野さんの脚本って前作アニメ版『舞-HiME』しか知らないんで判断材料が少なすぎなんですが、アレも(キャラ自体は分かりやすかったんですが)キャラの動かし方は絶妙に予想できないようにしてありましたしねー。

 とりあえず、セルゲイの悪伏線を振り返ってみましょうか・・・
 ・マシロくんを替え玉として連れてくる(でも、蒼天の青玉の所持は知らなかった)
 ・ナギといがみ合い?(これはヴィントを防衛するためともとれるけど・・・)
 ・軍拡によって街の経済格差を広げた
 ・シュヴァルツからの攻撃で街が攻撃されても、「区画整理になるからありがたい」発言
 ・アルタイとの戦争を望んでいたフシ
 ・ナギの居所をシュヴァルツ側(ラド)にリークしていたっぽい(同志“S”という発言)
 ・新型兵器の導入でオトメ不要扱い
 ・風華宮への攻撃を知っていた(ミドリ逃亡を助けるために陽動として攻撃させた?)
 ・ラドとアイコンタクト?
 ・ミドリの「セルゲイには気をつけな」発言
 ・今週、レナ生存を知って焦っていた

 うーん。エアリーズ編までの流れを見ると、セルゲイがシュヴァルツの同志であってもギリギリ成り立つような気がするんですが・・・シュヴァルツが味方サイドに転じた今からすると、シュヴァルツが打倒すべき第一の存在としてヴィントの宰相なんかはターゲットにされるべきなんじゃないでしょうかね・・・それを「同志」と呼ぶには違和感あるので、同志“S”は他にいるのかも?
 そうなると、真マシロ姫暗殺なんかを企てた黒幕でレナ生存でそれが露呈する(本物の姫が明らかになっちゃう)のを恐れてて、シュヴァルツの情報は逆にシュヴァルツ側にセルゲイのスパイが入っていたから得られたのであって、ミドリはセルゲイの悪さに気付いていた・・・・と見るのが、一番しっくり来るというのが実状か。うーん?

 何というか、根拠のない単なる“漫画読みの勘”だと、セルゲイがラスボスってことはないだろうって思うんですけどねー。ポジション的には前作漫画版の紗江子さんみたいに、この人はこの人なりに信念があって、最終的には味方サイドに転じてくるのかと・・・・


 ちなみに、他にSが頭文字につくガルデローベ関係者はというと。
 ズル・ヴィオーラ
 ユカリコ・ュタインベルグ
 アカネ・ワール
 ホ・ユイット
 アオイ・ノー(1コマしか出てませんが・・・)

 ポジション的には、ヨウコ先生がシュヴァルツ側ってのが一番しっくりくるんですが・・・Sが入ってないんですよね。



 ○ そんなことよりも今週は!今週は!!
 メガネっこナオたん再び!!!!
 ナオ可愛いよ、ナオ。もうメガネバージョンは描いてくれないのだと諦めていましたよ・・・猫かぶりモードではなく、悪そうでいて、後輩の面倒をちゃんと見てあげる(てゆうか、遊んでいるだけなんだろうけど・笑)トコも可愛かったです。細かいコトだけど「ニナと同じクラスの・・・」って記憶の仕方も、妹中心に人を記憶してるって感じで萌え。


 しっかし・・・ナオは結局あの時点でマシロくん=男だと気付いていたってことだったんですね。
 メガネなかったから分からなかったとも解釈できる描写だったんで・・・



 ○ ぱおーんについてはなるたけスルーで(笑)
 まぁ、流石に相手のスレイブがぱおーんだったのはやりすぎだと思いましたが・・・
 でも、以前に助けてもらった時と同様のマシロくんの男らしさを見て、「男でも女でも、私の女王様」とカテゴリー無化してトラウマを乗り越えたのには軽く感動しました。

 これ・・・・いずれ「本物でもニセモノでも、マシロちゃんはマシロちゃんだよ!」とアリカがニセモノを本物に裏っ返す展開がくると思っていたんですが、この段階でやるということは二度はやらないのかなぁ。それとも、その伏線として今回エルスメインで入れたとか? 結局どっちもありえるんだから、予想する意味がない(汗)



 しかし・・・黒い谷が崩壊したことによって、幹部クラスは味方サイドに転じたシュヴァルツが、末端は敵に回ってしまうというのが何とも・・・やっぱ、ミドリやラドがどんなに正論を言っていても、現実問題として単発のテロを繰り返してしまう組織に未来は変えられないよなあ。体制を破壊した後の統治を何一つ考えていないんだもの・・・

 あと、セルゲイの「ツケが回ってくるぞ」の後に外から眺めている男の絵が1コマ入ったんで、セルゲイに関する伏線なのかと思ったら、単なるザコキャラだったのには地味に笑いました。確かにツケが回ってきた形なんですが、そういう使い方をするとは。



 ○ ハーレム化が更に―――
 この段階でハーレム化を進行させてどうするんでしょう??
 どうせすぐにシリアス展開になるんだろうに・・・・まさか、ニナ離脱させて、その穴を埋めるってことなのか?

 それはそうと、エルスの「ふつつかものですが・・・」が激可愛かったです。









■ 『舞-乙HiME』 第26話 〜「力の意味」

 今週も繋ぎの回のように、ハルカ&ユキノが主役の回。
 こちらとリンクしてアニメ版でもこの二人がメインの回が来るのか、それとも来週発売するDVD2巻の特典映像との兼ね合いなんでしょうか。何はともあれ、マシロくんに現実を突きつけたり、難民がどうなったのかなんかを読者に教えておくためのクッションみたいな回かと。となると・・・来週・再来週辺りにまた新展開かな?



 ○ 冒頭のエルスに和みっぱなし
 でも、エロエロなエルスのスウィーツよりも、ギャグチックなアリカの肉料理の方が癒されました。
 アリカはマシロくん=男ということを知らないとは言え、「みんな一緒になれて良かったよね」と恋愛面にドロドロしないので助かります。せっかくなんだから、みんなイチャイチャして欲しいのです。

 とは言え、やっぱりニナには不穏な動きが・・・
 4人の写真と手紙には何の意味が? 「マシロ様のオトメはアリカだもの」という台詞とか、ニナに手紙を出す人物を考えたりとかすると、アルタイ関係なのかもなーとも思うんですが。こちらのナギはマシロくんに殴られて悦び見出したりしてるコなんで(笑) 仮にニナが離別してナギのオトメになっちゃったとしても、それはそれで幸せなことっぽいですけどねー。


 どちらにしろ。ニナ→マシロ物語をどうやって帰結させるのかに注目しておきましょう!



 ○ 光黙天 MARK-V!!
 というワケで、今週はハルカ&ユキノが主役。
 アルタイ編でマシロくん成長物語の一端を担って以降、碌な出番がなかった彼女らでしたが・・・今回の出番もアルタイ編と同じように、ハルカの真っ直ぐな信念と対比させて、マシロくんの葛藤と決意を浮き彫りにしていく描写でした。
 読者としては、アルタイ編のルーメンの台詞でこの漫画の主題が“権力の使い方”だということは分かっていたでしょうから、今更という気もしますが。それをマシロくん本人に自覚させるために、この回が必要だった模様。「ニセモノか本物かは関係ない」はいずれアリカがマシロくんに言ってくれるのかと思ってましたが、今週の流れならマシロくん本人で辿り着いちゃっても構わないかも。自分がニセモノであることにちゃんと悩んでくれるのは、やはり痒いところに手が届く脚本だなぁと・・・。


 しかし。ハルカの魅力って―――普段ハッチャケて空回ってばかりだけど、ちゃんと自身の正義と信念を持ってて、ここぞという時にやってくれる人―――だと思うので。今週みたいに、ずーっとマジメにカッコ良いだけのハルカはどうにもハルカらしくないような。同じように、空回ってるハルカを陰から支えているユキノの魅力も出にくかったような。


 でも、光黙天Vが面白かったから良いか。
 I・・・第1話にて、レイプ男に発射。通用せず。
 II・・・第7話にて、逃げるシュヴァルツに対して発射しようとしたがガルデローベに逃げ込まれ断念。(ちなみに、この男はシズルが倒した)
 III・・・第10話にて、スレイブに向かって発射。しかし、弾も本体もラドに一刀両断される。
 IV・・・第14話にて、セルゲイの集めた兵器の中に。暗幕かかっていたので詳細は不明。

 光黙天、何気に役立ったの初めてなんだ・・・



 ○ ミコト−セルゲイのラインが繋がる??
 ミコトは無条件で味方キャラだと思い込んでましたが、今週ラストの台詞を観る限りはマシロくんに否定的なポジションっぽい。
 セルゲイの悪伏線がまんまなのかミスリードなのかが不明なんで、一緒にいたミコトが敵か味方か断定は出来ないと思うんですが・・・ミドリの「セルゲイに気をつけな」という台詞を考える限り、どうも平穏にはいかなそうな雰囲気。

 でも・・・待てよ。
 セルゲイはレナ生存を知らなかったのですし。ミコトはマシロくん=男を知らなかったのですし。
 この二人が単純に手を組んでいるというワケでもなさそう。ミドリの言いつけでセルゲイを見張っているのか、それともヴィントに来てからセルゲイに懐柔されたのか・・・前作のミコちんなら簡単に買収されそうですけど、今作はキャラが全然違うからなあ。



 先週、セルゲイが「急がなくては」と言っていたのは即位式のことですか。
 マシロくんが学園出てしまうなら、一気に話は動きそうですが・・・単純に王様になれるってワケでもなさそう。レナは本物の姫を知っているのでしょうから、彼女が目を覚ます前に王を失脚して実権を握っておかなきゃ・・・ということなのかな。でも、そうなるともう、どう考えてもセルゲイが黒幕になっちゃうよなぁ。

 アニメ版では早々に行っていたマシロの即位式を、こちらではここまで取っておいたというのは―――漫画版もアニメ版もマシロ成長物語だという視点から考えると、結構深いかも。同じスタートラインで、同じ結末になるであろう物語が、描き方の違いでこうも印象が違うのかという。



 とにかく。舞台が風華宮に移ったのなら、アオイちゃんの出番をお願いします。









■ 『舞-乙HiME』 第27話 〜「別離の時」

 アニメ版とリンクしての新展開。
 この“前半:学園モノ→後半:国と世界の命運を賭けた戦いへと移行していく展開”は、恐らくアニメ版・漫画版両方に共通して初期から決まっていたんでしょうから。そう考えると、アニメ版とのアプローチの違いがなかなか面白いです。結果的に辿っている道は同じようなものなのに、こちらはなるべくギスギスしないように配慮されているような気がします。これは前作『舞-HiME』にも言えたことなんで、こうやってバランス取ることで全体としての鬱度を下げているということなのかな。



 ○ さようなら、ガルデローベ
 というワケで、アリカとマシロが学園を去り、同時にニナも学園を離れることに―――
 ギスギスし過ぎないように描かれている分、こちらは“残された者たち”がどう扱われるのかイマイチ予想がつきません。トリアスやクラスメートはもちろん、エルスやナオもこっからは碌な出番がないかも・・・というか、こちらでは「五柱」の設定が出てないので、ナツキやシズルの出番すら怪しいのかもかも??

 いや、それは流石に・・・舞衣&祐一の出番待ちなんだと信じたいです。



 久々に見たアカネちゃんは横顔1コマだけでした。
 チエはアオイちゃんと絡むどころか、アオイちゃん自体がどこに行っちゃったのか・・・
 シホはギャグキャラとして貴重だと思うので、もっと前面に出すべきだと思うんですけど。

 エルスとナオは、一応の見せ場があった分・・・こっから先にメインの話がなくてもおかしくないような。うぅ・・・



 ○ ニナの離別
 流石にここ最近の働きっぷりが堪えたのか、今週は背景が白めだったように思えたんですが・・・
 狙いなのか偶然なのか、ニナとナオの姉妹の会話シーンが、そうした白い壁に黒い影がキレイに浮かび上がって二人の表情が映えることとなっていました。
 てゆうか、僕はもうナオの美人っぷりにクラクラです。この人、今作では(最初にパンツ脱いで騎乗位した以外は)普通の良い先輩ですよねー。もっと邪悪モードがあった方が今週の会話が活きた気もしますが、これはこれで妹想いな部分が出ててグッジョブでした。その分、これでニナ−ナオ話が完結してしまうのかも・・・という不安もあるんですけどね。もっと二人をイチャイチャさせて!!



 しかし、こうやって背中を押されたニナも、あと一歩のところでマシロくんに想いを告げることは出来ず離れ離れに・・・
 去りゆく二人を笑顔で見送り、笑顔を捨ててナギの下に行くのは・・・前作漫画版のなつきの追い詰め方に近いものがあります。ナツキがニナに声をかけたのも、そういうメタな意味を込めたものだったんでしょうが。とっても切なかった・・・

 となると、前作同様に今作も、最終的にニナが主人公押しのけて活躍しそうな雰囲気はありますが・・・今作のオトメの契約はそう生半可なものでは済みそうにないので、何らかのハプニングでニナのマイスター任命は妨害されるのか(その前のマシロくんの即位式がそもそも怪しいし)、ナギのオトメとしてラスボス化してしまうのか・・・でも、今作のナギは悪いヤツじゃないっぽいしなぁ。



 ん〜。そういや、ニナだけがアリカとマシロを姉弟だと知っていたみたいなんですが、これをどうやって展開に活かしてくるんでしょう。吉野脚本は、こういう「○○だけが××を知っている」という要素を活かせないことが多いのでちょっと不安・・・



 ○ んで、セルゲイの隠し球は何よこれ?
 暗殺されたはずの真マシロ姫をメカ化して生き返らしたとか。
 前作アニメ版の真白の正体っぽいとか。
 前作漫画版ラストの媛星っぽいとか。

 まぁ・・・色々と考えられるんですが、推測の域は脱せず。
 逆に確率が高いことは―――コイツが今作のラスボスっぽいぞってことです。そうなるとセルゲイはやっぱ敵役なのか・・・前作の凪と同じ役目? マシロくんの回想見ても、セルゲイはマシロくんの秘密を知っていたっぽいですしね。どう足掻いても衝突は避けられそうにないかと。これが全部ブラフだったら逆にあっぱれなんですけどねー。



 というワケで、ラストまでの筋道を予想するイミでも、前作漫画版に出てて今作にはまだ出てないキャラをおさらい。
 ・舞衣・・・巧海がカルデア皇帝だったので、それ関連?
 ・祐一・・・こちらもシホがカルデア出身だったので、それ関連?
 ・楊貴妃・・・別にムリして登場させる必要性はないと思いますが、一応。
 ・マリー・アントワネット・・・同上。

 振り返ってみて驚いたんですが、前作に出てたキャラはもうほとんど出ているんですね。舞衣&祐一は作品の切り札として出てくると思うので、もうキャラは出揃っちゃっているということか・・・新キャラ・オリジナルキャラだけでは敵サイドはインパクト薄なので、セルゲイ辺りが敵サイドになるってのが自然な流れではありますね。うーむ。









■ 『舞-乙HiME』 第28話 〜「戴冠の日」

 何だこの密度は!?
 先週までのゆったりした展開は全部計算で、ここから一気に急加速していくってことか・・・・。そういや、前作でも28話辺りはシアーズ戦が始まった頃で―――それまでは生徒同士の関係を掘り下げておいて、シアーズ戦で一気に物語の核心に斬り込むというスタイルでした。
 今作も、ここまでは国同士の関係を描いておいて、ここから核心を描いていくんでしょう。しかも、今作は前半部分の“国同士の関係を描く”間に思う存分伏線を張りまくっているので、否が応なく期待が高まります。



 ○ 街の様子
 ハルカ&ユキノはシュヴァルツのテロ警戒で警備中。
 ハルカは何だかんだ言ってマシロくんのことを心配・期待しているようで、とってもツンデレな感じで素晴らしい。ちょうど前作の遥→静留の感情なんでしょうが、今作ではハルカとシズルはほとんど絡まないので、こうやって補完しているということなんでしょうか? もしくは、ただ単にマシロくんが異常なほどモテモテというだけか・・・

 ミドリ&ダイン&ガルは変装して侵入。テロのためではなく、統制を失った元部下たちのテロを止めに来たっぽい?
 てゆうか、てゆうか!!ゴスロリなミドリたんがエロ過ぎ!!この容姿なら17歳でもフツーに通じるだろ。
 お手玉して子どもに人気なガルとか、口調が「ヤンス」だったダインとか、すっかり“気の良いトリオ”になっちゃいましたね。ハルカの罵声にビビったり、タケダが誰だか分からなかったり、1コマ1コマがすげー可愛いです。

 タケダは・・・ナツキの様子を見に来ただけなのにシュヴァルツ扱い。ギャグなんだけど、理不尽です。誤認逮捕もイイトコだ。
 しかし、この様子じゃチョッキンはされてないっぽいなぁ。

 そして、そんなタケダを投げ飛ばしたのはエルス・・・? 投げ飛ばすコマ、小さい。
 出番があるのは嬉しいんですけど、出てくれば出てくるほど「大丈夫か?」と心配になります。


 ・・・とまぁ、たった数ページの描写なのに色んなものを詰め込んできて、やたら豪華。



 ○ サエコさん登場!!
 ナツキのお尻にしがみ付くアリッサの時点でお腹いっぱいだったんですが、その後に超ど級の爆弾を持ってきました。
 サエコ→ナツキの母娘萌え!!
 何かどんどん高度(マニアック)な萌えに走ってきて、「オマエラ、これで萌えられるんなら萌えてみろ!」と突きつけられてるかのようです。えぇ、萌えますよ、萌えますとも。娘を溺愛する母親なんてムチャクチャ萌えるじゃないですかよ!!

 でもまぁ、マジメな話・・・
 前作で「家族などいない。私はずっと一人で生きてきた」と言っていた彼女が、こうして家族に愛されて立派な大人になったという絵は色々と感慨深いです。ナオのいいお姉さんっぷりといい、人間って環境次第ではこうも変われるんだよ(だから、僕らは他人に優しくしなきゃならないんだよ)という『死刑囚042』のテーマを思い出しました。

 しかし・・・アニメ版『舞-HiME』のなつきの過去回想で紗江子さん出てきた当初は、こんなにも後々まで彼女が出てくるとは思ってなかったんでしょうな。テキトーにデザインした(てゆうか、なつきソックリ)ツケが回ってきたような。



 あと、サエコの娘萌えっぷりに、流石のシズル様が苦笑しているのにも萌えた!!



 ○ それはそうと・・・
 シュヴァルツ:ミドリ&ダイン&ガル
 エアリーズ:アリッサ&ミユ&サエコ
 カルデア:タクミ&アキラ
 アルタイ:ナギ&ニナ

 ・・・と、各勢力のキャラが集結しました。
 ミドリの話だと、頭が崩壊したシュヴァルツにテロの指示を与えている人物がいるとのことだったんですが・・・「Sか、それとも」と言ってるってことはセルゲイではないっぽい? そもそも、セルゲイにとってマシロくんは重要な駒なので、ぱおーんの回のようにマシロくんの命を狙うのは矛盾していますからねぇ。

 で、逆に不穏なのはナギ・・・なんだけど、「この国も手に入れる」発言は、「マシロくんと結婚する」発言とも取れるし(笑) コイツも単純に悪役という気はしないんですが。今週、マシロくんがニナに「おめでとう。夢がかなったんだね」と言ったことは間違いなく伏線で、これが最後に裏返る展開を想像すると―――ナギが極悪人でマシロ&アリカが助けに行く展開か、マシロ&アリカのピンチにニナはナギの下を去って駆けつける展開のどっちかかな。どちらにしろ、ナギは報われねえ。




 というワケで、今週はミドリのゴスロリと、玖我さん一家にやられた感じです。ぶっちゃけ、萌えすぎていたせいでストーリーを憶えていないくらいですよ。アリッサ可愛いよ、アリッサ。このコは本当にお姉ちゃんが好きなんだなぁ・・・・萌え。









■ 『舞-乙HiME』 第29話 〜「血の玉座」

 あまりに予想通りの展開に萎えてもおかしくないところを、これまでに出てきたサブキャラ達を効果的に動かしたり、予想外の一面を見せたり、演出が凄かったりで―――物凄く面白くなってきて、物凄く盛り上がっているというのに。ゴメンなさい。ブッチャけて主人公達の命運とか、敵サイドの思惑なんかは全部吹っ飛んじゃって。僕が思っていたことはコレだけです。

 ナギが悶えてしまうほど可愛い。

 先週まで「この国も手に入れて見せる」とか言っていたのに、今週この有様ですよ!
 マシロにアプローチしてたり(これはブラフなのかも知れんけど)、ニナを調教したり、全ては世界を手に入れるためだったというのに。自分が見下していたセルゲイの罠にハマって一巻の終わり。挙句の果てには、自分のピンチをニナのせいだと責任転嫁したり。もう!落ちぶれっぷりが溜まらなく可愛いじゃないか!


 いや、僕がとうとうショタに目覚めたとかそういうことは置いておいて。マジメな話―――
 これまでの『舞-乙HiME』の男キャラってマシロくん以外はクズやゲスな人間ばっかだったんですが、ラドの自爆辺りからはタクミもナギもセルゲイも“いい味”が出てきてると思います。今週のセルゲイの黒っぷりも堪らないです。
 これはきっと・・・今まで持ち上げられ過ぎていたマシロくんが、正体がバレたことでこっから落ちていくってことなんじゃないかと思います。ニナやエルスはともかく、正体を知らなかったアリカとは何かしらの壁が出来そう。ひょっとしたら、アリカが真マシロ姫サイドに移って、どうしようもなくなったマシロくんをニナが救うって展開なんかもありえるかも?


 ・・・・・まんま、前作と同じルートになっちゃいますが。




 ○ セルゲイの思惑
 シュヴァルツを操ってテロの被害者になり、ナギに加害者としての責任をなすりつける
 ―――これでナギ抹殺とともに、アルタイを国際的に陥れる口実になります(アルタイ相手に戦争も起こせる)
 マシロくんを復活した真マシロ姫と入れ替える
 ―――そもそも、どうして替え玉が必要だったのかは微妙な謎なんですが、復活するまでの繋ぎという意味と。蒼天の青玉を手に入れるという意味があったとか? 暗殺された真意を考えると、暗殺される前の真マシロ姫と復活した後の真マシロ姫は、傀儡化されるなどの何らかの措置がありそう。もしくは、暗殺も含めて全ては真マシロ姫の計画で、彼女こそが黒幕とか。


 ミコトが「シュヴァルツなんかじゃなく、ちゃんと別のご主人様がいる」と言っていたということは・・・
 アニメ版同様に、ミコトの主人はマシロ(真マシロ姫)と考えるのが良いっぽい。そうすると、セルゲイが真マシロ姫を暗殺したって可能性は低くなるか。セルゲイとミコトはしっかりとした協力関係っぽいですし。とにかく、ミコちんが敵サイドというのはちょっと憂鬱だよなぁ。舞衣が出てくれば何か変わるかも知れませんが。




 ○ ナギ争奪に関する各国の対応
 ナギを罠にかけるセルゲイ(ヴィントブルーム)は置いておいて―――
 セルゲイは信用できないけど、ナギがいない方が平和になると考えたタクミはアキラにナギ討伐を命じる(カルデア)。
 一方のサエコさんは流石に怪しさを感じ取ったらしく、アリッサを通じてミユにナギの保護を命じる(エアリーズ)。

 この辺り、これまでのキャラの心情描写が上手く活きていて面白かったです(サエコさんはほとんど出ていなかったけど、エアリーズの理念はアニメ版に通じるものがあるので)。また、ミユの起動と、アキラくんの認証シーンはさり気にカッコ良かった!タクミ・アキラはキスなしでローブ着れるんだ? チューしろよ、お前ら!


 さて。踏んだり蹴ったりのナギはニナにピアスハメたは良いけど、認証失敗。
 これ・・・ニナは最終的にマシロくんのオトメになるってことなんでしょうけど、ピアスにGEM入っているってのは伏線になるっぽいなぁ。ナギから指輪奪って、マシロくんが契約するとか?? そうなると、蒼天の青玉の契約は真マシロ姫−アリカのものになるってこと? とにかく、ここのキャラの位置関係をどう動かしてくるのか凄く楽しみですし、一人蚊帳の外のエルスが可哀想だったり。



 ハルカは相変わらず城の中には入れず。エルスは思いつめて。ミドリ達は何とか忍び込みそう?
 しかし、末端シュヴァルツは金で動く連中だったのか・・・





 そういや前作もこの頃から急激に面白くなってきたんでした。
 今作もどう動くのか予測不能でありながら、ちゃんとキャラがそれぞれ動き出して目が離せません。早く続きが読みたいし、3巻の発売が待ち遠しくて仕方ありません。3巻表紙はエルスかー。すっかり背景化してる3巻でよりによって。









■ 『舞-乙HiME』 第30話 〜「ふたりの女王」

 ・・・ん? ひょっとして、漫画版もアニメ版の終了にあわせて最終決戦に入ってまとめようとしている?
 前作の展開から考えるとここらが折り返し地点だとは思うんですが、去年とはチャンピオンの状況が違いますからねー。読者人気がなかったら打ち切られても仕方ない気もしますが、何とかして生き延びてもらいたいです。しかし、残っている伏線は“アリカとマシロくんの姉弟説”くらいですし―――って、そういや舞衣も祐一も出てねえじゃないか。ここで敗北→二人に出会って再起→最終決戦って流れかな??



 ○ 真マシロ姫暗殺の黒幕は真マシロ姫でした
 それじゃー替え玉は何のためだったんだ、とか。
 アオイちゃんが目撃したのはおかしくないか?とか、色々とツッコミどころはあるんですが―――

 大きな矛盾を生むことなく、ある程度は読者の予想を裏切って、それでいてみんなが納得できるラスボスが出てくるという計算された展開には、いつもの通り驚かされます。これは前作漫画版もそうだったんですが、漫画ヲタが望むところを(多少あざとくても)ちゃんと抑えていく戦法なんですよね。凄いよ。
 んでもって―――先週は気付かずに他の感想サイト読んでビックリしたんですが、フミさんも復活してんのな。フミさんラスボス説をネタとして唱えていた僕でも、ホンキで復活させるとは思ってなかったです。そういや、フミさんって前作じゃ負けるシーンが省略されてたんですもんね。


 さて。というワケで、マシロ姫は“ヴィント王家に伝わる真の力”を得るために一度死に、セルゲイは強大な力を得たマシロ姫による恐怖政治で平等な世界を築こうとしている・・・? 正直、セルゲイの政策であれだけ格差が生まれたという描写があったので、セルゲイの政治論には納得出来ないですね・・・・
 ナギとの婚約の意味は、アルタイの血が儀式に必要だったから・・・んでもって、今週のラストでナギたんがやられてしまったので(死んだのかは微妙だけど)、マシロ姫が真の力を得ることが出来た―――という展開に。さて、ヴィントの王家に伝わる真の力とは?



 これはアニメ版もそうなんだけど、当初は“チャイルドの復活”が脅威になるのかなーと思っていたんですが。
 今週ミコトは普通に巳六呼び出しているし(前作漫画版には出てませんが、前作アニメ版で命が呼び出したチャイルド)、ミドリも愕天王を出せるし・・・チャイルドとスレイブの違いがイマイチ分からんのですよね。しかも、アニメ版に比べて漫画版のチャイルドってそれほど強かった印象はなかったし。

 そうなると、媛星の復活とかか?
 前作の漫画版の真白が時間を操れたことを考えると、それ絡みかも・・・しかし、どっちにしろフミさんの復活は“ついで”の印象は拭えないなぁ。



 ○ あれ?アリカもニナも普通だ・・・
 マシロくんがニセモノだと知っても、アリカの決心は揺るがず。だけど、男だと知って流石にショックを受け・・・と思ったら数ページ後にはあっさりと元に戻ってる。「ホンモノかニセモノかは関係ない」という台詞を言ってくれたのは良かったけど、主人公とヒロインの関係なんだからちょっとは“タメ”を張った方がいいような・・・それとも、姉弟であることが分かるまでは、この調子で貫くのかな?

 ニナはナギと離れ離れになったことが絶対に伏線になるだろーと思っていたんですが、あっさり合流したなぁ。いい感じに予想裏切ってもらえるのは嬉しいんですが、何だか描写がイチイチまとめに入ってるように思えてしまうのはこの1年間で応援してきた漫画がことごとく打ち切られてきたからですかね?



 二人ヒロインがいるということは、そこに差異を生んでこそナンボでしょう・・・前作でなつきがデュラン呼べなくなったみたいに、Wヒロイン制の意味が絶対にどこかに出てくると思うんですが。現時点での差異は“契約しているアリカ”と“契約してないニナ”の違いくらい。いや、重要なことなんだけど、ナギが死んで石が残ればニナだって契約できちゃうワケですし。
 “マシロくんが男だと知っているのはニナだけ”という要素もあっさり破られちゃったし・・・・吉野脚本は、つくづく「○○は××を知っているけど、△△は知らない」という情報差の要素を活かせないなぁ。

 まぁ、とにかく。前作を超えれるかどうかは、この二人の差異をどうやって生んで、どうやって帰結させるのかって思っていますんで。ここに注目をしていきます。エルス?そんなヤツァ知らねえよ(悪)



 ○ ナギ―――!!ナギ―――!!
 先週あれだけ萌えまくっていたら、あっさりと死にかけてしまいました。
 古くから「サブキャラが急に目立ち始めると殺されてしまう」の法則なんかはありましたが、このシリーズは顕著だなぁ。僕が好きになったキャラから退場していく(笑)

 しかし・・・ナギは本気でマシロくんのことが好きだったんだ? ヴィントを手に入れるための方便かと思ってました。
 服が脱げちゃったマシロくんに上着をかけてあげるとこなんて、男→男の描写は初めて見ましたよ。あれは普通女のコにやってあげることじゃないか?
上着の中に入ってる指輪でマシロくんとニナが契約するとかいう伏線だったら凄いですが、 指輪は指にハメたままだった気もする・・・てゆうか、肉欲獣なんだから蒼天の青玉で二股で構わないと思う。



 というワケで、チャンピオンの新連載ラッシュに打ち切られないことを願うばかりなここ数週間。
 マジで・・・この漫画が打ち切られたら、立ち読みしにすら出かけなくなりそう・・・・・









■ 『舞-乙HiME』 第31話 〜「オトメの誓い」

 ま・・・まずい。いよいよもって、まとめに入ってる感が強いぞ。
 一応、ミドリ達シュヴァルツの動向とか、エルスの存在意義とか、祐一の登場とか、ナツキのローブ姿は?とか、レナはいつ起きるんだとか―――広げようと思えば好きなだけ広げられる伏線はあると思うんですが、逆に無視しても大丈夫な要素ばっかですもんね。アリカとマシロくんも普通に姉弟で構わないワケですし。ここで終わっておけば、打ち切りというよりも当初からの予定っぽくもありますし。アニメと連動させた完結にもなりますし。うーん。


 念のため話数をチェックしておくと、前作31話はシアーズ戦の最中。4巻の真ん中辺りですね。
 REDで出張した温泉編が収録されるのかに依りますけど、収録される場合は残り2〜3話で、されない場合は4話くらいでちょうど全4巻の分量になります。個人的には前作と同じ全5巻まで続くのを期待しているんですが・・・・果たして。



 ○ 「替え玉でも、男でも」
 まさか・・・本来ニナやアリカが言語化しなければならなかった「ニセモノでも構わない!」というメッセージを、ナギが言語化するとは思わなかった。紆余曲折を経たとはいえ、この漫画の真のヒロインはナギだったのです。そうして、ニナのオトメ化に必要なGEMはマシロくんの元に――――――

 うーん・・・
 いや、これはこれで感動的だとは思いますし、演出も(限られたページ数の中で)素晴らしい出来だったと思うんですけど。やっぱり前作のなつき覚醒のシーンを知っているだけに、アレに比べるとタメも爆発力もイマイチかなぁと・・・前作の場合、これでもか!これでもか!ってほどにキャラを追い詰めて、絶対に勝てそうもない絶望感の末での覚醒→大逆転だったんですけど。今作の場合、ニナが戦わなくてもアリカはミコトと互角に戦えていたっぽいし・・・敵の全容も明らかになっていない段階での覚醒ですからねぇ。

 もちろん、ここで真白姫サイドに敗れて“タメ”に入るって展開ならば次に期待できるんですけど、なんせ残り数週で終わるかも知れない状況ですからねぇ・・・ここは心を鬼にして、舞衣に主人公サイドをボコボコにしてもらって、連載が継続することを期待します。



 ○ というワケで、ついに舞衣が登場!
 このキャラが登場するまでは連載は終わらないだろうと余裕ぶっこいていたんですが、コイツの登場で一気に焦ってきました。いやぁ、連載が終了するかってことよりも、アニメ版との連動の意味が強いんだとは思いますが・・・やっぱ敵サイドなんですね。前作ラスト付近の展開だったり、今作でもミコトが敵だったり、ある程度の予想はしていましたが。ショックだ・・・何がショックって、これじゃタクミとは他人だってことで、いつもの姉弟イチャイチャっぷりが見れないぞってことですよ(笑)


 しかし、世界を破滅に導いたHiMEってどういうことなんでしょう・・・?
 完全に同一人物ということではなくて、ある種ターンエーガンダムが“ガンダム”とコレン・ナンダーに呼ばれていたみたいなもんなんでしょうか? 自分で喩えていてもよう分からん。

 漫画版の“舞衣(マイ)”にはそういうキャラ付けがされているってことであって、別に前作のこの描写が今作のここに繋がっているというワケではないんじゃないかな。映画版の『DRAGON BALL』で毎回毎回ピッコロは悟飯がピンチになってから駆けつけるとか、ヤムチャは最初にやられるとか、そういうレベルでのキャラ付けなんだと思いますよ。分かりやすくなったのか、この喩えで・・・?


 この辺の『舞-HiME』→『舞-乙HiME』の繋がり、あんまし突き詰めていくと絶対に矛盾が出てくるでしょうから・・・ガチガチに設定で固めるというよりも、キャラ=役者と見立てるような感じで、パラレルワールドとして楽しむべき作品なのかも。
 そういう意味ではキャラ漫画の楽しみ方も柔軟になったものです。『幽遊白書』の頃は、冨樫がコレを同人誌でやって原作ファンに衝撃を与えようとしたワケですし。それをオフィシャルに出来るような時代なんですね。いやまぁ、「アニメ版のイメージ壊す漫画版は認めない!」と言っている『舞-乙HiME』ファンもいますけど・・・



 ○ 敵サイドのおさらい
 ・真白姫・・・フミのマスター、霊能力がある。
 ・フミさん・・・真白のオトメとして復活。前作アニメ版を彷彿とさせる生気のぬけっぷり。
 ・セルゲイ・・・アニメ版では射撃の達人だっけ?キャラ弱いな(笑)
 ・舞衣・・・伝説のHiME。理屈はともかく復活。
 ・ミコト・・・スレイブとして巳六召還。そして敗れる。あれ?スレイブ倒されると使い手は消滅するんじゃなかったっけ?

 舞衣がオトメではなくHiMEとして出てきたということは、カグツチを出してくるって展開なんでしょうけど・・・漫画版って鍵がいないとチャイルド出せない設定だったワケで。祐一もセットで復活するのか、もしくは余っているセルゲイ辺りが鍵になるのか、そもそもセルゲイ=祐一なのか?(最後のは個人的にとってもイヤなんですけど)
 そもそもなぁ・・・以前にも書きましたが、漫画版のカグツチってそんな強くなかったイメージなんですよね。黒化した後も、マックスハートに敗れたくらいですし。ラスボスとしてはどうなんでしょう。




 さてさて。展開の盛り上がりよりも、「終わるのか/終わらないのか」ばっかが気になってしまう自分がイヤになります。
 もっと素直な気持ちで作品を楽しみたい・・・そのためにも、頼みますから終わらないで・・・・・・









■ 『舞-乙HiME』 第32話 〜「風華宮、炎上」

 うーん・・・どうなんだろう。
 個人的には今週の内容見て「(連載枠がというイミで)生き残り決定だろ!」と思ったんですが、まだ100%ではないですからね。でも多分、漫画版は前作と同じようにサブキャラも活躍させての大団円だと思うのですよ。前作で言えば碧や命も活躍したように、今作で言えばナツキやエルス辺りもしっかり活躍してくれるはずじゃないかと。

 そういう意味もあり―――また、ここに来て新たな伏線を張ったり、カグツチ登場に4ページも割いたり、ローブ封じで新たな局面に入ったり。そういう色んな要素を消化していったら単行本1冊分くらいは必要だと思うんですが・・・それ以上に、眠ったままのレナが全く描かれていないところに僕としては「生き残り」を確信していたりします。
 レナはセルゲイにとっての弁慶の泣き所(=色んな秘密がバレるから?)だったので真白姫復活を急いだという描写がありました。そのため、真白サイドにとってはレナの身柄を確保しなければ完全勝利とは言えず、逆にマシロくんサイドにとってはレナが生きている限りは逆転の鍵があるということです。最終決戦でこの要素を使わない道理はないので、恐らくはあとコミックス1冊分続くのだろうと思うのです。

 とか言って、来週「絶体絶命のピンチで、カグツチの炎からマシロくん達を守ったのは目覚めたばかりのレナだった・・・!」から始まったらどうしよう(笑) その場合、多分再来週が最終回だ!!



 ○ 報われないキャラNo.1をめぐる攻防
 エルスがぶつかった女のコって既出キャラ? 2巻で脱走したマシロくんが「パンをくれるなら何をしてもいいよ」と言われてたコに似てると思うんだけど・・・・・・これがストーリー本線にどうやって絡むんでしょう? アニメ版のミミのような扱いになるんでしょうか。それ次第でエルスの活躍度合も決まると思うんですが・・・・

 さてさて、一方のガルデローベ&各国首脳陣。
 サエコさんの機転で、ヴィントの要請抜きでもオトメ出撃―――と思ったら、ナツキの「マテリアライズ!」の叫びとともに全オトメのローブが無効化。・・・・・・何だろう、『舞-HiME』ってどれだけなつきをヘタレさせるか競争するシリーズなのか?(笑) ナツキのヘタレっぷりはもちろん、お姉ちゃんとお母さんが協力し合っているのが嬉しそうなアリッサが可愛かったです。まさかなぁ、この家族に萌えまくるとは1年前では想像もできんかった。


 しかし、そんな萌えとは裏腹に、全オトメのローブ無効化が行われるとは!
 アニメ版では、「五柱やガルデローベの教師・生徒は真祖様がマスターなのだ」という説明で納得できたんですが―――こっちとは設定が微妙に違う模様で、よくわからん内に全てのオトメがローブを無効化されるという・・・・・・マジかい。でも、アニメ版以上にこちらの方が深刻度が高いですね。主要キャラはほとんどオトメなので、無傷で戦えるのはミユとシュヴァルツ3人くらい・・・これまではオトメ=絶対的な強さとして描かれていた分、一気にピンチになった緊張感があります。


 しかし、コレどうやって挽回するんでしょう。レナが動くにしても、そう簡単に解決できる問題でもないっぽいなぁ・・・・



 ○ ラスボスはMAI
 マイでも舞衣でも舞でもなく、MAI・・・・・・
 うわー、マジで何かノリきれない。名前なんて飾りだとしても、無機質な響きがカベを作って感情移入しにくい雰囲気になっています。せっかく猫猫なミコトが「ご主人様だニャ!」とハシャいでいても、ちっとも萌えられない・・・・いや、ラスボスなんだから萌えよりも冷徹さを出していった方が正しいカタチなんですけどさ。

 しかし・・・ミコトが「本当のご主人様は別にいる」発言をしていた時点で、舞衣ラスボス説を思いついても良かったんですよね。ミコトは一度も真白姫のことを「ご主人様」とは呼んでなかったのですし。
 この辺り、アニメの設定とか、タクミの存在なんかを巧みにミスリードに使っての意外性だったのだと思います。ちくしょう、騙された。それこそタクミが登場するまではネタの意味も含めて舞衣ラスボス説を唱えていたのに、タクミがカルデアで出てきた時点ですっかり忘却してしまいました・・・


 今週のカグツチを見てから、興味が出てきたからと漫画版『舞-HiME』を読んだ人がいたら驚くでしょうね・・・・
 一応『舞-乙HiME』のカグツチは黒バージョンということで、前作でQUEEN化した後のカグツチだったぽいのですが。あかねちゃんのバリアに防がれるわ、なつきの金デュランに力負けするわで、こちらも強かった印象はないんですよねぇ。でもまぁ、今週単体で見れば4ページかけての登場はど迫力でしたので、物凄い恐怖感ではありましたが・・・・これ、どうやって倒すんでしょう。前作でシアーズを倒した時のような、あの感動を今度こそ期待したいです!!期待して・・・良いんですよね




 ○ 真白姫のハシャギっぷりに萌えたのは内緒だ・・・
 同志「S」の正体は、何の変哲もなくセルゲイだった模様。まぁぶっちゃけセルゲイの疑惑なんてとうに忘れていたくらいだから、今更ひねられても困るってもんではありましたが・・・・・あの状況で駆けつけて「コレがお前の目的か!?」と分かったということは、ミドリ達もMAIの復活についての知識はあったのか(『フミみて』にまで書いてあるほどだしな)
 となると、その可能性を考えずにセルゲイと協定を結んでいたシュヴァルツにも問題ありますよねー、やっぱり。この協定関係があったからこそ、セルゲイはシュヴァルツの残党を意のままに操ることが出来たっぽいですし。ミドリ達(ミドリは捕まっていたんだから、ラドが責任者か)にも騒動の責任はあるような・・・


 はてさて、そして真白の話によると一度死んで復活したからこそMAIを制御できているのであって、以前は制御しきれなかったそうで。もしやと思ったんですが、カグツチ登場時のアリカの表情で「なるほど」と、コミックス1〜2巻を開いてみると―――第5話と第14話の回想シーンにてアリカの故郷(多分マシロくんも)が襲われているシーンが描かれているんですが・・・
 あの当時は出てくるなんて思いもしなかったから「スレイブ」と判断して気にも留めなかった空飛ぶ竜なんですが、ちゃんとクチバシのところに剣が刺さっていました。言われてみればアリカは一度も「スレイブに襲われた」とは言っていないんですよ。恐るべし、『舞-乙HiME』スタッフ!実は第5話の時点でカグツチが最後に敵として出てくることが明言されていたという事実!


 いや・・・ホント、どうして気付かなかったんだろうな。
 漫画版だけだと、カグツチのデザインがどうだったとか憶えていなかったというのもあるんでしょうが・・・(僕は前作アニメ版を年末年始にかけて初めて観たくらいなんで・・・)





 とにかく・・・どうやら今作も全5巻で完結ペースっぽいというのもあったり、純粋にカグツチ登場シーンがカッコよかったりで。久々に大満足だった1話でした。エルスに男バレした辺りからどうも不穏な空気が流れていましたが、ようやっと僕のテンションも戻ってきましたよ。名作になるか/ならないかは、これからの展開次第です。ラストスパートに期待します!






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