樋口達人・吉野弘幸(シナリオ)
佐藤健悦(作画)
秋田書店・チャンピオンコミックス
2005年11月8日・発売
超能力バトル・学園・萌え
|
|
とうとう漫画版『舞-乙HiME』が開幕―――
『舞-HiME』の時も1巻発売は11月だったので、『舞-乙HiME』のコミックス刊行ペースも似たような感じになるのかな?
とにかく、アニメ放送終了の3月までに3巻までをスピード刊行するんでしょう。逆に言うと、筆の遅い作画家に任せて落されでもした場合、プロジェクト自体が崩壊しかねないっていう杜撰な計画のようにも思えるんですが・・・・・・心臓部の佐藤健悦先生が絶好調だから、今のところはそんな心配は無用っぽい。ホント、『舞-HiME』スタート時の作画家の人選はメガヒットだったなー。まさかココまで進化するとは誰が予想できただろう・・・・・・
1巻表紙はアリカの1ショット。裏表紙にコーラルローブのニナ。
『舞-HiME』同様に表紙は1キャラずつ売り出していく方針なのかな。1巻アリカ、2巻ニナ、3巻エルス、4巻ナツキ&シズル、5巻マシロ&アリカ&ニナってのが順当なところか・・・・いや、これから出てくるキャラ次第ではありますが。
“メインヒロイン1ショット”というシンプルな構図は『舞-HiME』1巻の表紙と一緒なんですが、比べてみると当時と現在の画力の差が歴然(という言い方は、逆に佐藤先生に失礼な気もしますが・・・・・)

同じような構図ですけど、アリカたんの方が腕で奥行きを広げたり、ジャンプさせることで髪やスカートなどを動かすことができたり、ふわふわなコーラルの制服から良い匂いが漂ってきそうだったり・・・・デッサン力・色の使い方、画面の遊び心―――全てが進化して現在の絵があるということが分かります。1年でここまで伸びるんだから、殺人的スケジュールな週刊連載というのも、若い頃に経験すると大きな財産になるやも。
ちなみに、枠のデザイン。『舞-HiME』が丸を基調としていたのに対し、『舞-乙HiME』は西洋ヨーロッパっぽい荘厳な剣みたいな感じになりましたね。プロデューサーのインタビューに依ると、「最初のアイディアは騎士養成学校だったから」とのこと。しかし、2004年の1月から『舞-乙HiME』の企画が動いていたということに愕然・・・・・・・『舞-HiME』のアニメや漫画が動き出すより更に前から考えられていたとは。確かに、そうでなければこんな早いペースで続編なぞ作れなかったのだろうけど、恐ろしくリスキーな計画だったんだなぁ。
それにしてもアリカたん可愛いよ、アリカたん。
こういう“女のコわんさか出てくる作品”で僕がメインヒロインに萌えることはほとんどないのだけど(アリカがメインヒロインかどうかの議論は置いておいて)、漫画版『舞-乙HiME』で僕が一番好きなのは間違いなくアリカたんです。まぁ、アニメ版だとエルスですが(笑)
それでは本編の感想〜。
今だから思うことというか、アニメ版を踏まえているとビックリした描写があって、雑誌連載時には気付かなかったことが多々。漫画版の方が、よりメイン3人に絞って描かれている分―――漫画版だけだと設定やキャラを追いかけるのはキツイですね。
<第1話:ガール?ミーツ♀ガールズ>
冒頭からマシロ様暗殺シーンで度肝を抜かれるんですけど・・・・・その時驚いているメイドさんが、アオイ・セノーでした。これはアニメ観ていないと絶対気付かんだろう。そもそも漫画版『舞-HiME』の瀬能あおい自体がチョイ役なんだし。
「―――ぼくだって変わりたいんだ・・・!!
それにボクの本当の名前は―――・・・」
マシロくんを連れてきて、ガルデローベに預けたのはセルゲイでした。セルゲイの設定は漫画版・アニメ版で大きく違うんで、アニメから入った人は戸惑ったことでしょう。「今まで身寄りもないキミを援助してきたのは・・・・」というのは、アニメ版の善人っぷりを知っていると結構思うところがあるような、単なるスタッフ遊び心のような。一体どっちなんでしょう。
上の台詞の通り、マシロくんが本当の名前を語ろうとするシーンがあったんですね。不自然なまでに隠されている“本当の名”なので、作中クライマックス時に「マシロくんがアリカに本当の名前を告げる」シーンが入ってくるという伏線っぽいですね。
第1話でマシロくんを襲ったシュバルツは、前作で奈緒の鍵だったレイプ男だった模様。顔のタトゥーが伸びてますけど(笑) ジェットンは何か元ネタあるんでしょうか・・・・・そして、前作同様スレイブ消滅に合わせてグロ死亡。よくよく考えると、前作と違ってチョクチョク人が死んでるんですね・・・・・・
300mm粛清砲「光黙天」登場!
ハルカが警部補でユキノが署長だったのは意外・・・・いつも一緒にいるからユキノの方が部下かと思っていました。この辺の主従関係はアニメ版とリンクしてあるような暴走してるような。
ハルカが「またひょっこ乙HiME共ですの!?」と叫んでいるということは、こういう事件は頻繁に起こっていて、ローブの無断使用で凌いだということがあったということですよね。
アリカ・マシロ両方の見せ場として、蒼天の青玉(今まで聖玉だと思っていた・・・・)にてアリカのエレメントがパワーアップするシーンが。マイスターローブではなくエレメントのみというのは結構重要かも。今後の展開もそうだし、アニメ版とのタイミングの兼ね合いもそうだし。ガンダムシリーズでいう後期主役機登場に匹敵する重要シーンになるのだと予想しときます。
ガルデローベのシーンでは、トモエ、エルス、イリーナのコーラル陣。アカネ、ナオ、チエ、シホのパール陣が顔見せ。名前こそ出ていないもののアカネちゃんが出ていたことにビックリ。頑なに出番が与えられていないのには何か理由があるのかな?
アニメとの兼ね合いなら良いんですが、前作同様に漫画版だと冷遇されるってんならちょっとなぁ・・・・・
【名前・元ネタ予想表】
アニメ版の感想の方にも書いたけど、コチラでも。
・風花真白→マシロ・ブラン・ド・ヴィンドブルーム
ブランはフランス語で「白」、ウィンド=「風」+ブルーム「花」をもじってヴィンドブルーム?
・玖我なつき→ナツキ・クルーガー
音の響き?
・藤乃静留→シズル・ヴィオーラ
イタリア語か何かで「紫」がヴィオラだったような(フィオレンティナの愛称がヴィオラなので)
・珠洲城遥→ハルカ・アーミテージ
うーん・・・・想像つかない。アーミテージでググっても共和党の彼しか出てこない
<第2話:秘密の花園!?>
GEMについての説明あり。これは雑誌立ち読み時には覚えきれなかった設定。
“マイスターオトメのピアスはご主人様の指輪(マイスタージェム)と対になった貴石が付いている”ということで、蒼天の青玉もマイスタージェムの一つみたい。
作中に出てくるマイスターオトメは今のところシズル一人なんで彼女にもご主人様がいるのかと調べてみたんですけど、ナツキもGEMみたいの耳に付けてて指輪はしてないんですよね。この二人の関係はまだまだ秘密にしておかれるのかな?
「スカートを下から見上げない事」に吹きました。
学園長室の会話を盗み聞いている人がシルエットで隠されているんですが、その直後にコーラルメンバーに知れ渡っているので隠す必要があったのでしょうか・・・・今回、全員同じ制服を着ているからシルエットじゃ誰だか分からないし。今後判明するとも思えませんしねぇ・・・・
蒼天の青玉内のバグは伏線でしょうね・・・・・今の段階では「想像の域」を超えないしネタバレにもなりかねないので書きませんが、終盤に絡んできそうな雰囲気です。
ヨウコさんは前作よりも色っぽくロリっぽくなったなーとか思いつつパラパラめくっていたら、思わず叫んでしまいました。ヤヨイちゃんが全裸で果てている!!何、この直接エロ描写。ミーヤはシホの足舐めてんし、明らかにヤられた後の女のコが数人果てているし、この1ページ+2コマだけエロ同人誌みたいになってますよ!
ぶっちゃけ、アリカとニナの着替えシーンなんて消し飛んだわ・・・・・・・
アニメだと、パール1人にコーラル2人の姉妹が鉄則で・・・・・
チエ――トモエ・リリエ
シホ――ヤヨイ・ミーヤ
という組み合わせだったんですが、漫画版だと
チエ――ヤヨイ
シホ――ミーヤ
みたいですね。ごっちゃにならないよう、注意が必要です。
【名前・元ネタ予想表】
・姫野二三→フミ・ヒメノ
まんまですね。
・鷺沢葉子→ヨウコ・ヘレネ
「鷺」は英語でヘロン
<第3話 天国と地獄!?>
エルスに続いて、その他大勢のキャラがわんさか出てきました。
・エルスティン・ホー
・・・タレ目系ガチ百合巨乳キャラ。その上、アニメ版のキャストが栗林みな実。あらゆる意味で最強。アニメ版の方が巨乳が抑えられていて好みなんですが、漫画版も可愛いです。
・ヤヨイ
・・・一応、このコもアニメ版『舞-HiME』に出てたのかな? さっきまで全裸で果てていた割に平然と普通の会話をしている辺り、ムチャクチャなエロスを感じます。まさかこんなロリっこにそんな役目を担わせるとは。
・リリエ
・・・誰かと思った。アニメ版はやる気ないというかアンニュイな顔が特徴だと思っていたので、漫画版のキラキラした顔は別人にしか見えません。ヨウコさんが髪切った姿と言われても信じそうですよ。
・イリーナ・ウッズ
・・・このコだけフルネームなんだな。メガネな上に機械通ということで、アニメでは重宝しそうなキャラなんですが。漫画だと「その他大勢」なのが何とも。
・ミーヤ
・・・あ、このコもヤヨイ同様にアニメ版『舞-HiME』からの昇格組っぽいです。アニメ版『舞-HiME』が鈴木美也で、アニメ版『舞-乙HiME』がミーヤ・クロシェット。元ネタは分からん。足舐めたりとか頑張ってる割には、ヤヨイの全裸のせいでインパクトが薄・・・・
・トモエ
・・・星組学級委員、ニナに次ぐコーラルNo.2、アニメ版のキャストは田中理恵。なかなか色んな要素を備えたキャラなんですが、漫画版だとほとんど出番ないんですよね。
・チエ・ハラード
・・・邪悪なオーラが全開なんですけど!!(笑)
アニメ版だと「頼れるお姉さま」としてアカネちゃんとツートップ張ったり、暴走シホをからかったり、生徒の中ではかなり人格的にも成績的にも優れているキャラなんですけど・・・・漫画版だとシホと一緒になって悪巧みしてんのかよ!
・シホ・ユイット
・・・前作漫画版の珠洲城遥ポジションなのかな? 黙ってりゃ可愛いのに、悪巧みやら、すぐキレるやらで、物語を引っ掻き回してくれる位置ですね。こういうコが終盤カテゴリー無化して共闘するってのが王道ですが果たして。しかし、コーラルNo.51のアリカに舞闘で負けたのか・・・・・トリアスなのに。
一応、トリアスの最後の一人はシルエットで隠しているんですね。
アニメ版と同じ設定かは分からんですが、とりあえず引っ張っているのは確かっぽい。
純潔うんぬんの設定は漫画版にもあったんですね・・・・でも、これってゴムすりゃごふんごふん!!とにかく、こんな設定立てられたらエロ同人で使わない手はないじゃないか!(アスラン風に叫ぶのが吉)
【名前・元ネタ予想表】
・宗像誌帆→シホ・ユイット
うーん、やっぱ分からない。祐一→ユイットなのかなぁ
・原田千絵→チエ・ハラード
これは音を変えただけ。しかし、アオイちゃんとは随分と待遇が違うな・・・・・1話でメガネを持っていたのは、前作とのリンクさせたネタだったのか。
<第4話:オトメの戦い>
エルスの巨乳アタックはスルーしておくとして・・・・・(笑)
“美力”=必殺技という言葉はココが実質初めての登場ですよね? (1話でナツキが言っていたけど、あれはそういう意味でなかったみたいだし) 作中で初めて使ったキャラが操られているエルスというのがややこしい上に、変に他の漫画(エイケン)と絡めたネタを入れているからワケ分からないですよね・・・・・・
アリカの目とか、マシロくんの決意とか・・・色んな要素があるのに、それらを全てを打ち消すほどのシズル×ナツキのエロさが堪りませんね。
<第5話:守りたいもの>
アリカのお守り、母親とかばっちゃがくれたもんだと勝手に思っていましたが・・・・同い年くらいの子どもからもらったものだったのか?
何かこの姿が女装前のマシロくんに似てたりするんだけど、ひょっとして二人は幼い頃に同じ事件で傷を負ってバラバラになって―――というバックボーンがあるとか? それならば、この二人の出自が隠されている理由も分かりますし、真実を知ったアリカが「今度こそ守る」という展開になっても熱いです。いや、まあ今の時点では妄想ですけど。
アリカの美力発動「蒼色彗星乱舞(スーパー・ブルーコメッツ)」ということなんだけど、他の美力がチャンピオンの漫画を元ネタにしているのにコレはよう分からんでした。エルスの反応を見てもどんな技なのかイマイチ分からないし・・・・・今後も登場するのだとしたら、是非解説を!
<第6話:誰にも言えない>
名前は出てないけど、ユカリコ登場。
着付けシーンのシズル×トモエは、トモエがシズルに憧れてガルデローベに来たという設定を踏まえてのネタかなぁ。エロ過ぎ。シズルお姉さま、今作になって2倍・3倍増しでエロくなってますよ。
「マテリアライズしてしまう!ぼくのエレメントが・・・!!」
吹いた。
4・5話がアリカ掘り下げ話だったので、今回はニナ掘り下げ話。
しかし、この絆創膏に使われている“額に十字傷の猫(?)”、色んなトコに使われているんですが(1話のニナのパンツとか、この回のアリカのマクラとか)―――一体何のマスコットなんでしょうか?
『武装錬金』でいうカタツムリみたいなもの?
※ 10日午前11時30分追記:僕 は 阿 呆 か
先週のチャンピオンでの『舞-乙HiME』感想にて「この猫のデザインは・・・・」と言及したにも関わらず、昨日コミックス感想書く際にはすっかり忘却しているというど阿呆っぷり。この猫はアニメ版にも出てくる重要な猫ですね。漫画版にも出てくるんだろうけど・・・そうなると、やたらキャラクターグッズが出ているという事実がよく分からなくなるような。
<第7話:シュヴァルツ侵入>
光黙天 Mk-II登場。発射せずに終了(笑)
ハルカとシズルのやり取りは淡白だなぁ・・・・「入試の時と一緒」ということは、ハルカもガルデローベを目指していたとか?この辺の裏設定、ちゃんと明らかになるんかなぁ。
まぁ、この回は何といってもナオたんのエロエロっぷりが凄まじいです。
他の生徒はローブを着けているのに、単独行動でシュバルツ追っていたナオたんは生身で挑もうとしていたのね・・・・前作と違って、認証なしではエレメント出せないので、マシロくん縛った紐も自分で持ってきたよう。あんなもの持ち歩くなんて『クビツリハイスクール』のジグザグみたいなもんか。
ナオの私服、アニメ版と違ってちゃんと可愛くてフリフリ。濡れてパンツ透けててエロいのに、それを脱いじゃうもんだから流石ナオたん。てゆうか、(一応)オトメのくせにこの色気は反則だろ!それともアレか、コーラル時代にお姉さまにみっちり仕込まれたことがあるとか、そういう設定なのか!?(落ち着け、俺)
メガネ姿もかあいいんですが、猫かぶりモードだとロリ化しちゃうのがイマイチ。黒モードでメガネ仕様な上にフリフリ私服なナオたんが見たいです。
そういや、校内に忍び込んだシュヴァルツを捕えたのはシズルだったんですね。作中初出陣なのに、こういう描き方だと誰だか分からんような・・・・・・・
【名前・元ネタ予想表】
・結城奈緒→ジュリエット・ナオ・チャン
ジュリエットは前作のチャイルド「ジュリア」からですね。最近まで気付かなかった・・・・
<第8話:政治の話>
ナギ登場。
確かこの回はアニメ化直前の週で記念巻頭カラー&ポスターだったはずなんですが、そういう回でよりによってスパンキング(笑) ニナの過去、セルゲイの思惑、シュヴァルツの言う同志「S」の存在、マシロの反抗―――と次巻に向けてやたらめったら伏線張って、1巻は終了。細かいネタだけど、ハルカの食べてるカップめんが“Eカップ”なのは笑った。
というワケで、今の段階ではまだまだ覚醒前って感じですね。
その代わりエロイ。ナオたんは雑誌連載の時から強烈に憶えていたので楽しみにしてましたが、ヤヨイちゃんは忘れていた分度肝抜かれました。何なんだ、アレは。どう見てもあれは「行為後」じゃないですか。すげーな、チャンピオン。
巻末グラビアということで、ナツキ&シズルと、トモエ・ニナ・アリカ・エルスの4人の私服姿が。ここでトモエが描かれるということは、今後にメインキャラの一人として動くということで良いんでしょうか?
|