イズっち

【遊んでみた商業ゲーム紹介】
 『大人の常識力トレーニングDS』(DS/ETC)

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『監修 日本常識力検定協会
いまさら人には聞けない 大人の常識力トレーニングDS』
(DS/ETC)
〜2006.11.24
ニンテンドーDS用/常識トレーニング
任天堂/開発:HAL研究所
2006.10.26発売
公式サイト
 ニンテンドーDSのTouch!Generationsシリーズ、この秋の目玉商品。
 『脳トレ』、『えいご漬け』と同様にカレンダーに毎日ハンコを押して常識力を鍛えていくゲームです。「常識力を鍛える」というより、毎日「常識力クイズが出題されるゲーム」と考えておいた方が良いかも。

 CM攻勢の甲斐もあって、発売1ヶ月の時点で50万本だか50万本弱だかは確実な状況だそうです。この手の作品はジワジワと売れてくるものですし、年末年始で伸びる・・・商品なのかは微妙だけど(笑)、とりあえず任天堂の目論みは大成功だったんじゃないかと。
 『脳トレ』も『えいご漬け』もそうですが、僕らの“コンプレックス”を刺激して、“今更勉強するきっかけなんてないし”を解消してくれる絶妙な展開ですよね。「本で良いじゃん」という声もあるけど、それはきっかけの一歩目としてはハードルが高いですからね。
 ○ 常識力を鍛える日常
 これは『脳トレ』とほとんど同じ戦法ですね。
 電源を入れると、まずその日に出題されるラインナップが出てきます。「礼儀」「知恵」「社会」「決まり」「教養」の5分野の内から2分野の出題と、チャートに残らない「都道府県別問題」や「芸術」とか「音楽」と言ったサブ問題が3分野(僕は途中から2分野しか出題されなくなったんだけど、Wi-Fi接続したからなのかな?)が出題。
 それプラス、日によってはタイムアタック要素がある「挑戦」「チャレンジ」が付き。常識力とは大して関係のなさそうな「パズル」も毎日1問出題され。前日に間違えた問題に再チャレンジする「復習」もあります。

 つまり、1日のトレーニングで出来る問題は以下の通り。
 ・「礼儀」「知恵」「社会」「決まり」「教養」の5分野の内から2分野×5問
 ・サブ問題が2〜3分野×5問
 ・タイムアタック×10〜20問
 ・パズル×1問
 ・前日に間違えた問題×4〜10問

 解説をじっくり読んでいると多少の時間はかかりますが、平均して30分もあれば終わってしまうボリュームですかね。「1日30分もあれば堪能できる」と見るか、「1日30分しか楽しめない」と見るかは人それぞれだと思いますが、僕としてはこのボリュームで丁度良かったかなと思います。1ヶ月近く、毎日続けてられてる要因はそこにあると思いますし。


 これに加え、「礼儀」「知恵」「社会」「決まり」「教養」の5分野を全てトレーニングすると「常識力検定」がプレイ可能になります。つまり、毎日欠かさず問題を解いていけば3日に1回は検定が出来るということですね―――この辺、同じ問題を何度も出題できるから、毎日のう年齢チェックが出来る『脳トレ』とはちょっと違いますね。



 ただ・・・個人的には、この常識力指数はどうでも良いかなと思っています。
 どんなにトレーニングしても知らない問題は解けませんし、脳年齢のように頑張れば数値が上がるというものではありません。日々のトレーニングでの正答率も指数に関係あるみたいですし、検定だけ頑張っても数値は上がらない模様。まぁ、そりゃ当然のことで10〜15問だけで本当の指数なんて分かるワケありませんからね。

 僕的に重要だと思ったのは、むしろ「覚えた常識」の数です。
 これは毎日トップの画面に数値が表示され・・・言ってしまえば、今まで正答した問題の数です。このゲームは1800〜2000問くらい収録されているはずですから、この数値によって自分がどれだけこのゲームの常識問題を解いてきたかが分かるようになっているんですよ。
 僕は現在700ちょっと。この「正答した問題の数」がポイントで、このゲームでは一度間違えた問題は後日「復習」にて再チャレンジできますから、そこで正答しても数に入るワケです。一度間違えても、間違えた問題を忘れなければ数値は上がるということで否が応にも覚えてしまうという。この辺のバランスが絶妙です。



 ○ 『脳トレ』と比べて進化した部分・不満な部分
 僕は無印『脳トレ』しかやったことがないので、『えいご漬け』や『もっと脳トレ』では改善されていることなのかも知れんのですが―――僕が『脳トレ』で感じていた細かい不満点がちゃんと改善されているのも良かったです。

 一つはハンコシステム。
 今作は「トレーニングをした日数」と「覚えた常識の数」でハンコが増えていくシステムなんですが、押したハンコがちゃんと記録されるようになりました。『脳トレ』では自由にハンコがデザインできて楽しかったんですが、デザインを変えると、今まで押した分も全部変わってしまうのが不満だったので―――デザインは出来なくなった(ひょっとしたら今後追加されるのかも知れませんけど)とは言え、嬉しい措置かなと思いました。

 あとは・・・『脳トレ』も何ヶ月も続けていると、お絵描きクイズのお題が何巡もしちゃいまして、我が家ではもう3周目で飽き飽きしちゃっているというところがあって。1周目はすげー楽しかったのにね。この『常識力トレーニング』では、お絵描きクイズはたまにしか出ないので丁度良いかな。

 これは確か『もっと脳トレ』で既に直っていたことですが、ランキング発表が「個人」と「総合」に分かれているのも嬉しい措置ですね。僕は母親と共有しているんですが、ランキングを自分が独占してしまうと申し訳ない気持ちになってしまうんで・・・



 ・・・と、言ったように。全然違うゲームだけど、同じTouch!Generationsのゲームとして確実に進化している模様。
 ですが、じゃー不満は全くないのかというとそんなことはなくて。期待していたけどガックリきた部分というのはあります。


 まずは対戦モード。1台のDSを順番に回して解答していくモードなんですが、これが実にメンドイ。1人1文字ずつ書いていくという作業の何処が楽しいんだ・・・単純に、『もっと脳トレ』みたいに複数のDSで問題に答えていくタイプのモードにすれば良かったのにと思います。

 あとは、まぁ期待はあんまりしていなかったんですが・・・Wi-Fiで出来ることも「全国平均と比較」と、「オススメ問題を解ける」の二つだけというのも物足りないです。頑なに対戦モードを作らないのには理由があるんでしょうか・・・
 ただ、このWi-Fiで送ったデータを元に公式サイトにて都道府県ごとのランキングなどをやっているのは面白い試みですね。現在、我が神奈川県は10位なので自分の力で更なる上位に―――という気が起きてきます。こうした試みは、恐らくWiiのプレイ履歴の転送なんかにも活かされて面白いデータになると思いますし、このソフトはそのテストのような意味合いもあったのかなと思います。



 ○ 総括
 ということで―――あと一歩で名作になるのに、一味足りなかったかなーという印象です。
 一人で毎日トレーニングする分には問題ないですし、こうした部分にコンプレックスを持っている人は、体験版をDSステーションか既にソフト持っている人にやらせてもらうのが良いかな。3000円台という価格も魅力ですし、「物凄く面白い!」というよりは幅広い人に浅くヒットする佳作といったカンジかな。


 
 ▲ こちらは『脳トレ』です(→ 『脳トレ』の感想はこちら


自作漫画を描いています
▲ 『ちのしあわせ家族』連載中。よろしければどうぞ。


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