【『ひぐらしのく頃に』感想】
 スタッフ&キャスト
 第1話「し編 其の壱 ハジマリ」
 第2話「鬼し編 其の弐 隠しごと」
 第3話「鬼し編 其の参 疑心」
 第4話「鬼し編 其の四 歪」
 第5話「綿し編 其の壱 嫉妬」
 第6話「綿し編 其の弐 タカノ」
 第7話「綿し編 其の参 嘘」
 第8話「綿し編 其の四 願い」
 第9話「祟し編 其の壱 兄」

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■ 『ひぐらしのく頃に』 スタッフ&キャスト
<スタッフ>
 監督:今千秋
 シリーズ構成:川瀬敏文
 キャラクターデザイン:坂井久太
 音楽:川井憲次
 オープニングテーマ::島みやえい子(produced by I've )
 エンディングテーマ: 大嶋啓之 feat.片霧烈火(produced by Voltage of Imagination)
 アニメーション制作:スタジオディーン
 製作: ひぐらしのなく頃に製作委員会
 原作:竜騎士07/07th Expansion「ひぐらしのなく頃に」「ひぐらしのなく頃に・解」


<キャスト>
 前原圭一  …  保志総一朗
 竜宮レナ  …  中原麻衣
 園崎魅音  …  雪野五月
 北条沙都子  …  かないみか
 古手梨花  …  田村ゆかり
 大石蔵人  …  茶風林
 富竹ジロウ  …  大川透
 鷹野三四  …  伊藤美紀
 知恵留美子  …  折笠富美子







■ 『ひぐらしのく頃に』 第1話 し編 其の壱 ハジマリ
脚本:川瀬敏文 作画監督:本村晃一 絵コンテ・演出:今千秋

 原作未プレイ。
 でもまぁ、どういう方向性の話かという前情報は入っちゃっているし、これからキャラが壊れていっちゃうんだろうなーというフィルターで観てしまっているビハインドは否めないですよね。第1話の萌え路線を見ると、全く前情報なしで観ていたらその後のホラー路線で『舞-HiME』を超えるトラウマアニメになれたのになーとか思ったんですが・・・

 よくよく考えたら、アバンタイトルとかオープニングの映像なんかで作風はバレてました(笑)
 第1話では話が進んでいないところから考えると、視聴者が既に作風を知っているという前提で作っている気もしますね。逆に言うと、全く前情報ない人が(いるのか?)観ていた場合、早期で脱落されてしまう危険性もあったとは思うけど・・・・・・その辺りは、ノベル原作ものアニメが常に孕んでいる危険性ですからね。『Fate』なんか、もっとギア入るのが遅かったし。



 ○ 日常モードでも声優陣を堪能するだけで楽しい
 主人公:前原圭一は保志さん。言わずもがな、『ガンダムSEED』のキラ役の人ですが―――キラ以外で聴いたことある役というと。『プラネテス』の九太郎? あの人って保志さんだったんだ。圭一も、キラというよりも九太郎に近く、ツッコミから一人コントまで幅広くこなしていました。後は、今後出てくるであろう恐怖と狂気の演技ですね。

 ヒロイン:レナ役は中原麻衣さん。同じように、萌えからぶっ壊れに急転直下したジェットコースターアニメ『舞-HiME』の主人公:鴇羽舞衣を演じていた人なんで、全く心配していないです。しかし、今後ぶっ壊れることを考えると第1話のキャピキャピした喋り方は恐ろしく仕方ありません。そして、中原さんはこの路線を突っ走るんですね(笑)

 もう一人のヒロイン:魅音は雪野五月さん。『犬夜叉』かごめ役を始めとして、ウチのサイト的には『プラネテス』タナベ役や『げんしけん』春日部さん役など・・・馴染み深い役をやってきた人なんで、こちらも安心。今のところは彼女がよく演じている気が強い元気なコなので、壊れていくとどうなるのか期待しておきます。


 後の二人、小学生みたいな二人は・・・(実は学年とか年齢とか出てきてないんですよね?規制でもあるのか?)
 金髪の沙都子がかないみかさんで、髪の長い梨花が田村ゆかりさん。この人らも芸達者なんで今後が楽しみ。第1話ではセリフなかった折笠さんとか、茶風林などなど楽しみな役者さんも次々と出てくるのでホント豪華。ストーリー的には盛り上がらなかったとしても、暫くは役者さん目当てで追いかけたくなるほどです。いや、もちろんお話的にも期待してますけどね。



 ○ ひょっとしてジジ抜きとかも伏線なのか?
 こういう急転直下型のお話の場合、日常パートにどれだけ伏線を忍び込ませるかというところにあるので―――
 ・村の神社
 ・ダム建設反対運動でリンチ殺人
 ・住人はそれを隠している
 ・ゴミ山にあるカーネルサンダース人形
 ・ゴミを持ち帰りたくなるレナの癖
 ・リンチ殺人の事情を知ってるっぽいカメラマン

などは、まぁ伏線で間違いないんでしょうね。リンチ殺人なんかは分かりやすいですが、そこに偽装して、さり気ない描写がどれだけ伏線かってとこで完成度は変わると思うので・・・・・・圭一が行ってきた葬式とか、レナの弁当とか、漬物がどうこうとか、ジジ抜きとか、ゲームにはどんな手段を使ってでも勝つとか。そういう細かい部分がどれだけ本筋に絡んでくるのかに期待をしています。
 しかし、他のは繋げようがあると思うけど、ジジ抜きだけは全く予想がつきませんね・・・・・・圭一は逆境を逆手にとって切り抜けるのが上手いとか、他の皆はワナにハメるのが上手いとか、そういうとこか?

 あと、あの週刊誌に「イマイチつまらんバラバラ殺人」と書いてあったけどアレも伏線??



 アバンタイトルで誰かを撲殺してる人が圭一っぽかったのは、他人の空似か、今後彼も恐怖の中でぶっ壊れていくのか、全部ミスリードなのか―――まぁ、鬼隠し編が終わった時には明らかになっているでしょうから、楽しみにしておきます。2クール、上手くテンションを維持してくれるといいなぁ。


 第1話時点では、まだ話が見えてこないのでこんなもんで。


 






■ 『ひぐらしのく頃に』 第2話 し編 其の弐 隠しごと
脚本:川瀬敏文 作画監督:宗崎暢芳 絵コンテ:葛谷直行 演出:開祐二

 原作未プレイ組としては、真相が想像できそうでできないようなギリギリのところではぐらかされているような印象。
 この時点で面白い/面白くないを論じるのは早計で、少なくとも鬼隠し編が終わるころまでは作品の方向性が分からないのは仕方がないかな。今のところホラーというよりサスペンスという感じのような。
 でも、この描き方だったら絶対に人間が犯人だと思いますよね。「結局、全てはオヤシロさまの祟りだったのでした・・・」というオチだったら逆に凄い。


 ○ 折笠富美子・伊藤美紀の登場
 原作だったら誰が重要人物か分からない真っ更な状態でキャラを楽しめたような気がしますが、アニメの場合はキャストがあるので・・・どう考えても、この二人がチョイ役なワケないですよね。
 これは中原麻衣や雪野五月なんかもそうなんですが、第1話・第2話時点ではどの人も“いつも演じているような役”です。でも、このまま終わるはずがなくて、どこかでギアが変わって急変するのだとしたら、その演技は見もの。たまにはぶっ壊れる折笠さんも観てみたいなー。


 伊藤美紀は・・・ほとんど『かみちゅ』の茜さんと同じなのに、あちらはほんわか優しいお母さんで、こちらは怪しさ満点の女性というのが凄い。まるで嬉々としているように、かつて起こった殺人のことを語りだす辺り―――もう既に怖いんですけど。レナ役の中原さんもそうなんですけど、いつもと同じような役だからこそ、この作風の中で感じるギャップが怖いんだよなぁ。そうすると、本格的に「怖がらせよう」という展開になった時に恐怖を感じられるかどうかが心配なんですが・・・・・・


 その伊藤美紀と一緒にいた富竹(大川さん)が作中で最初の犠牲者でした・・・・・・大石(茶風林)の言っていたことが正しければ、の話ですけど。
 この手の“外部からやってきたカメラマン”は大抵最初の犠牲者になるので、先週の時点で死ぬんだろうなーとは思ってましたが。その前に主人公に知ってること全部喋っちゃったことの方が意外でした。こういう作品の場合、主人公(=視聴者)になかなか事件の全容を見せず、やきもきさせると同時に怖がらせるというのが常套手段ですので。

 でも、この作品は敢えて“今までの事件”を情報として与えておくことで、これから起こる事件への不安を煽るようになっているんですね。今の段階ではまだ恐怖は感じず、むしろ「あー、なるほど。そういう事件なのか」とスッキリしちゃったんですが―――まぁ、尺の問題もありますし、まだまだ様子見と考えんといかんっぽいですね。



 それにしても、第2話で最初に富竹さんに会った時、彼が水路(と呼ぶのか、あれ?)をまたぐところがわざわざアングル変えて映って。彼がいなくなってから、また水路だけ映ったんですが・・・・・・これ何かの伏線なんでしょうか。あの水路を跨いだら数日後に自殺したくなるような衝動を起こすトラップでも仕掛けてあったとか?なんじゃそりゃ。
 単に背景を使いまわしたいがために2回映しただけだったら、どうしよう。



 ○ とりあえず提示された事件の概要
 最初は富竹さんと伊藤美紀の人(まだ名前出てきてない・・・)が一緒になってウソを言っている可能性もあると思ったんですが、大石も同じようなことを言っていたので、4年間続けて事件が起こったというのは本当みたいですね。3人が口裏合わせていたのならアガサ・クリスティ。

 ・4年前にダム作業員がバラバラに殺害される。片腕がまだ見つかっていない。
 → 6人の犯人の一人はまだ捕まっていない(鬼隠し?)
 ・3年前には、ダム誘致派の男が旅行先で崖下の川に落ちて死亡
 → 奥さんは発見されず(鬼隠し?)
 ・2年前には神主が謎の奇病で死亡
 → 奥さんは遺書を遺して行方不明(鬼隠し?)
 ・去年、主婦が覚醒剤常習者に撲殺 ※3年前に死んだダム誘致派の男の弟一家
 → その息子・北条悟史という、圭一の通う学校に通っていた男のコが行方不明(鬼隠し?)
 ・今年、富竹ジロウが複数に暴行を受けたあと、自分の爪で首を切り死亡
 → 一緒にいた女性(伊藤美紀)も行方不明(鬼隠し?)


 情報整理してみましたが、やはりこの情報だけで違和感バリバリ。違和感=伏線だと考えると・・・
 1.バラバラ殺人の見つかっていない片腕
 2.ダム誘致派の男の弟本人はどうした?
 3.その弟家族の姓は北条
 4.覚醒剤常習者は何者?そして、何故死んだ?
 5.誘致派の男や家族はともかく、神主が死んだ理由は?
 6.富竹ジロウが自分の首を掻き毟ったのは何のため?
 7.伊藤美紀は何故圭一を知っていたのか?
 8.そもそも、富竹ジロウと伊藤美紀は何を話していた?

 鬼隠しそのものも謎ですが、それ以外にも不明な点はいっぱい。
 神主というのは、綿流しをしていた神社のことでしょうから―――綿流しとバラバラ殺人に何らかの関係性があると思われ、また神社ということは梨花も無関係ではないはず(なんか、第1話に伏線っぽいものがあったような気もするんだけど・・・)
 また、北条という姓は沙都子と同じ姓。ここも何か関係性があるはず。

 バラバラ殺人と見つからないパーツが1つ出てきた場合、パーツの数だけ死体が出来ると、1人分“死なない人間”が出来るというのがホームズ(後に金田一に流用)にはありましたが。流石にこのケースでは考えてもムダか。1人余らせる意味どころか、死体の見つかっていない行方不明者がわんさかいるんだもんなぁ。



 この手の話の場合、刑事役というのは殺されるか犯人サイドの人間かのどちらかってことが多いと思うんですが。果たして大石さんは? 今や圭一が唯一信用できているのは大石さんなので、どっちにしろショックと恐怖は大きくなりそうですが。




 ○ 日常と非日常の境目
 とまぁ、ミステリー風味で楽しんではいるんですが、ホラーとしてはまだドキドキしていません。
 レナがややキレるところも・・・・・・「中原麻衣は萌えキャラよりも、こっちの方が聞いてて落ち着くなぁ」と思ってしまっていたので、むしろ今まで怖かったレナが可愛く思えたり。何だ、この捻くれ具合。鬱展開やブチギレが萌えの一つの要素になりえることを『舞-HiME』は証明してしまったので、普段の猫被ってるのよりも、こっちの方がよっぽど可愛く思えてしまう・・・




 ・・・・・・で、ケンタッキーは結局どうした?


 







■ 『ひぐらしのく頃に』 第3話 し編 其の参 疑心
脚本=川瀬敏文 演出=吉本毅
絵コンテ=今千秋 作画監督=こやたまさひさ・ECHO

 3話を観る前に、既に3話を視聴した原作プレイ済の方から「3話の○○○のシーンを観ちゃうと4話が楽しめなくなるので、観ない方が良いですよ」というメールを頂きまして―――ミステリーでどこどこのシーンが重要だなんて教えられたら魅力が8割失われるだろとも思ったんですが、まぁこの作品はミステリーではなくサスペンスとして楽しむべきなのかなぁと、結局言われるがままに観ませんでした。長いものには巻かれます。巻かれ過ぎて鬱血してるような人生です。
 なので、今週の感想ではその○○○のシーンには触れませんし、原作未プレイの方もこの感想を読んでいるでしょうから、そこが何処かは触れないようにします。4話を観終わってから、3話の○○○を観返して、4話の感想にそのことを書こうと思っています。来週までどのビデオに録画したか忘れなければ・・・・・・・




 ○ ギアが入ってきました!
 シリーズ構成をしている川瀬さんが「2話、3話とテンポアップしていくので、1話目を観ただけで判断しないで欲しい」と言っているのを読んでいましたが、なるほど3話目まで観てみて言っている意味が分かってきました。
 原作プレイ済の方々からは評判があまり良くなかったみたいな2話までですけど、未プレイ組からすると3話目になって1〜2話がボディブローのように効いてきているなあと思いました。原作のどこを残してどこを切るかという取捨選択は難しかったでしょうが、今のところは一つのアニメ作品としてキレイにまとめられていると思います。ウソだと思う人は『西の善き魔女』を観て下さい(笑)、取捨選択が如何に難しいか分かりますから。


 5つの事件にクラスメイトが関わっていたことを知った圭一は、また同時に(偶然なのかも知れないけど)命を狙われるような事態が次々と起こります。視聴者からすると、「命を狙われる恐怖」以上に、視聴者視点であった圭一が徐々に壊れていっているのが非常に怖いです。第1話のアバンタイトルがここに活きてきます。
 また、どんどん壊れていく圭一を他所に―――視聴者にはまだ「ひょっとして全部思い過ごしなんじゃないのか」と思える余地も残っているので、圭一の疑念によって壊れていく人間関係なんかが心にひっかかったりもします。1話目のあのオチャラケからのギャップが非常に上手い。この辺り、どっちに転んでも(どっちが正解だったとしても)視聴者の心にずっしりと重いものが残せるように計算されているので、視聴者としても「こう書いているということはこっちが正解なんだな」と予想が出来ないようになっているんですね。


 あと、僕はビジュアルノベルという分野のゲームをしたことがないので原作もこうだったのかは分からないんですが、効果音の使い方が見事に恐怖心を煽ります。静寂を破る電話の音や、夜中に誰もいない部屋で聴こえるテレビの音―――突如鳴り響くインターホンのベル。これ、押し方がまた怖いんだー、早く出ないと大変なことが起きそうな音なんですよ。

 脚本、作画、演出ともに本領を発揮してきました。よかった・・・・・・2話の時点で切らないで。




 ○ でも、何が何でもミステリーとして楽しんでやる
 これは結果として知らなかった方が良かったなぁという情報なんですが、どうやらこの雛見沢村というのは狭い村社会らしく、小さなことでも噂になってすぐに広まってしまうらしいです。圭一が茶風林声の刑事さんと一緒にいた事実も、だからすぐに知れ渡る―――つい最近村にやってきた圭一はそのシステムを知らないから「なんで知ってんの!?」と恐怖を煽られる・・・と。

 これが単なる噂好きな集団なのか、村の秩序を守るための密告制度なのか―――
 これは多分意図していないことなんでしょうが、僕が期待していた折笠さんの出番がほとんどないというのも「これから何かあるんじゃ?」という恐怖を煽られます。いや、むしろこのままチョイ役で終わったら凄いな(笑) そういや、折笠さんの声優デビュー作って『GTO』なんだっけ。女教師役に違和感覚えていても、むしろ原点だったという。



 話逸れたんで戻します。
 圭一と刑事さんのファミレスでの会話―――ウェイトレスさんの制服がファンキー過ぎて、ずっと太ももばかりを凝視していたんですが。よくよく考えてみると、刑事さんの言っていることっておかしいですよね。綿流しの日に5年連続で事件が起こるのはおかしいと言っているのに、圭一だけは“綿流しの日以外でも”事件に巻き込まれるんじゃないかと煽っているという。
 レナの話から考えるに。悟史が失踪した1年前の事件だけは、死んだ人と行方不明の人が同時に出てきたワケではなかった。悟史くん(仮)はだから錯乱し、今度は自分が危ないと警戒するハメになったんだと思ったんですが・・・・・・今年の事件に関しては、既に死んだ人と行方不明の人がどっちも出ているんだから、圭一に警戒を煽らなくてもよかったんじゃ・・・・・・?


 それと―――どうやらこのバットが曰くつきらしく。
 元々は悟史のバットで、悟史もまたこのバットを持って警戒していた。第1話のアバンタイトルで圭一っぽい人がバットで人間らしきものを叩きつぶしていましたが、1年前の被害者は撲殺による死亡(犯人は覚醒剤をやっていたと刑事さんは言ってましたが)。何か、繋がりがあるような気がしますが・・・・・・・どうでしょうね。ひょっとしたら、主婦殺害→悟史は警戒してバットを携帯した、という順序自体が間違いなのか??
 どっちにしろ、悟史は今現在の圭一と同じように、恐怖で徐々に壊れていったと考えて良さそう・・・・・・だけど、話していたのがレナだからなぁ。西尾維新だったら格好のワナに使いそう・・・・・・そういえばレナもバット使って窓ガラス夜の校舎壊してまわったらしいし(夜かどうかは知らんけど)、バットは単なるアイテムとして終わるんじゃなくて何かの鍵になるのかも知れませんね。








 とりあえず今週はこんなもんで。
 次週で話は一区切りつくのかな? とりあえず今週観なかったシーンも踏まえて、来週が楽しみです。


 







■ 『ひぐらしのく頃に』 第4話 し編 其の四 歪
脚本:川瀬敏文 演出:石川久一 絵コンテ:開祐二 作画監督:原田峰文

 あ・・・・・あの。多分こういうことを原作未プレイの人間が書いちゃうと、原作ファンから猛烈なお叱りを受けちゃうんだと思いますし。そういう気配りをしつつも感想を書くのが一流の感想書きなんだと重々承知をしているのですが・・・4話を観た率直な感想を書いて良いですか?



 
ワケわかんねえよっ!!!!!

 演出だったり、声優さんの演技だったり、煽られる恐怖だったり―――各要所、要所のクオリティが凄まじく高いのは観てて本当ゾクゾクするんですが。肝腎の話が全く観えてこないまま話が終わってしまったため、各キャラの台詞や心理描写の真意が伝わってこないまま終わってしまったような感じ。謎を謎のまま残して次のシリーズに繋げる手法なんだろうけど、謎が謎過ぎて真相を想像するにも途方もない気分・・・・・・

 恐らくはこの『鬼隠し編』というのは『ひぐらし』の導入部であり、「謎を解き明かして下さい」というミステリーというよりも、「ひぐらしってのはこんな話なんですよ」とか「この村ではこんなことが起こっているんですよ」と説明するプロモーション的な側面が強いってことなのかな。真相を推測できるようなヒントが提示されたり、真相が判明されたりするのは、今後のシリーズによって。
 確かにそういう意図なら、僕がこんなにもやもやしていることも、製作者サイドの狙い通りということです。してやられている最中―――でも、このもやもやの真相は来週には明らかにならず、ずっと後に分かるってことなんですよね。『金田一少年』で言えば、最初の犠牲者が出た後に、全く違う別の事件が起こっちゃうような気分。



 ○ で、先週のおさらいから
 ―――先週の感想で書いた「3話の○○○のシーンを観ちゃうと4話が楽しめなくなるので、観ない方が良いですよ」という部分は、圭一が時計の裏に隠したメモのことでした。大石さんが見つけた時には真ん中が切り取られていたので、3話を観返せば切り取られた部分が見れる!!



 と、思ったんですが。
 我が家のテレビのサイズだと、文字が潰れてサッパリ分かりませんでした。ウチのビデオは一時停止すると上下にグワングワン動くタイプなんで、停止したところでサッパリですし。そもそも大石さんが部下と電話中に書いてたメモもウチのテレビだとよく分からんかったし・・・もう、買え替え時なんかなー。


 とまあ、文字は読めなかったんですが幾つか気付いたトコ。
 第3話で圭一が書いたメモ(A)→第4話で圭一が取り出して改編したメモ(B)→第4話で警察が発見したメモ(C)
 ・AとCの書き出しと締めは同じような感じ。つまり、圭一はAの文の後に何かを書き足したワケではない
 ・Bのシーンで圭一が言及していた「富竹さんの死因は薬物」「証拠の注射器はここです」の部分は、Cには残っていない
 ・Bのシーンで圭一は「犯人はレナ達〜」と言っていたが、後の電話では「オヤシロさまの仕業」と言っている
 ・圭一が時計を元の位置に戻すシーンでは、意図的に“何が貼り付けてあったか”は見せていない
 ・圭一は逃走する際に涙を流しているが、涙を流し始めたのは時計を元に戻したシーンの後から



 とまぁ・・・先入観なしで。あくまでゲームのことは考えず、アニメ単体で考えて推測すると。
 最初は、Bのシーンで圭一が喋っていたことは書いている内容ではなくて、Aのシーンで書いていたことを再読しているのかな?と思いました。これならばAとCの書き出しと締めが同じ理由は説明つくし、Aのシーンで圭一がレナ達を犯人だと思っていたのがBのシーンでは真相に気付いてメモを改編したという理由にもなるし。ですが、この推理だと「ワゴン車」と「注射器」がどうしてあの時点でメモに残されていたのか矛盾が出てきますし、そもそも再読してるだけなのに圭一の右手はどうして動いてるんだという新たな謎が(笑)
→ よって、この推理は×

 2つめの推理は、ありがちな推理モノのダイイングメッセージ。圭一は犯人の証拠隠滅を恐れて、犯人には気付かれないように“あぶりだし”でダイイングメッセージを上書きした。犯人はパッと見で重要そうな真ん中の数行を破って持って帰ったが、本当に重要な内容は一番上の部分か一番下の部分にあぶり出しで書いてあったというオチ。まああぶり出しは冗談ですが、インクの切れたボールペンで筆圧だけ残してダイイングメッセージを残すことは結構使い古された手ですからね。
 「じゃあ、犯人はどうしてメモ書きを中途半端に残したんだ?」という根本的な謎が出てきますが、圭一が刑事に「時計の裏にダイイングメッセージを残しました!」と告げて死んだ時のために、中途半端に残した・・・とか。いや、それなら圭一が直に刑事にダイイングメッセージを喋れば良かったんじゃ・・・・
→ よって、この推理は×

 そろそろマジメに推理します。
 この一連の描写は時間軸の歪みを利用した、言わば視聴者に対する叙述トリックです。
 ワゴン車が来たことに圭一が気付く→時計の裏のメモを取り出す→メモに新たに書き加える(Bのシーン)→チャイムが鳴る→さらに圭一は書き進める→カメラ切り替わって外の連中→カメラ切り替わって部屋の中、圭一が時計を元に戻す→圭一逃走
 という流れでしたが・・・・・・・チャイムが鳴ってから圭一が時計を元に戻すまで、アニメでは数秒でしたが、実際にはもっと長い時間が経過していたんじゃないかと推測します。考えてもみて下さい、あのシーンの間に3日間とか経っていたら、そもそも推理の前提が間違っているということになるじゃないですか。
 というのは冗談ですが、あのシーンの間に喩えば実は2〜3分の間があって。その間にメモ中の圭一は真実に気付いて、メモを自ら2つに分けて(後半部分は新たに同じような文章を書いたのかも知れないけど)、本当に伝えたいことだけを時計の裏に隠したんだとすれば。それならば圭一が涙を流したワケも、犯人に対する推理がレナ達→オヤシロさまと変化した理由も分かる・・・・
 と思ったけど、それなら破り取った後のメモが出てこなきゃなりませんね。燃やしたような痕跡もなかったみたいですし。そうか!圭一は飲み込んだのか!だから、電話中ずっとムセていたのだし、喉に引っかかったメモを取り出そうと引っかいた末に出血多量で死んだ・・・・・・・・・・とか。ムリあるなぁ。(ど・・・どっかで見たトリックだし)
→ 途中まではいい線いったと思うんだけど△

 こういう時は原点に戻ります。
 大石さんは「メモ以外にも何かが貼り付けてあった模様」と言っていたので、それを鵜呑みにしましょう。メモ以外で重要なアイテムと言えば・・・サイズ的にバットではないですよね(笑) となると、注射器かな。おはぎの一件で「証拠となりますよ」と言われていた圭一が、確実に証拠を警察に渡したいと願ったというのは理解できますし。
 そうなると、実際に時計の裏から何者かが注射器を処分しなきゃならなくなってしまいます。この手のミステリーで「犯人が証拠を隠滅した模様」と描いて本当に犯人が証拠を隠滅していたら、ある意味で画期的かも知れませんが。ミステリーとしては二流ですよねぇ。
 とすると・・・犯人以外で証拠を隠滅する機会がある人と言ったら圭一本人か、証拠を発見した人。つまりは、鑑識が到着する前に大石さんが前原家にやって来て証拠を隠滅した・・・・・とか? それならば、大石さんが圭一に情報流して事態を悪化させたのも分かるし、魅音が「殺してやる」と言ったキモチも分からなくはありません。
 となると・・・・・犯人とつるんだ、もしくは犯人のためを思った大石によって圭一は情報を与えられ、狂っていき、最終的にはレナと魅音ともども死んでしまったと。レナと魅音は過去の鬼隠しの事件を不審に思っていたので、始末された―――と。一応は筋は通っている気がします。
 だけど、それだと「ゴメンなさい」を大石が意味深げに捉えた理由が分からなくなるんですよねえ。それと、個人的には刑事みたいな謎を解き明かすポジションが犯人というのは、ズルイと思うんですよね。
→ 状況証拠は揃ってるけど、心情とはしては△




 というワケで、よう分からんのです。
 別にこの4つの中から正解が出ればいーなーってなことではなく、ここで僕が引っかかった疑問や伏線をしっかりと回収している正解であって、なおかつ僕が予想もしていなかった正解だったら面白いなあと思います。別にこんなこと書いたからって、「原作やった人、正解を教えて」ってことじゃないですからね。親切心でネタバレ情報送ってくる人いますけど、本当困りますから。悪意で送ってくる人はもっと困りますから。




 ○ それにしても中原麻衣は・・・
 僕が観ている他のアニメでは正統派な萌えキャラをやっている中原さんが、どんどんぶっ壊れていく様は凄まじかったです。第2話の頃はそれほど恐怖を感じなかったけど、今週は怖かった。『舞-HiME』を経験していなかったら、確実にトラウマになっていたと思います。



 ということで、『鬼隠し編』はこれにて終了。
 僕は原作未プレイなんで、次のシリーズが如何なるものなのかすら分かっていないんですが。
 「鬼隠し編とは違う視点で描く」―――「○○編」では1年前の事件を、「××編」では2年前の事件を、みたいな感じで。これなら雛見沢で起こった事件をプレイヤーだけが通じて体験できるという意味で新しい試みだと思いますし、今回ほとんど出番のなかった折笠さんとか伊藤さんなんかが中心の話も作れそうですし。
 もしくは、「完全にパラレルワールドで描く」のどっちかかな―――



 とにかく。早く続きを見せてくれという点では、この作品はグンを抜いています。
 このもやもやしたキモチを何とかしてくれるためにも、早く来週が観たいです。来週でもやもやが解消されたりはしなさそうですけど。


 







■ 『ひぐらしのく頃に』 第5話 綿し編 其の壱 嫉妬
脚本:中瀬理香 絵コンテ:名村英敏 演出:孫承希 作画監督:高橋敦子

 あれ?脚本が川瀬敏文じゃない・・・?ひょっとして「○○編」ごとに脚本家をチェンジするという手法なのかな。
 個人的にはシリーズ構成の人が全話の脚本を担当するアニメの方が好きなんですが、それだと一人に負担がかかるし、若い脚本家が育たないんですよね。なので、脚本家を数人用意してローテーションで回していくのが一番無難なやり方だと思うんですが、この作品のように「○○編」と連作になっているアニメは、シリーズごとに一人の脚本家に任せるというやり方も面白いかも。それぞれの“持ち味”が出てきますしね。


 というワケで、今週から『綿流し編』。
 なんかいきなり時間軸が戻っていますが、原作を知らない人には単に過去の話を描いているのか、パラレルなのかが判断できないようにしてあるんですね。まぁ、『鬼隠し編』でファミレスにて魅音の話を圭一と刑事がしていたことを考えると過去話というよりもパラレルなんでしょうが、何故いきなり時間軸が戻ったかは最終話まで観れば分かるんだと信じています。普通に考えれば、こうやってシリーズごとに分けている理由にこそ種が隠されているような気がするんですが―――




 ○ ウェイトレスの制服が伏線だったとは!
 『鬼隠し編』では「何で、圭一はあの制服にノーリアクションなんだよ」と思ったんですが、(過去話かパラレルかは置いといて)あれが1回目の来店ではなかったからだと、今週の話を観て分かるようになっていました。
 こんなトコで気付くのもアレなんですが、『綿流し編』は『鬼隠し編』を伏線にしているトコもあり、『鬼隠し編』の謎を解くヒントにもなっているという・・・原作からこうなのか、川瀬敏文の構成なのか分かりませんが、非常に計算高いですね。「○○編」はそれぞれ独立した話なのに、それぞれが補完する意味もあるので1話1話が見逃せない・・・元々は同人ゲームのくせに、物凄く商業的な組み立てですよね。



 アバンタイトルは『鬼隠し編』同様に衝撃の展開から。
 梨花が包丁を自分に突き立てている(?)のを、魅音が高笑いしながら観ている―――『鬼隠し編』はシンプルに伏線だったっぽいんですが、こちらはどうなんでしょう? 双子入れ替わりトリックがある分、ミスリードという気もするんですが。まぁ、ともかく最初にコレを見せているからこそ続きが観たくなるんですよね・・・この辺も抜かりないなぁ。


 『鬼隠し編』を知っているからこそ、『鬼隠し編』での出来事を知らないキャラのさり気ない台詞が意味深く解釈できるように。
 ・「見た目とは逆が真実かもよ?」
 ・鍵も閉めずにダレている圭一
 ・雛見沢の人は一致団結して、一人の敵と戦う
 ・綿流しが来週に迫っている(『鬼隠し編』で事件が始まった日)

 特に、『鬼隠し編』では圭一を追い詰める一方だった“村人の結束力”が、ここでは逆に圭一を救うようになったのが興味深いです。これは、一つの出来事には一つの面だけではなく、裏っ返すと全く逆の面があり。毒にも薬にもなることを暗示しているのかも知れないですね。
 圭一が精神的に追い詰められたのも、頭の回転が速すぎただけですし。レナの行動も“仲間を大切にする”からこそだった気がしますし。富竹さんに圭一が出会わなければ、あそこまでの惨劇にはならなかったとも思えますしね(富竹さんはどっちにしろ死ぬけど)。



 また、これが反対に。これからのシリーズの中に、『鬼隠し編』の謎を解くヒントがあるんだとしたら面白いですね。
 単純にスタートからゴールまで話が一直線に繋がる作品にはない、頭の中の別の部分を使わないと謎が解けないようで。ミステリなんて目新しい手法なんてもうほとんど残っていないんでしょうから、こうやって発表方法から新しいことをするというのは確信的に革新的なことなのかもですね。




 ○ それでいて、どんなゲームよりもゲームらしい
 『鬼隠し編』ではほとんどレナがメインだったので、『綿流し編』のメインは魅音ということなんでしょうか。
 その反面、レナが『鬼隠し編』ではあまり見えてこなかった“友達想い”の部分を見せて、真っ当な萌えキャラとしての威力を発揮しています。魅音に圭一が憎まれ口を叩いている後ろで、ちゃんと複雑な顔をしているという・・・今週だけ見たら、レナは普通にイイコなんだと思いましたよ。(それでいて、先週のアレがあるから頭の片隅に含みが残ってしまうという)

 こういう手法、ゲームの分野でよく使われる「○○ルート」に似ていますね。普通のゲームにするんなら、『鬼隠し編』がレナルートで、『綿流し編』が魅音ルートといったところでしょうか。
 ただ、この作品の場合は“選択肢による分岐”ではなく、それぞれのルートを別の作品によって一から構成することで“if”を描いているんですよね。漫画でもアニメでも小説でも、僕らは物語は始めがあって終わりがあるものだという先入観があったんですが。ゲームというインタラクティブなメディアを使わずとも、こうやって複数のルートを描くことが出来るという新しい試みなのかも知れませんね。




 今週の話を観ていて僕が思ったのは、「これ、1回ゲームオーバーした後のコンティニューをやっている気分だ」ということ。アクションゲームでもRPGでもシミュレーションでも、どこかでミスってゲームオーバーになっちゃったら、コンティニューして今度こそはミスをしないように攻略しようと考えるもんです。ですが、2度目だって新たなミスをしてゲームオーバーになってしまうんですよね。
 この『ひぐらし』という作品、まさにゲームオーバーとコンティニューを繰り返す作品なのかもなぁと思いました。今度こそは主人公が殺されないように、事件が起きないように心がけながらリセットするのに―――毎回どこかでミスをして、歯車が狂ってしまい、最終的には悲劇へと堕ちてしまうという。


 最後にはゲームクリアして謎が解けるという終わり方も一つの方法でしょうが。最後まで悲劇が起こるのを止められないという決着のさせ方でもあっても、人生にリセットボタンがついていても結果は毎回一緒なんだという答えにもなりそう。これは凄く興味深い。どういう帰結をとるにしても、こうした手法をとった時点でこの作品の勝利という気もします。




 というワケで『綿流し編』第1話。これが新番組の第1話だったら、話が始まってすらもいないダメダメな1話だったろうに。様々な要素や伏線が絡み合って、こちらの期待値をぐんぐん上げてきます。あの人形は伏線だろうけど、一体どういう意味が?サブタイの「嫉妬」は誰が誰に対しての嫉妬?と、次回に繋げる謎もなかなか。これは凄い。軌道に乗り始めてからは、どんどん惹きつけてきます。恐るべし。


 







■ 『ひぐらしのく頃に』 第6話 綿し編 其の弐 タカノ
脚本:中瀬理香 絵コンテ:飯島正勝
 演出:関田修 作画監督:能條理行/安藤幹彦

 期待通り、今週の脚本も引き続き中瀬さんでした。
 『綿流し編』はこのまま一人の脚本家で行くのかな? 正直、アニメ製作において脚本家がどれくらい内容に影響を及ぼすのかは素人にはピンとこないもんなんですが、魅音やレナの台詞回しの印象が違うのも脚本家の影響なのかな?こっちのレナは普通にかあいいよ。
 それでいて、鷹野さんだったり大石さんだったり、全く同じような台詞なのに立場によって全然違う印象を受けてしまうという構成も面白い。ひょっとしてこのアニメ、“人気ノベルゲームをアニメ化”なんて軽い言葉では括れない、アニメ史というかヲタクメディア全ての歴史に残るくらい意義深い作品になるかも。



 ○ 行き着くトコまで来てしまったアニメの新しい形
 アニヲタ歴の短い僕が「ここ数年」なんて言葉を使っても重みはないような気もしますが、アニメだけでなく漫画も小説もここ数年、よりディープな“ヲタク”と呼ばれる類の人達の目は厳しくなってきていると思います。
 (個人的な好き嫌いや味なんかは別として)単純な作画技術というのは、どの分野においても向上しているというのは多くの人が納得してくれるんじゃないでしょうか。ストーリー構成もまた然り。行き当たりバッタリな展開よりも、より考え込まれ、より1話1話が繋がった脚本が求められてきているのだと思います。瞬発力が必要な週刊漫画では考え込む脚本というのは難しいのですが、一方で最初から最後まで尺が決まっているアニメの分野では特に進歩著しかったんじゃないでしょうか。


 でまぁ、第1話から伏線を張りまくって、キャラを出しまくって有機的に動かして、終盤で爆発させて―――というアニメが増えて、僕ももちろんそうしたアニメが大好きなんですが。一方で、伏線を張りすぎたがゆえに“読みやすくなる”という弊害も出てきます。「このキャラにはまだ伏線残っているからココでは死なないな」とか、「このキャラとこのキャラには因縁あるので、どこかで対決させるためにこう動くんじゃないか?」なんて風に考えられてしまうワケです。
 というワケで、作り手側からすると“如何に丁寧に伏線を消化すか”と“それでいて視聴者の予想を裏切るのか”に考えを巡らすワケです。アニメ版『舞-HiME』にて、伏線抱えたまま死んでしまったキャラの伏線を消化した時には度肝を抜かれたんですが、ソレは逆に言うと「伏線を抱えたキャラは死なない」という先入観を僕が抱えていたからとも言えると思うんですよ。



 で、ようやく『ひぐらし』の話。
 『鬼隠し編』を観ている時、行方不明になったと言われていた鷹野さん(=伊藤美紀)は絶対に後で出てくるだろうなと思っていたんですよ。彼女は伏線を山ほど抱えていた上に、伊藤美紀なのに出番少ないし(笑)
 ・綿流しの日、富竹さんと難しい顔をして話していた
 ・圭一のことを知っていた(が、圭一は鷹野さんを知らなかった)
 ・鬼隠しの事件のことを、嬉々として圭一に語っていた
 ・富竹さんの死の真相を知っていそうだった
 ・そもそも名前が出てこなかった

 とまぁ・・・思い出せるだけでもこんなもん。
 普通のアニメ・漫画ならこういうキャラを退場させてしまったら「あれ?打ち切り?」と思ってしまうし、消化できもしない伏線を張ったことで構成のミスとも思えてしまうんですが。


 ですが、『ひぐらし』は一連の事件をパラレルに描く連作というスタイル。『鬼隠し編』で伏線を未消化にしたのは、他のシリーズで消化することを計算していたから。上の5つの伏線(というより謎)の内、4つは今週で判明しました。
 ・綿流しの日、富竹さんと難しい顔をして話していた
 → 『鬼隠し編』では倉庫漁りの後に、『綿流し編』では倉庫漁り前に圭一と出会っていたみたい
 ・圭一のことを知っていた(が、圭一は鷹野さんを知らなかった)
 → 「噂の転校生」だから知っていたらしい
 ・鬼隠しの事件のことを、嬉々として圭一に語っていた
 → 彼女は元々鬼隠しの裏の秘密に気付いていて、真相に近づこうとしていたから(多分)
 ・そもそも名前が出てこなかった
 → 他のシリーズで自己紹介をするという伏線だった


 また、残り1つの
 ・富竹さんの死の真相を知っていそうだった
も、他のシリーズで判明はするんでしょう・・・全てのシリーズが他のシリーズを補完しあい、全部のシリーズを観ることで真実に近づけるという構成になっているのかと。そう考えると、構成の難しさもさることながら、ギャルゲーなんかでは使われていた手法をミステリーに使うという着眼点も素晴らしかったと言えます。同人ゲームより、よりメジャーな媒体であるアニメ化にあたって、一つのアニメとして完成させているスタッフも凄いです。ここまで期待以上のものになるとはなぁ・・・


 また、一回こうやって伏線消化したことで、今後も“伏線残したままキャラでも容赦なく死んでいく”ことが視聴者に提示されました。『綿流し編』も、先週のアバンタイトルで伏線張られた梨花と魅音(詩音?)以外はいつ死んでもおかしくない状況・・・この緊張感のバランスは凄まじい・・・・




 ○ 『鬼隠し編』のif、もう一つの可能性
 思えば、『鬼隠し編』の第1話のラストで「あの頃はまだあんなことになるなんて思いもしなかった」みたいな台詞があったんですが。何気ないそんな台詞が、この作品の性質を見事なまでに表現していたとは思いもよらなかった・・・

 あの時点では圭一も視聴者も、これからどんな事件が起こるか、過去にどんな事件が起こったのか分からなかったんですが―――今回は視聴者だけは過去と未来を知っています。だから、「志村ーうしろー」と同じように、圭一の行動の一つ一つに「バカ!ちゃんと事件解決のために動けよ!」と思わされてしまいます。ここでちゃんと動かなきゃ、また『鬼隠し編』のラストのように「どうしてこんなことになってしまったんだ・・・」となってしまいますからね。


 ・ 富竹・鷹野から鬼隠しの真相を聞いた時、詩音も一緒だった→○?
 『鬼隠し編』で圭一が追い詰められた理由の一つに、あの話を聞かされた時に一人だったことというものがあります。その為、レナも魅音も信じられなくなってしまい、村の全ての人間は敵だと思うようになってしまったワケです。ですが、今回は詩音が一緒でした。一人では追い詰められたことも、二人なら何とか乗り越えられる――――――

 と思っていたんですが、ヘタレな圭一は全部詩音に罪を被せようとしやがった。
 しかも、視聴者的には味方であるはず(=事件解決に協力してくれそうな)の詩音も、本当は味方ではないかも知れない上に、どこで魅音と入れ替わってるか分からないからタチが悪いです。レナの奇行にだけ気をつければ良かった分『鬼隠し編』はまだマシなのか・・・・・アレで?


 ・ “禁断の”祭具殿に忍び込む→○
 一応、真相に一歩近づいた重要要素っぽい。
 正直なトコ、圭一と一緒で「これが何なのかも分からない」状態ではありますけど・・・臓物を流すために解剖器具がどうのと言われていましたが、鬼隠しにあった人達に内臓を失った人はいませんでしたよね。解剖器具じゃバラバラ殺人は出来そうにないですし。


 ・ 園崎家の事情が少しだけ判明→○
 詩音という存在自体もそうなんですが、大石さんの口からサラッと「園崎家はこの辺を牛耳っているヤクザ」と明らかにされました。それってすげー重要な情報のような。
 んでもって、単なるヤクザではない何かもある模様。大石さんの台詞からも、「私も一応園崎の人間だから」という魅音の台詞からも推測できます。魅音がバラバラ殺人の犯人とやりあった理由もこれなのかも知れないですし、詩音が一緒に住んでいない理由もこの辺にあるのかな?


 ・ 同じように圭一は皆にウソをついてしまった→×
 祭具殿に忍び込んだこと、梨花の出番を観ていなかったこと、詩音に会ったこと―――ウソがウソを積み重ね、クラスメイトとどんどん溝を深めてしまう圭一。ここまではノーミスだったのに、ここから一気に形勢が不利になります。しかも、魅音の「皆にも言っておくからー」の台詞で、他のキャラも敵なんじゃないかという疑惑が出てきて、またしても圭一が追い詰められます。こっちのレナは真っ当な萌えキャラだったんですが、ここからまた黒化していくんでしょうか?


 ・ 今度は大石さんにすら怪しまれている→×
 『鬼隠し編』では一応協力者ということで、最後に圭一が頼った大石さん。
 今度の大石さんは圭一を怪しんでいるらしく、富竹さんらの死を教えてくれませんでした。「祟りを信じていない人の協力が必要なんです」と言っていた人が、こっちでは祭具殿に忍び込んだ4人をマークしている? 単に一緒にいたから容疑者扱いなのか、そもそも『鬼隠し編』で圭一に協力を求めていたことがブラフだったのか。圭一のダイイングメッセージなんかも、随分と大石さんに怪しいところはありましたし。雛見沢サイドの人間である可能性もありますよね。

 そういや、『鬼隠し編』で魅音が「あのジジイ、定年が近いから遠慮してやったのに」と言っていたんですが、アレは別に大石さんを指していたとは断定できないワケで・・・他に定年間近なおじいさんキャラが出てきたら、大石さんのサイドが揺れ動く決定機になるやも知れませんね。


 ・ 鬼隠しの生け贄は2人→△?
 『鬼隠し編』では富竹さんがノドを掻き毟って死亡、鷹野さんが行方不明でしたが・・・
 『綿流し編』では富竹さんが同じようにノドを掻き毟って死亡、鷹野さんが焼死、なので行方不明が二人出てくるんじゃないかと詩音が怯えていたんですが―――


 『鬼隠し編』では行方不明者が出たにも関わらず、その後も事件は収まらず(と、圭一には思えた)悪化していったんで。残り二人が行方不明になるかどうかは、推理のヒントにはなりそうにないですが・・・さり気なく判明した、鷹野さんが焼死体だったということはヒントになるかも。
 富竹さんがノドを掻き毟ったのは薬品によるものだと『鬼隠し編』の圭一はダイイングメッセージに書き残し、それが隠蔽されていたのは確かなんで―――鷹野さんの焼死も、それとして重要な意味があるんじゃないかと。

 バラバラ殺人、事故死、病死、撲殺死体、薬物による死(?)と続き、今度は焼死体・・・・焼死体はミステリーのセオリーでは死体交換トリックかなにかで使われそうな題材ですが。これは現場がどういう状況で、どうして警察は鷹野さんだと断定したのかが分からないと何とも言えませんね。あー、大石さんが協力してくれないのがもどかしい。
 DNA鑑定絡みで言えば双子ネタなんかは王道だと思うんですが、詩音ではなく鷹野さんですからね。予想のしようもないか・・・とりあえずこのシリーズでは伊藤さんのエロイ声がもう聴こえないというのは寂しい限りです。


 







■ 『ひぐらしのく頃に』 第7話 綿し編 其の参 嘘
脚本:中瀬理香 絵コンテ:わたなべひろし
演出:高山功 作画監督:沼田誠也/ECHO

 1話進むごとにつくづく後悔してしまうのは、「しまったなー、ちゃんと保存用のビデオで1話から録っておけば良かった」ということ。現状は前週までの話しか保存していなくて、新しい回は2週前の回に上書きする―――としているんですが、次シリーズからでもちゃんと保存しておこうって思いましたよ。
 まさかなぁ、ここまで神がかり的な面白さになるとは思わなかったんで。今週も、大石さんのシーンまでは「今週は密度薄いかなぁ」と思いながら観てたんですが、終盤に急変。これまでの地盤が一気に崩れていく展開には寒気すら感じます。


 どうやら、聞いた話によるとアニメは原作ファンには評判良くないみたいですね・・・
 もちろん、原作ファンからするとアニメは“どれだけ原作の良いところを再現できているのか”というメディアミックスの部分を評価するんで、僕みたいに原作未プレイ組のように真っ白な状態で新作として評価するのとはワケが違うんですけどね。その点では、アニメから入った僕は幸福なのかも。アラを探すことなく、川瀬敏文の天才的な構成を楽しむことが出来ているんですから。さすがに谷口悟朗を育てたと言われるだけあって、谷口悟朗の流派(『プラネテス』『舞-HiME』『ソルティレイ』など)からアニメファンになっていった僕にはストライクゾーンど真ん中なのです。



 ○ 絶妙な構成、ギリギリの伏線
 こういう一つの大きな流れの原作をアニメに再構築しなくてはならない時、焦点になるのは恐らく“どこで1話1話を区切るのか”というところではないでしょうか。ミステリーならもちろん、それ以外のジャンルだって、次週以降の展開に向けて伏線を張っておいてこそ期待を膨らませることが出来るのですからね。
 喩えば、バトル漫画で「うわーこんな敵倒せるワケねえよ」ってとこで次週へ“引き”に入る時、必ず“敵の弱点”や“逆転へのきっかけ”が伏線として描かれているものです。読者や視聴者は、そうした伏線をヒントに1週間、どうやって倒すんだろうな、それとも倒せないのかなーとあれこれ想像して楽しみ、優れた作品はそれらの伏線を全て活かして誰も予想できなかったような展開で度肝を抜くことが出来るのです。

 このアニメ『ひぐらし』は、伏線の張り方と“引き”がメチャクチャ上手い。どれか一つ欠けていたり、1つ前後のシーンで“引き”だったりしていたら、ここまで来週が楽しみなアニメにはなっていなかったはず。
 また、『綿流し』1話冒頭のアバンタイトル“梨花の自害を高笑いする魅音(詩音)”がこれでもかってほどに伏線になって畳み掛けてくるんですよ。梨花が何かするたび、魅音が何かするたびに、どうやってあの状況まで持っていくんだろうと胸が(逆の意味で)高鳴り。こちらのレナが至極いいこちゃんなのが、あのアバンタイトルにはレナがいなかったことを思い出させ、いいこちゃんのままなのかどこかでぶっ壊れるのか予想することも出来ないのです。この辺り、ホント上手い・・・


 まぁ、ちゃんとしたミステリーファンなら分かると思いますけど、ミステリーってのは100人中100人が解けない作品は駄作なんですよ。逆に100人全員が解けるのも駄作。難解でも簡単すぎでもない、適度にヒントが出て、適度に誰でも予想はできるんだけど、決定的な部分までは踏み込んでは真実まで辿り着けない―――それが、もっとも美しい伏線なんだと思います。
 具体名なんか出しませんが、ミステリーに限らず、現状説明をダラダラと何度も繰り広げたり、とりあえず誰も予想できないだろう展開をバシバシねらったりする構成は、美学の欠片もないなぁと思っちゃいます。読者や視聴者を楽しませてこそエンタメじゃないですか・・・全く。




 というワケで、伏線とヒントに塗れたこれまでの展開・・・綿流しの晩からの情報を整理してみました。多分、抜けはないと思いますが、もし重要情報に僕が気付いていなかったんだとしたら僕の負けです(色んな意味での)。作中でしっかりと描写されていない“誰かから聞いただけの”情報は1マス空白を多くしてあり、赤い字は詩音からしか得られていない情報、下線が引いてあるところは僕が個人的に重要そうだと思ったところです。


 綿流しの晩:
 ・圭一、詩音に連れられて祭具殿に。鷹野さんに見つかったことで、3人で中に入る(富竹さんは外で見張り)
  
詩音曰く、「音がしていた」とのこと。圭一、及び視聴者には聴こえなかった
 ・その後、圭一はレナ達と合流
  ・沢に向かった富竹さん、鷹野さんは死亡
 事件後・1日目
  
・詩音は朝、富竹さん・鷹野さんの死亡を知る(ソースはこの晩の電話より)
  ・村長は朝から市内の肛門科へ
 ・圭一は朝、学校で魅音に問いただされる。魅音曰く「酒に付き合って調子が悪い」
 魅音は「圭ちゃんは何にも悪いことをしていないって、みんなに言っておくね」とのこと。
 ・圭一は学校から帰宅後、詩音からの電話を受け図書館へ。大石さんと会ったために、詩音はバイトへ
  ・村長は最後の電車でギリギリ会合に出席、以後行方不明
 ・夜、圭一は詩音からの電話を受ける。富竹さん、鷹野さんの死亡を聞かされブチギレ
  
※ 翌日の詩音の電話によると、富竹さん、鷹野さんの死を受けて村長に相談したとのこと
 事件後・2日目
  ・学校で村長の行方不明が話題に
 ・圭一は梨花に祭具殿に入ったことをそれとなく喋ってしまう
 (しかし、大石さんの話によると、どうやら1日目の時点で村人全員が4人が祭具殿に入ったことを知っていた模様)
  ・豆腐を買う沙都子が覚えられている
 ・夜、圭一は詩音からの電話を受ける。昨日の電話でのブチギレを詩音は気にしていなかった
 「村長が行方不明になったのは、自分が相談をしたからだ」とのことで、梨花の身を案じた圭一はレナと魅音を呼び出して梨花の家へ。梨花と沙都子の自転車はなく、二人もいなかった ※圭一は初めて魅音に違和感を覚える
 ・「圭一くんが何も悪くないことをレナは知っているよ」 → 1日目朝の魅音の台詞?
 事件後・3日目
 ・魅音は学校を休む
 ・圭一はレナの推理“梨花が醤油を借りに行った家に何かがあったんじゃないか”と聞く
 ・圭一は大石から村長の情報と、詩音が既に行方不明になっていることを聞かされる(最後に目撃されたのは1日目?)
 ・圭一は詩音からの電話で、詩音が村長の通っていた病院を知らなかったことを突きとめ、少なくとも電話の人物が本当のことを言っていないことを確信する


 うーん・・・幾つかは僕の勘違いか、ミスリードのものもありそうですね。
 「魅音曰く「酒に付き合って調子が悪い」」と「昨日の電話でのブチギレを詩音は気にしていなかった」は、どっちか片方は考えすぎかな?普通に考えれば、この2つのどちらかに入れ替わりトリックがありそうなんですが・・・2回とも入れ替わっているとなると、新たな謎も出てきてしまうので。


 ○ そこらに感じまくる違和感=伏線?
 とりあえず違和感覚えたところをピックアップして考察してみます。
 考察というよりは、ダラダラダラダラと友達同士で居酒屋かファミレスでくっ喋ってるような推理だと思ってくれれば良いかと思います。幾つか考えた中から、一つでも真実に近いものがあれば「どーだろ、俺様は凄いだろ」と自慢するだけのスペースです(笑)


 ◆ 詩音の失踪は、いつ判明した?
 大石さんは事件後1日目、圭一と詩音が図書館で会ったところに居合わせていました。ですが、大石さんは「こちらは魅音さんですか?詩音さんですか?」とおちょくるように言い、その後彼女が帰った後も「園崎さんは・・・」と苗字で呼んでいました。この時点で妙だなーと思いつつ、僕は「大石さにんは二人が区別つかないのかな?」と考えすぎないようにしていました。
 ですが、どうやらこの時点で大石さんは“祭具殿に入ったのは富竹・鷹野・圭一・詩音の4人”であることを、村人の噂から知っていました。大石さんには区別がつかないのに、村人にはつくんでしょうか? 服装や髪型が違うから分かったというなら、大石さんが図書館で会った時に判断できないワケがないですよね。

 つまり、「作中での詩音=あの髪型と服装のキャラ」ということで、村人が詩音だと思っただけで本当は魅音だったのかも知れないんじゃないかと思ったのです。
 事件後1日目までは詩音は確認されていたというのも、図書館で色んな人に目撃されたからであって、本当はあれは魅音だったのかも知れないですよね。

 と言いつつも、僕としては図書館のキャラがどっちかは確信できないです・・・セオリー的には、図書館で会った人物と、その晩に電話をかけてきた人物は違う人物だと思うんですが―――それらを全部拾っておくと誰が誰だか分からなくなってきてしまいますからね。

 綿流しの晩の魅音と、1日目朝に圭一を問いただした魅音は別人?
 ←同じ質問をしてきたことと、圭一が違和感覚えたから
 1日目夜と2日目の夜に電話をかけてきた詩音は別人?
 ←ブチギレられたにも関わらず、普通に電話をかけてきた
 2日目の夜に電話をかけてきた詩音と、梨花の家に一緒に行向かった魅音は同一人物?
 ←村長の話をしたのは、圭一に梨花の家へ向かわせるためなんじゃないかなぁ。


 となると・・・
 綿流しの晩に祭具殿に一緒に入った詩音=1日目朝に圭一を問いただした魅音=2日目夜に電話をかけてきた詩音=梨花の家に一緒に行った魅音(=1日目夕方に図書館に呼び出した詩音?)

 綿流しの晩にレナ達と合流した魅音=1日目夜に電話をかけてきた詩音


 うーん・・・自分で書いててナンですけど、この推理、相当カンに頼ってる部分はあるなぁ・・・
 入れ替わりトリックは、二人がグルでもない限り(祭具殿についてカマかけてきた例があるので可能性は低いと思われ)、どちらかが早期に失踪(か監禁)していないと成り立ちませんからね。そう考えると、祭具殿に入った方が、入っていない方に成り代わって生きているというのが最も論理的な回答のような気がするんですが―――

 決定的に矛盾することが一つあって。一人の人物が二人を装って行動する=2日目と3日目に詩音と称して電話をかけてきた行為によって、詩音が失踪していないと圭一に思わせてしまったじゃないですか。あの行動だけは理由が分からないので、イマイチこの推理にはムリがあるような・・・・・・・



 ◆ レナの「見た目とは逆が真実かもよ?」という台詞の意味は
 そう言えば、レナが魅音の存在を知らなかったことも気にかかります。彼女は最近転校してきたとは言え、大石さんですら知っている有名なことを、何故レナが知らなかったのか―――その辺、この双子が実は普段から頻繁に入れ替わっていたからなんじゃないか?


 と思ったところで、ちょっと冷静になってみました。
 『綿流し編』第1話でレナの言っていた台詞を考えると・・・あの台詞は、レナの意図としては“普段男勝りな魅音にも優しい部分がある”ということを暗示していたんだと思うのですが。逆に作品としては“普段穏やかだった詩音にも壊れているところがある”と解釈しても良いのかも。

 そう考えると、ハシゴの下でぶっ壊れていた彼女は詩音っぽいなぁ・・・
 詩音が、祭具殿に侵入しようとしていた二人を抹殺するために現場を抑え。その噂を聞いた魅音は、いずれ圭一も抹殺されるんじゃないかと恐れ、詩音のフリをして1日目の夜に圭一に電話でカマかけた・・・とか。で、最終的に詩音に入れ替わられた・・・・・・と考えると、やっぱり2日目・3日目の電話の理由が謎になってしまうんですよねぇ。うーむ、袋小路。そして、単純に犯人探しをしている僕の行動がそもそも虚しいんじゃないかとも思う要素もあったりして。



 ◆ 圭一にだけ聴こえなかった音
 祭具殿のシーン、鷹野さんも詩音も中のものは何となくだけ分かっているだけで、実際に見たのは初めてだったみたいです。では、富竹さんは?と言うと・・・見張りをしていただけで、中はほとんど見ていないんですよね。少なくとも圭一よりは。

 で、これだけなら意味がサッパリ分からなかったんですが、大石さんの親切すぎる(笑)解説でちょっとだけ突破口が。詩音が聞いたと言ってたのに、圭一だけ聞いていなかった音に何かの意味があるんだと思います。音なら、外で見張りをしている富竹さんも聞こえるし、大石さんが「一体何を見たんですか?」と聞いてくる辺りにも怪しさがぷんぷん。
 普通の村人でも、どっかしらで4人が祭具殿の辺りをうろついている様子は見れたかも知れませんが・・・「音を聞いていた」に限定すると、誰が聞いていて誰が聞いていないなんか分からないはず。圭一が音について「聞いてないぞ、そんなの」と言った相手は一人。つまり・・・・



 と、ここまでは比較的マトモに論理が組み立つんですが。またしても決定的なことに、どうして圭一にだけ聞こえなかったのかは謎のまま。圭一だけじゃない、視聴者的にも音は聞いていないし、詩音も鷹野さんも音に対する反応はしていませんでした。この辺り、何か人為を超越したものでも出さない限りは説明がつかないような・・・「やはりオヤシロさまの祟りなのか?」と思わせるための要素なのか。


 しかし、正直オヤシロさまのことなんてすっかり忘れてたよ・・・・・・この作品を見て、強く思うのは「何よりも怖いのは女性声優」ってことです(笑) 中原麻衣は『舞-HiME』で凄まじいぶっ壊れ演技をしていたんで予想していたんですが、雪野五月は「いつもこんな役だもんなー」と油断していた分、高笑いはマジでトラウマになるかも・・・
 いやまぁ、魅音と詩音はまだ何とか見れるんですけど、子ども二人も最終的にはアレな感じになっちゃうんでしょうか・・・子どもが可哀想な状況になっちゃうのは、見ててしんどいものがあるからなぁ。って、アバンタイトルで梨花が既に自害してた。



 ○ レナのキャラが違うのは伏線?
 圭一の頭の回転が早いという設定はこれまでのゲーム描写で何となく見えていたんで、ラストの詩音との電話は説得力あったんですが―――これまでロリロリィーな声かぶっ壊れた声しか出してなかったレナが、何か突然推理とかしだしたんでビックリしました。レナはゲーム強いって設定ですから、それも当然っちゃ当然なんですが。いきなり素になるもんで、ものっそい違和感がありましたよ。

 それにしても、レナ=中原麻衣は当たり役だなぁ・・・これだけ彼女の特性を出せるキャラもそうそうないでしょう。
 ロリロリなとこも、友達思いなとこも、ぶっ壊れていくとこも、全部凄いと思います。声だけなら、どの役をやってても同じような声なはずのに、聞いていると印象は全然違うんですよね。さすがだなぁ。



 それと、キャラデザも放送前は『苺ましまろ』の人なのかぁ・・・と不安だったんですが、フタを開けてみたらこれまた大成功。同じ坂井久太キャラデザでも、『ストロベリー・パニック』とは全然フンイキ違うんですよねえ。あっちはハマり過ぎてて意外性の欠片もないかんなぁ。今のところは、やることなすことが良い方向に向かっているのは確かです。



 あとは・・・折笠さんか。まだ台詞1〜2コしかないんですけど・・・・・・・・


 







■ 『ひぐらしのく頃に』 第8話 綿し編 其の四 願い
脚本:中瀬理香 絵コンテ:葛谷直行 演出:開祐二 作画監督: 宗崎暢芳

 
わ・・・ワケが分からないにも程がある!
 『鬼隠し編』よりはヒントが多かったとは言え、ヒントを統合してもところどころに矛盾が出てくるので、全てが納得いく説明は「鬼が死体を動かした」という非科学的なものくらいしかなくなってしまいます。というか、頭をフルに使って推理してもこの段階では推測の域を出ないので、何も考えずに観ていた方が楽しいかも知れませんね。

 ミステリーならば、この解答が他の「○○編」で明かされるような気がしますし。ホラーならば、「理屈抜きで怖がらせてやる!」と有耶無耶なまま終わらせるのもアリだと思いますし。『エヴァ』のように、視聴者(プレイヤー)が真相を推理しながらあれこれ話し合うことで補完するコミュニケーションツールとして捉えることも出来ると思います。


 どういうジャンルなのかさえ、全てのシリーズを観終るまでは分からないという作品なのかも。個人的には、これが初出のコミュニケーションツールだったら『エヴァ』を超えたとは思うんですが・・・・・・プレイヤーが触れる時期が一定ではないゲームという分野で生まれてしまった勿体なさと、逆説的に言えば、そうした“才能が生まれやすい”メディアだからこそ生まれた作品だったのかもですね。皮肉なもんです。




 でも、どうなんでしょう。ホラーとしては、僕はそれほど怖くないかなぁ。怖いというよりは鬱なイメージ。
 かと言って、ミステリーとして楽しむと“名探偵が到着する前の段階で終わっている”というフラストレーションがあるし。
 なので、僕としては単純にキャラアニメとして楽しんでいます。「○○編」「××編」ごとにキャラの新たな魅力が出ていますし、動かし方が非常に上手い。キャラ絵も可愛いし。レナ、可愛いよ。貧乳とタレ目具合ががたまりません。中原さんのキャラでは、このコが一番好きだなー。




 ○ キャラアニメとして捉えた時に見える『綿流し編』の意味
 実際のとこ、2つのシリーズが終わっただけの現段階では“どこまでがパラレルなのか?”というところまでは分かってはいないんですが(教えてくれと言ってるワケではないですよ。原作プレイ済の情報を送ってきたりはしないで下さいね)―――過去の事件はともかく、今年富竹さんと鷹野さんから始まった事件以降の真相は、「○○編」ごとに違うんじゃないかなぁと思います。
 今週、魅音は「レナに人形をあげたことが魅音の中の鬼を目覚めさせた」という(ニュアンスの)ことを話していましたが・・・人形のイベントは『鬼隠し編』ではなかったイベントです。なので、『鬼隠し編』では魅音の中の鬼は目覚めなかったと考えるのが論理的であって、『鬼隠し編』での富竹さんの殺害と鷹野さんの失踪の原因は魅音以外にあるのかなぁと思うのです。


 この辺、ニュアンスが伝わるかは微妙なんですが―――
 僕は『ひぐらし』ってコンティニュー中のTVゲームの感覚なんですよ。1回目のプレイでレナをブチギレさせてしまってバットエンドだったから、2回目のプレイではレナのご機嫌取りに終始したワケですよ。人形あげたり、隠しごとをしなかったり。その結果、レナは最後まで圭一の味方でいてくれましたよね。ですが、レナのご機嫌をとっていたせいで、魅音の方に鬼フラグが立ってしまってバットエンドと・・・
 1回目ではクリボーにやられたんで、2回目はクリボーをジャンプで避けたらパックンフラワーに噛まれた、みたいな感じです。


 そう考えると・・・『綿流し編』から『鬼隠し編』の事件の全容全てが見えることはないんですが、『鬼隠し編』では見られなかったキャラの違う一面にちょっとだけヒントがあるのかなぁと思いました。



 筆頭はレナ。
 いきなりビンタされたのは萌えた!
 ヒロインにビンタされて惚れなかった主人公がいただろうか!ここだけマトモな青春物語みたいだ!俺も叩いてくれ!
 とまぁ・・・・・・それは置いといて。『鬼隠し編』でレナが圭一にキレ始めたのは、圭一が“仲間”のことを疑ったからでした。レナにとって圭一が“仲間”である限り、それは守る対象であってキレる相手ではないんですよね。なので、梨花ちゃんや沙都子ちゃんを殺した(と思える)魅音に対しては敵意を見せていたし、圭一を泳がせて危険な目に合わせようとした大石さんにはキレたワケです。

 この辺、『鬼隠し編』では「うわー何だこのデンパな女」と思われがちだったレナが、『綿流し編』では違う角度から描くことによって、非常に仲間想いな優しいコとしての一面を見せることが出来たんですよね。キャラの魅力の“鮮度”というのはキャラアニメの生命線なんで、常に新しい魅力を提供できるこのスタイルは非常に効果的だと思われます。
 もちろん、単純に“敵だったキャラが味方に”のパターンではあるんですが、ジャンプ漫画的なそれというよりは、『スパロボ』とか『ファイアーエムブレム』なソレに近いんじゃないかな。敵として立っていたキャラを、やり方次第で味方にできるというか・・・ここでも、ゲーム的な見せ方を、上手く一本道のストーリーに組み替えているんですよね。この発想はホント凄い・・・・・・画期的で、なおかつ論理的で商業的という。



 で、次に大石さん。
 名探偵レナのおかげで彼の真意がちょっとだけ見えました。レナにしても圭一にしても、ゲームの達人というだけあって情報処理能力が凄まじいです。僕は人の心理の裏を読むのは苦手なんで、彼女らの推理には助けられています。そのせいで妄想が突っ走ってしまうこともありますが・・・それは一先ず置いといて。
 大石さんが圭一を煽ったのは、“何かが起こってからしか動けない警察”が動くために“何かを起こしてしまおう”という計算だった模様。そして・・・どうやら動けない理由の一つに雛見沢の保守勢力の存在がある模様。今回は園崎家でしたが、魅音の言っていた「他の三家」というのもシリーズによってはあるのかも? 先週出ていたレナの家は、あんまし名家という印象じゃなかったけど・・・じゃあ、後は?いや、まぁコレは後で書くとして・・・。

 『鬼隠し編』でも、圭一を煽ったのは“何かを起こすため”だったのかなぁと思います。圭一の身の危険を知りながら保護をしなかったり、突き放すような印象が多く見えたのもそのためかと。「怖いのは分かりますが振り向いてください!」とか、圭一を犠牲にしてでも真相に辿りつこうとしているような台詞すらありましたもんね。
 もう1ヶ月も前のことなんで忘却の彼方ではありますが、圭一の遺したメモの破損に関して、一番怪しいのは大石さんだったはず。ですが、そうすると、レナの推理である「“何かを起こすため”」と矛盾する部分も。つまり、大石さんが単純な犯人という線は薄くなるかな? 雛見沢の保守勢力を一掃するために、全てが大石さんの目論見通りだったと説明できることはできるんですが・・・・



 まぁ、ともかく。『鬼隠し編』の頃は「イマイチかもなぁ」と考えていた僕ですが、『綿流し編』は存分に楽しみました。それは『綿流し編』が『鬼隠し編』より優れているという話ではなく、『鬼隠し編』の背景を知っているがゆえに『綿流し編』を楽しめたという意味で。ミステリーとしては尻尾斬られたような印象ですが、推理する時間をたっぷりと与えられていると考えれば、これはこれでアリなのかも知れませんしね。





 ○ ミステリーとして捉えるとヒントの少なさに途方に暮れる
 うーんとまぁ・・・ここまで来て、レナが犯人とグルだったりしたら全ての推理が覆っちゃうんですが。とりあえずその可能性は考えないようにして、レナの言動を頼りに推理していくしかないですね。一応、大石さんの発言も信じて良いかな? 警察が教えてくれた情報全部が嘘だったりしたら、ミステリーとして破綻してしまうので、とりあえずは考えない方向で。


 ◆ファミレス前で圭一を救った詩音=園崎家で白い装束を着ていた魅音?
 双子入れ替わりはともかく、二重人格だってオチはやめて欲しいなぁと思っていたんですが・・とりあえずは二重人格と思えるような描き方をしていますね。実は三つ子でしたというのなら、全ての事象に説明がつくと思うんですが、情報が筒抜けな雛見沢で隠すのは不可能だと思いますし。雛見沢住民が協力して警察には隠しているというのも現実的ではないかなぁと。

 で、今週ほのめかされた事実の一つがコレ。
 詩音から魅音が聞いたという可能性もなくはないですが、どうやらあのファミレスで働いている人物と園崎家にいた人物は同一人物と捉えていいかなぁと。となると・・・ファミレスで働いていたのが実は魅音なのか、最後に園崎家にいたのが実は詩音なのか、この二つのどっちかという真実かな。

 ただ、前者だと弁当の件に矛盾が出てくるので、後者と考えた方が無難かなぁと思います。そういう前提だと・・・
 ・ゲーム大会で人形をもらえなかったのが魅音?→鬼が目覚める?
 ・その後にファミレスでバッタリ会ったのが詩音?
 ・弁当を届けに来たのは詩音のフリをした魅音
 ・ファミレスの前で圭一を助けたのは詩音
 ・その後、おもちゃ屋でバイトしていたところにバッタリ会ったのが魅音
 ・綿流しの日に、祭具殿へ忍び込んだのは詩音?
 ・その後にレナ達と一緒に合流したのは魅音
−綿流し後1日目−
 ・朝、二日酔いだと言っていたのが魅音
 ・夕方、電話で圭一を呼び出したのは詩音
 ・晩、電話で富竹さん・鷹野さんの死を伝えたのは詩音のフリをした魅音?
−綿流し後2日目−
 ・晩、村長に祭具殿のことを告げてしまったと電話で言ってきたのは詩音
 ・その後に、梨花ちゃんの家に一緒に来たのは魅音のフリをした詩音
−綿流し後3日目−
 ・夜に電話をしてきて、最後に高笑いしたのは詩音
−綿流し後4日目−
 ・園崎家の後継ぎとして迎え入れたのが魅音のフリをした詩音
 ・牢屋に入っていたのが魅音

 ・その後、牢屋から助けられたのは、再度入れ替わった詩音
 ※ この時、牢屋にいた既に魅音は殺されて井戸の中に入れられたと考えればDNA鑑定の問題は解決する
 ・圭一の家にやって来て刺したのは魅音のフリをした詩音
 ・飛び降り自殺したのも詩音?
 ・最後に圭一の前に現れたのは夢オチ(笑)

とすることが出来るかなーと。少なくとも、これが現代文のテストだったらこれで提出します。無難な点など要らん!100点か0点以外には眼中がないぜ!という解き方です。そう言いつつ「?」の部分は、逆であっても整合するんですけど(笑)
 もちろんコレ以外の解釈も無限にあると思うんですが、大体が“双子は頻繁に入れ替わっていた”という基本ラインが必要になると思うんですよ。喩えば、人形をもらえなかったのが詩音だとか、祭具殿に忍び込んだのは魅音だとかは、互いに確認し合って服とかを交換しなければ成り立たないと思うんですよ。そして・・・これは僕の印象なんですが、確認し合って入れ替わるほど魅音・詩音は仲良くなかったんじゃないかなぁ。普段から双子入れ替わりをしていたりなんかは、二人が仲良しでなければやらないですもんね(そもそも見たことないよ)

 なので、片方が牢屋に入れられるまでは入れ替わりは最小限であるのが前提かなぁと。予想の肝は“詩音(魅音)はいつ牢屋に入れられたのか”なんですが、もし1日目の朝の時点で牢屋に入れられていたとしたら

 ・朝、二日酔いだと言っていたのが魅音のフリをした詩音
 ・夕方、電話で圭一を呼び出したのは詩音
 ・晩、電話で富竹さん・鷹野さんの死を伝えたのは詩音

となります。僕としては夜、魅音が圭一にカマをかけて確信し、詩音を追及したところを返り討ちにあって入れ替わられた・・・と考えました。でも、「二日酔いでね」の発言からすると、朝の時点で既に入れ替わっていてもおかしくはないんですよねぇ―――その辺はよく分からん。圭一に何度も電話していた理由は、あの拷問部屋まで誘導するためだったのかな。



 この説だと、人形をもらえなかった方と最後にブチギレていた方が別人になっちゃうんですが―――僕的には「鬼」だとか「二重人格」でちゃんちゃん♪というオチにして欲しくないという想いもこめて、鬼と二重人格に関しては全部フェイクなんじゃないかと予想しておきます。
 人形をもらえなかった魅音は詩音に成りすまして圭一に接触→魅音を憎んでいた詩音は、これを機に入れ替わりを画策→入れ替わりに気付いた人物を次々と虐殺→次第にぶっ壊れていって、最後には飛び降り自殺
と考えれば、一応の理には適っているかなぁと。まぁ、二重人格で片付ければ楽なんですけど、あんまし見たくないんですよ、そういうの。多重人格者=大量虐殺の犯人みたいな構図に繋がりそうでイヤだなぁと。



 ◆レナは何を知っていた?
 圭一は視聴者と同じくらいしか雛見沢についての知識を持たないキャラですが、実はレナもまた雛見沢の全てを知っていたワケではなさそう。魅音(詩音)が「初めまして・・・」と言っている時には驚いていて。それなのに、魅音が「(圭一を殺すのを)魅音が嫌がったんだよねー」と言った時、圭一は「あれ?魅音ってオマエじゃん?」と言いかけたのをレナが止めたんですよ。

 結局、レナはこの事件についてどこまで知っていたんでしょうか。

 魅音(詩音)が体に刻まれた鬼の証を見せようとしたのを、「見せないで」と言ったのはレナでした。見せてもらえば、入れ替わっているかどうかが分かったというのに・・・・・・とすると、レナは魅音と詩音が入れ替わっていることは考えてなくて。それでいて、喋っている本人が魅音ではないと知っていた? あれ???


 この辺、他のシリーズでレナが鬼や魅音のことをどれだけ知っていたのかということが明かされない限り、よく分かりませんね。今シリーズのレナに夢中だった僕としては、レナまでグルだったというのは考えたくないんですが・・・・・



 ◆他の御三家とは?
 雛見沢を牛耳っている園崎のほかに、雛見沢には御三家があって(園崎が入るかは分かりませんが・・・)、彼らが過去の事件に関わっていた模様。
 これは単なる僕の勘なんですが、圭一が転校してくる前に起こった事件の真相はどのシリーズでも共通なんじゃないかと思います。圭一=プレイヤーだとすると、何度コンティニューをしてもゲームの前提条件は変わらないじゃないですか。ピーチ姫がクッパをさらっていくことは、確定したこと。なので、過去の事件に御三家が関わっていたという事実は、他のシリーズにも共通するんじゃないですかねぇ。間違っていても責任は取りません(えー)



 とすると・・・御三家とはどこだ?祭りごとを行う梨花ちゃんトコの古出家と・・・
 沙都子んとこの北条家は議員とかだったはずですが、御三家というには小規模かな。レナんちも風呂場しか映ってないけど、それほど大きくはなさそう(何が?)。となると、村長さんの公由(きみよし)家か、はたまた未登場の勢力があるのか。ともかく、今後のシリーズで出てくるキーワードかなあと覚えておくことにします。




 ◆祭具殿の中で詩音が聞いた音
 今週の詩音がどっちかという話はひとまず忘れて―――
 今週の拷問部屋で圭一(と視聴者)が聞いたゴンゴンという音は、祭具殿の中で詩音が聞いて、圭一が聞いていなかった音に似ているような気がします。ここまで来ても圭一だけがどうして音を聞かなかったのは分かりませんが、祭具殿のシーンでも誰かが扉を叩いていたのかも知れませんね。外ではなく、更に内部へと通じる扉があるのかと・・・


 ちなみに、第7話で圭一が梨花ちゃんちのシャッターを叩いていた音もそれに似たような音でした。あれは伏線なのか、何かの暗示なのか。しかし、ヒントが少なすぎて推測でしかないですよね、毎回・・・・


 とにかく、これからのシリーズの中で祭具殿の内部がもう一度描かれるのを待つしかないですね。その際には扉と音に注目すれば良いかと思われます。描かれれば・・・セオリーならば描くのが当然なんだけど・・・いい意味で予想を裏切ってくる作品だからなぁ。描かれなかったらどうしましょうね。




 ◆死亡推定時刻以後に出てきた鷹野さんの謎
 ・これこそ双子入れ替わりトリックなんじゃないのか・・・
 ・寝ぼけていた圭一が見た幻想
 ・チョイチョイッと死亡推定時刻を誤魔化した(笑)
 ・パーツの見つからないバラバラ殺人をつなぎ合わせると一人の人間が出来るというアレ
 ・「これはそういう能力の武装錬金なんだ」とゴリ押し

 どれも胡散臭ぇ―――(笑)
 まぁ双子という説なら簡単なんですが、作品を作る上のプライドとして双子入れ替わりトリックを2パターンもやってくるという可能性は低いかな。死亡推定時刻に関しては、死体の状況説明がないので、警察の発表を信じるしかないですね。そう考えると、常に死体の側で現場検証できるコナン君は恵まれているよ!

 バラバラ殺人で一人余らす方法は、ホームズか金田一少年を読んで下さい。
 しかし、アレは同時に複数の死体(5つか6つか忘れたけど)が揃うことが条件なんで、今回のケースでは厳しいかなぁ。これまでに行方不明になっていた数人を生かしておいて一気にバラバラにするならともかく、バラバラ死体自体が5年前に1人分しか出てないし・・・・・・あれ? そうか。行方不明になっていた人物を、鷹野さんに見立てて殺せば良いんじゃん?

 そうすると、鷹野さんは“鬼隠しを行っていた人達の一人”でないとならないような。鷹野さん(と、僕らが思っている人)の協力なしじゃ不可能ですよね、多分。DNAの問題をクリアするためなら、本物の鷹野三四は牢屋にでも入れられていて、圭一が出会った鷹野さんは鬼隠しで行方不明になっていた人とか。顔の問題は、吉良吉影のようにシンデレラで整形してもらったとか(笑) どう足掻いても超能力が必要になる・・・・



 そういや―――
 全然関係ない話ですが。最初のバラバラ殺人の被害者って、ダム作業の現場監督ですよね?
 『鬼隠し編』ラストでレナと魅音が「監督が」「監督が」と言っていた人って、その人だと思っていたんですが・・・バラバラ殺人の被害者が生きている方法があるということ? この時代のDNA鑑定は杜撰だとかそういうことなんでしょうか? 警察が捜査しているシーンがほとんどないので、突破口にはなりませんね。一般人が主人公なんだから仕方ないんですが―――

 『鬼隠し編』がレナルート、『綿流し編』が魅音ルートだったので。次は大石さんルートを期待しておくということで(笑)


 







■ 『ひぐらしのく頃に』 第9話 し編 其の壱 兄
脚本:川瀬敏文 絵コンテ:名村英敏
演出:吉本毅 作画監督:青木真理子/沼田誠也/ECHO

 『祟殺し編』1話目。
 『鬼隠し編』1話のアバンが“圭一がレナと魅音を殴り殺す”という未来の描写で、『綿流し編』1話のアバンは“梨花の自害を魅音が高笑い”という本編では描かれなかった未来の描写でした。もっと踏み込んで考えると、『鬼隠し編』のアバンは『鬼隠し編』の最終話へのヒントだったのに対して、『綿流し編』のアバンはこれからのシリーズで起こる一連の事件へのヒントになっているんだと思います―――
 いやまぁ、原作では『綿流し編』の中で消化されたのかも知れませんが、少なくともアニメでは“何故、梨花ちゃんは包丁を自分に突きつけていったのか”が分からないままだったので。普通に考えれば、ここに雛見沢での事件の重要な鍵が隠されていて、今後のシリーズを観ていくにつれて『綿流し編』のアバンの意味も分かってくるという構成にしてくるんじゃないかな?と推測出来るんじゃないかと思うのです。


 そういう意味で、『祟殺し編』の1話目のアバンには注目していたんですが―――
 ちくしょう、上手くかわされた感じだ。
 というワケで、これまでの2編とは違った印象のアバンでした。夜ではなく朝からのスタート、雛見沢ではない(多分)町の風景、坂井久太っぽくないデザインのおばさん・・・・・・と、ブチ撒けられた臓物とか出てきて相変わらずショッキングなのは確かなんですが、死体が発見されてのプロローグというのはミステリーの王道ですし。過去2編の“未来を描く”役割というよりは、現在か過去の出来事なのかなぁと思いました・・・・
 いや、そうした印象を持たせるためのフェイクだという可能性も高いですし、あれだけでは死体が誰のものかは分からないように描いているので(普通なら悟史か沙都子なんでしょうが、悟史の顔を僕らは知らんので確証は持てず)、正確には現在・過去・未来のどれかは分からないように巧妙に描かれているんですけど・・・この辺の、やきもきさせる絶妙な具合がズルイですよねぇ。続きを観ないでいられるワケありません。



 そういや、“坂井久太っぽくないデザインのおばさん”と書きましたが・・・考えてみれば、僕が観たことある坂井久太キャラデザのアニメは『苺ましまろ』と『ストロベリー・パニック』の2つだけだったので。そんな特殊な作品だけで、“坂井久太のキャラは丸くて目の大きいかあいいコばっか”と判断するのは早計でした。大石さんなんか全然丸くないし(笑)



 ○ 大石さんルートじゃなかったですね
 当たり前だけど、『祟殺し編』は沙都子ルートだった模様。残りは『祟殺し編』を除いて3編なので、ヒロインがあと3人いるということ? 梨花ちゃんメインの編もあると考えるのが普通なんですが、『綿流し編』『祟殺し編』と続けて目立ちすぎな気もするし・・・神社絡みの話が明らかになると、色々とヒントが増えるような気も。今週のアバンの使い方を見ると、上手く避けられる可能性もあると考えておくべきか。とりあえず僕は折笠さんの声が聞きたいよ。

 それにしても、この作品、設定の見せ方が非常に上手い。『鬼隠し編』だけではキャラの配置から役割から家族構成まで完全によく分からんままに終わっちゃったんですが、『綿流し編』、『祟殺し編』とステップを踏むことで徐々にキャラの設定が見えてきました。
 『綿流し編』では圭一同様に「梨花ちゃんと沙都子ちゃんは二人で暮らしているのかよ?」と驚きましたが、既に視聴者はその設定を知っているので、ここですかさず解説が入りました。細かいことのようですが、こうやって視聴者に設定を理解させておけるかどうかが安心して観れるかどうかを左右するのですし。単なる日常のシーンでも、視聴者がどこまで情報を把握しているのかを計算して描写しているなあと思いました。
 沙都子の料理についても同様ですし、兄のことを話されると落ち込むということも、それを梨花ちゃんが気にかけているということも同様。しっかりと前の2編で伏線張っていたため、「なるほど、そういう事情だったのか」と思うことができます。過去2編を観ていた人にとっては、沙都子が単なる生意気なガキではないって分かっていましたもんね。頭撫でられて赤くなるとこなんか、かわいかった。



 ですが、まぁ手放しに誉めまくるのもアレなんで。
 設定の見せ方、伏線の張り方なんかは絶妙に上手いんですけど。これらがアニメの最終話までにキッチリ活きてくるのかというと、微妙な気もします。『鬼隠し編』『綿流し編』の終わり方は一つの方法だと納得していますが、アニメの最終話がああいうカタチだと「ぶん投げた」と言われても仕方ないレベルですよね。
 不安なことに、『ひぐらし』アニメは原作8編の内の6編を描くということで、未消化のまま終わる伏線も沢山ありそうだなぁと思ってしまうのです。この辺り、完結していない(完結まで描く尺がない)原作をアニメ化するということの問題点と限界を感じさせかねません。だから僕は、原作を大幅に無視してでもアニメ単体としてまとめてもらいたいなぁと思うんですが・・・・・・それだと原作ファンが納得しないんでしょうし、まぁ難しいところです。



 ○ 唐突に関俊彦が出てきてビビった
 先週僕が「監督が」という発言を書いた途端、監督の正体が明らかになりました。しまった!先走りすぎた!
 『鬼隠し編』のラストで「監督が」という謎の発言をレナと魅音がしていたので、『綿流し編』4週をクッションにして、視聴者が忘れた頃に「監督が」の意味を理解させる構成だった模様。理解なのか、ミスリードなのかは微妙ですけど。

 流石に1ヶ月以上前のことなんでうろ覚えーなんですが。あの当時、圭一は護身のためにバットを振り回していて。魅音に「なんでそんなことしてるの?」と聞かれ、「甲子園を目指すんだよ!」とかヤケになって答えていたような記憶が。つまり・・・レナと魅音は「本格的に野球を始めるなら監督を紹介してあげよう」というつもりだったのに、圭一はバラバラ殺人の被害者であるダム工事の現場監督だと勘違いしたということなんでしょうか?
 しかし、そうなると森の中で圭一を気絶させたのは誰なんだということと、レナと魅音が圭一に打とうとした注射が何なのかという疑問が残ります。監督が医者だということが関係しているとすれば、35歳を超えてもホームランを量産できるようになる薬とか? ゴメン、言いたかっただけです>スポーツを愛する者からの戯言


 えぇっと・・・これまた微妙な記憶を辿ってみると。
 確か、圭一が学校を休んで医者に行ったというシーンがどっかにあったはずです。『鬼隠し編』の3話かなぁ・・・ひょっとして、あそこに出てきた医者がこの「監督」? 油断していないで観ていれば「関俊彦じゃん!重要人物だろ、この人!」と気付ける順序だったんでしょうか・・・・・折笠さんなんかはそんな感じではあったんですけど。やはり、そこは(僕の)愛の差か(笑)
 これまたあやふやな記憶なんですが、その当時、看護婦さんか受付のお姉さんの声がどっかで聞いたことある声だなーと思って。でも、女の声優さんの声って判別しにくいですし、どうせチョイ役だろうなーと調べもしなかったんですが。ひょっとして、その人も重要な人だったりしたのでしょうか。
 ビデオを消しちゃったんで、調べるにはDVDを買わなきゃ・・・あ、バンダイチャンネルで観ればいいのか。ちょうど3話から1話105円で観れますし。でも、最後まで観終わってから観返すのが良いか。細かい伏線とか多そうですし。

 ということを考えると、圭一の調子が良くないと考えたレナと魅音が、医者=監督に渡された薬を注射してあげようとしただけ・・・いや、ムリあるだろ流石に。医者か看護婦以外に注射を打たれたりしたら大惨事にもなりかねませんし、圭一がブチぎれる理由も分かります。



 そうそう。どうでもよさげな話ではありますが・・・
 レナルート、魅音ルートというのはともかく。沙都子ルート、梨花ルートというのはマニアックだなぁと思っていました。いや、ギャルゲーでいうところのルートとは違うとは言え、メインでぶっ壊れる様を描くというのはある種の“萌え”の角度だと思うんですよ。『舞-HiME』の例を挙げるでもなく、追い詰められて壊れていくキャラ達の魅力を描くというのは、究極のキャラ萌えアニメなんじゃないでしょうか。『綿流し編』で詩音が言ってた「ひょっとして圭ちゃん、無茶苦茶ストライクゾーン低かったり?」という冗談も、その辺を自嘲しているようでありましたし。
 なので、最初に関俊彦を通じて求婚がどうのというアレなこと言わせることによって、“圭一にとって(少なくとも現段階では)沙都子はストライクゾーン外”“でも、作品としては沙都子にそういうものも求めているところもある”という2つの前提を敷くことができました。ホント何気ないけど、これがあるのとないのとでは今後の展開の受け止め方が変わってくるんじゃないかなぁ。伏線の張り方は溜め息が出るほど上手いです・・・・・




 ○ 3周目のコンティニュープレイだと考えて
 アバンに出てきた死体は、『綿流し編』で説明された殺し方を踏襲していますね。臓物をブチ撒けろについては祭具殿で鷹野さんが、指の関節に釘を打ち込むのは魅音(詩音)が説明してくれました。つまりは、あの死体も雛見沢のそうした力によって殺されたものだと考えることが出来るかなぁと・・・

 1周目ではレナをブチギレさせてバッドエンド。2周目ではレナに気を使った結果、魅音(詩音)をブチギレさせてバッドエンド。3周目は開き直って情報収集に専念しているようなプレイです。ゲームをやる方なら分かると思いますが、1〜2度正攻法でやっても攻略できない場合、「今回はゲームオーバーで構わないから解き方を探ろう」というプレイ方法をとることがありますよね。丁度、今回はそんな感じを受けました。ヒントは多く入ってくるけど、このフラグの立て方だとバッドエンド以外にはならないんじゃないの?と。


 ◆ 新しく入った情報
 ・アバンの死体には拷問の跡
 ・監督=野球監督=町医者
 ・詩音は他のシリーズにも存在する(スタートから圭一に出会っている)
 ・沙都子は両親の事故の現場に居合わせていた
 ・悟史は野球が下手で(?)、詩音は野球チームのマネージャーだった
 ・悟史は雛見沢を出ようとしていた
 ・レナは鬼隠しにあったことがあるのでオヤシロさまを信じている?

 ◆ フラグ立て
 ・レナ→ 早くもブチギレさせてしまいました
 ・魅音→ 鬼隠しやダムのことについて詳しく聞かされる。好感触?
 ・詩音→ えっ?今回もキレんの?
 ・沙都子→ 沙都子EDなんじゃないかってほど仲良くなりました
 ・梨花→ 沙都子のポイント上げたら、こっちも上がりました

 気になったことを2つ、3つ。
 鬼隠しの件を圭一に説明する役が、次第に圭一に近くなっているのは意図しているんでしょうか。『鬼隠し編』では富竹さんと鷹野さんだったため、二人がいなくなった後、他の全員に対して疑心暗鬼になってしまいました。『綿流し編』ではその二人+詩音だったため、二人がいなくなった後に詩音に頼り、彼女が失踪していた事実に恐怖したワケです(もちろんフェイクがあるとは思うんですが・・・)。
 で、今回。圭一に話してくれたのは魅音でした。『綿流し編』では「そんな話をするな」とどっか行ってしまった彼女が、今回は率先して話してくれましたよね。自分に関係ない話は出来るとか、実は入れ替わっていたとか・・・まぁ、考えれる可能性は沢山あるんですが。何となく僕の感じた印象では、魅音はレナ達を庇うために話したんじゃないかなぁと思いました。
 あそこで魅音が説明してあげなければ、圭一はレナに対して誤解を抱えてしまうのし、沙都子に対しても傷つけるようなことを言ってしまう可能性がありました―――なので、魅音としては圭一に配慮してもらおうと、わざわざ説明したんじゃないかと。とすると、魅音もまたレナと同様、部活の仲間を誰よりも大切に思っているということなのかも。そう考えると、『綿流し編』のカラクリを解く一つのヒントにもなるのかも知れませんね。(推測に推測を重ねても推測でしかありませんが、まぁ一応)


 詩音について。
 彼女が他の編にも出るのか/出ないのか注目していたんですが、この出し方は、視聴者がそこに注目していると睨んでの出し方ですよねぇ。ちくしょう、手の平の上にいる気分ですよ。ことごとくコッチの考えが読まれている・・・・・・
 で、出してきたということは、他の編での魅音・詩音を見ることで『綿流し編』の謎も解けるということでしょう。詩音がキレて、魅音が解説してくれたというのは―――『綿流し編』のレナの言葉「見た目とは逆が真実かもよ?」を考えると。えっと・・・あれ。頭がこんがらがってきた。単純に、凶暴なのが魅音、優しいのが詩音という見方がデフォルトだとすると・・・真実は、優しいのが魅音で、凶暴なのが詩音だということだから、今週のコレが真実だということ? ちょっと分かりやすすぎる気もするからフェイクのような、でもここまでで十分にひねり過ぎているからコレでいいのだというような。自分でも何を説明しているのか分からなくなってきました。


 レナについて。
 先週まで「レナ可愛いよ、レナ」と萌えていた僕を嘲笑うかのように、1話目からいきなりぶっ壊れました。しかも、今回はほとんど出番なく、ぶっ壊れた印象しかねえ・・・・・
 「俺が圭一だったらレナと駆け落ちして逃げるだろうなぁ」なんて、先週の段階ではお間抜けなこと考えていたりしていたんですが・・・今週を観る限り、実はその道も塞がれていたみたいです。圭一が転校するのにレナはどうして残るんだろうという疑問も、これで解決。レナはオヤシロさまの祟りが怖かったんですね。むしろ、圭一が病院で襲われたのも、オヤシロさまの祟りで説明できるということか。ちょっとコレは順序が逆だった方が良かったかも。先週の段階じゃ祟りだとは思いにくく、ちょっとギャグみたいでしたもんねー。
 重要なのはこっから。これから先、どんなに圭一が追い詰められても「雛見沢を出れば良いんじゃね?」とは考えられなくなったということです。
 なんか・・・これ、一つ一つ逃げ場が切り落とされているような気が。こ、この感覚、まさしく谷口悟朗アニメで味わういつものアレ。谷口悟朗の師匠と呼ばれる川瀬さんが構成しているからでしょうか? 理由はともかく、こういう詰め方は個人的に大好き。ゾクゾクしっぱなしですよ。

 話戻します。これだけ妄信的にオヤシロさまの祟りを信じている彼女が、どうして『綿流し編』は冷静に推理なんかしていたんでしょう?“ストーリー上の都合”と考えれば楽なんですが、そうではないと信じたいので・・・
 悟史が失踪した事件と、『綿流し編』で梨花&沙都子が失踪した事件では決定的な違いがあって、梨花ちゃんの家に向かっている最初からレナは人間の仕業だと確信していたということか。料理や醤油から推理しているところなんかも、“人間が犯人”であることを前提に推理していましたもんね。
 もしくは、『綿流し編』ラストでレナが転校しなかったことから、レナも犯人サイドのグルだったということも考えられますが。うーん・・・何てゆうか、レナに人を騙したり、嘘をついたりってことが出来るとは思わないんですよね。『鬼隠し編』でバラバラ殺人のことを聞かれた時も、あからさまに挙動不審になってましたし。





 というワケで、今週はこの辺で。
 1話目だから軽く済むなーと思ってたのに、書き始めたら相変わらず長くなってしまった。短くまとめる力量が欲しい・・・


 






 アニメ感想マラソンの結果(参考)により、この作品の感想はここまでです。
 ご愛読ありがとうございました。





自作漫画を描いています
▲ 『ちのしあわせ家族』連載中。よろしければどうぞ。


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