【アニメ版『舞-乙HiME』感想 2】
 
第13話「茜色の空に…」 
 
第14話「オトメのS・O・S」 
 
第15話「アリカ、泣く。」 
 
第16話「『約束だよ!』」 
 
第17話「蒼の舞/想い、散るとき」 
 
第18話「ホワイトアウト」 
 
第19話「宿命の17歳 (^^;)」 
 
第20話「ニーナと呼ばないで」 
 
第21話「白き姫、目覚めるとき」 
 
第22話「ホロビノウタ」 
 
第23話「不思議の谷のアリカ」 
 
第24話「あなたのために…。」 
 
第25話「蒼天の乙女」 
 
第26話「Dream☆Wing〜夢の在処」 



■ 『舞-乙HiME』 第13話  「茜色の空に…」

 相変わらず、惚れ惚れするような構成力。実はジパング編の2話は個人的にイマイチだったため、不安な年越しだったんですけど・・・この1話でテンション戻りましたよ。これまでのテーマなぞり、謎解明、設定説明、新たな伏線張り、各キャラの回し方の上手さ、そしてバトルエンタメ。ここまで濃密な1話ってだけじゃなく、前作や漫画版とのリンクでそれ以上の深みを見せてくれます。ホントこのアニメ、メディアミックス史に残る名作になるんじゃないですかね。



 ○ まずは、五柱と舞衣の説明
 なるほど、僕はこれまで五柱というのは四天王みたいなノリで“すげー強いマイスターオトメ5人を集めた呼称”なのかと思っていたんですが(笑)、違っていた模様。
 普通のマイスターオトメにはご主人様がいて、その契約によってローブ装着とか色々が出来るようになるってなもんなんですが。五柱というのはご主人様がおらず真祖様に仕えることによって、世界中のオトメが順調に活動できるように奔走する存在だとか。ガルデローベの学園長をしているナツキや、それをサポートしているシズルも五柱の一人。

 だから、シズルはご主人様の認証なしでマテリアライズ出来て、ハルカはユキノの認証ないとマテリアライズ出来ないんですね。認証の設定の問題は、これで全部説明できそう・・・・・・漫画版のお超夫人が認証なしでマテリアライズしたのだけ謎なんですが、あれは単独で任務を請け負ったがゆえに認証なしでもマテリアライズできるようにした―――ってので納得しますか。



 んで、この五柱に選ばれてしまったのが、数年前の舞衣とのこと。
 「恋か夢か―――で悩んで」という話をニナが冷静にしていたので、この相手はセルゲイではなく、祐一は祐一として別に存在するみたいです。舞衣が行方不明になった後、彼がどこに行ったのか・・・が今後の鍵になりそうかな。アスワド5人は声優が判明しちゃっているんで、順当なとこはシュヴァルツとかですが・・・突如、味方サイドとして出てきても燃えます。つーか、シホとの絡みは良いのか?


 
※ 追記:
 そう言えば、ファンショップの舞衣ポスターがパールの制服だったことと、そのくせにマイスターの称号を持っていたこと―――という伏線2つも矛盾せずに消化しました。今振り返ってみると、設定の見せ方はあざといほど絶妙ですよ。恐るべし。



 てゆうか・・・よくよく考えてみると、ナツキが五柱になったのって舞衣の代わりなのでは?
 それでいてナツキは「ガルデローベだけが機械技術を独占して世界を歪めている」というミドリの言葉に「痛いことを言う・・・」と、現在のオトメのシステムにも疑問を持っているみたいですし。前作キャラを単なる超越者ポジションとしてではなく、ちゃんと背景のあるキャラとして描いてくれるのは嬉しい限り。



 ○ シズルとトモエ
 シズルもまた「昔」がちゃんと存在していて、その過去があってこその現在がある―――ということを含めて、トモエへの助言が入りました。「回り道」うんぬんは、「他人を蹴落としている場合じゃないでしょ?」という意味だと思ったので、さすがシズル様はトモエの悪行に気付いているんだ!?と驚いたんですが・・・

 その20秒後にはアリカとイチャイチャ話していて、トモエのジェラシーパワーを臨界点まで上げているんだから―――この人も凄いんだか、天然なのか分からん。



 トモエは伏線がかなり溜まってきたんで、そろそろ消化するかなー。
 今週のアリカへの怨念もそうですが、舞衣をバカにした発言とか・・・ちょっとずつ本性を見せ始めた模様。ミーヤ以外にも、ニナとかはそろそろ勘付いてもおかしくないと思うんですけどねー。チエは気付いておきながら泳がせてるっぽいけど・・・・



 ○ 恋か夢か・・・
 この回を観る前、年末年始の2週間で前作『舞-HiME』のアニメを(途中までですけど)まとめ観しておいて本当に良かったと思いました。大きなストーリー面としてもそうですし、ニヤリとさせられる製作サイドからの心配りがなかなかありがたい。ホント、このアニメって視聴者を意識して作っていますよね。

 前作『舞-HiME』のあかねちゃんは、主人公:舞衣の決意シーンと対比させるためのキャラでした。
 今作のアカネちゃんは、主人公:アリカに恋心を意識させるキャラだったんですね。

 ジパング編で随分とアリカ&ニナが仲良くなってイチャイチャしているんで、別に男入れて三角関係にせんでもいーじゃんかよとも思うんですが・・・最終的にアリカもニナもこの狭間で苦しむってのがこの作品のテーマでもあるんでしょうから、順当に終盤のシリアス展開に向けて伏線を積み上げていますね。
 しかし、アリカ→セルゲイというのは意外。セルゲイ→アリカというのは分かるんですが・・・・個人的に、アリカはマシロのオトメになることは確定しているんだから、ニナはナギサイドについて、セルゲイは最終的にナギ裏切ってアリカサイドに付くんじゃないかって思っているのですよ。この展開だと、アリカ→セルゲイの恋心って別に必要ないし・・・



 ○ 「でも・・・私、オトメなんです!!」
 そして―――もう一つ、アカネちゃんが突きつけられた二者択一。
 “築き上げてきたもの全てを捨てる”か、“カズ君を捨てる”か―――

 前作での悲劇とか、漫画版でのハッチャケっぷりっとか、アカネちゃん役の岩男潤子さんが『舞-乙HiME』のネットラジオに出てた時に「これから先、アカネちゃんはシリアスな展開になっちゃうんですよね」とか言われてたとか・・・・・・またしても、アカネちゃんとカズ君の恋は実らないのかと涙したものです。そもそも、この作品のテーマが「想い合うものが分かれて戦わなければならない」というものでしたし。


 現に、アカネちゃんは今まで築いてきた全てを捨てることは出来ず、オトメとして戦うことを選んでスレイブと戦いました。
 漫画版の佐藤作画のハッチャケっぷりには及ばなかったけど、必死に戦うアカネちゃんの表情も鬼気迫るものがあって―――あ、こりゃカズ君は完全にビビってるわと思ったもんでした。アカネちゃんが「マテリアライズ!」と叫ぶとこなんか、色んな感情がこみあげてきて、うるうるしてきちゃいました。


 でも・・・・そうしたシリアスモードを一気に吹き飛ばす、カズ君のダスティン・ホフマンっぷり!!
 最近のスピリッツで窪之内英策が『卒業』ネタをやってて、「まー3周くらい回転して逆に新しいのかもなー」と思ったもんなんですが。まさか、一週間の間に二度も目撃するとは思わなんだ(笑)
 でもなー。ホント、これまでの積み重なる悲劇を知っていて、いずれやって来るであろう今作の悲劇も覚悟していた分、ここをひっくり返してのハッピーエンドはマジ泣けるのですよ!

 アカネの想いを知っていた分、お部屋係だったエルスとイリーナが本当に嬉しそうだったり、相談を持ちかけられていたナオがニヤリとしていたり、エアリーズ編で二人の関係を目撃していたセルゲイが相手の代表に足引っ掛けて転ばせたり。ちゃーんと他のキャラの細かい反応にも力割いているのもポイント高いです。




 あー、ホントもう熱いわ。
 ただ一つの心配事は・・・僕が『舞-HiME』シリーズで一番アカネちゃんが好きだってことが、来週以降アカネちゃんが退場してしまうことでテンション保てるんだろうかってことなんですが。むぅ・・・・



 ○ その他の出来事
 ナギがいよいよ持って本性見せ始めました
 ・・・ミスリードの可能性もありますが。スミスとのコネクションを使って、新型スレイブを起動。あれはたまたまシズルが通りかかったから良かったものの、通りかかっていなかったら一大事だったワケで(それこそカズ君死んでたかも知れん)。現在“タメ”に入っているマシロとは逆に、ナギはここから暗黒面を見せてきそうな予感がします。

 ハルモニウムの秘密をナギも知った
 ・・・そもそもハルモニウムが何だか分からんのですが、これでオルガンの鍵を開けるヒントをマシロとナギの二人が手に入れたことに。どちらが先に真実に辿り着くかはまだ分かりませんが、この二人の対立軸がハッキリしてきたかも。マシロは巧海と出会うまでは「男=ナギ=鼻持ちならないヤツ」という認識でしたが、巧海との出会いでで随分と変わったみたいだし。色々と水面下で動いていますよ。

 舞台がヴィントブルームを離れた・・・?
 漫画版もよく分からんとこに移動したし、こちらもどっかとどっかの国境でシズルがオトメのバトルに遭遇した模様。次回予告の絵は敢えて観ていないんですけど、新キャラなのかな?なのかな? 新キャラ登場が、旧キャラ集結にも似た燃え要素になっているというのも『舞-乙HiME』の魅力の一つだよなぁ・・・・



<次回予告>
 アリカとイリーナとエルス。
 エロエロですよ〜っ。アリカは漫画版同様にこういうことには無知なのね。何気にこういうことに詳しいエルスに爆笑。つーか、このコは相手が誰でも良いのか? どうせだったら相手はニナの方が相応しいんじゃないか?








■ 『舞-乙HiME』 第14話 「オトメのS・O・S」

 あー、やっぱ面白いなぁ。シズルがガルデローベを出たことに象徴されるように、各キャラがこれまでの配置から外れて自由に動き出したことで思わぬ展開を見せてきました。ナギとシュヴァルツの同盟、アスワドの暗躍に加え、半世紀ぶりの王に仕えるマイスター同士の戦闘―――という大きな流れと。恋に悩むアリカのウジウジっぷり、各国を代表していることで友達関係がギクシャクしてくるクラスメイト達、パールの卒業試験に合わせた舞闘の準備、んでもって最終局面に入ったトモエの陰湿な攻撃というミクロな流れが同時並行で、互いに関係し合いながらの展開が絶妙です。

 しかし・・・面白いのは確かなんだけど、今はメインキャラ(アリカとかマシロとか)が“タメ”に入ってる段階なので、観ていて辛くもなります。ホント、「こんなのアタシじゃないよ!」とアリカが言うとおり、こんなのアリカじゃないってストレスが溜まる展開―――これを晴らしてくれるのは、アリカ-マシロの絆だと思うんけどなー。



 ○ 審査会の混乱
 設定説明過多になってでも、2〜4話にこの審査会の様子を入れておいたおかげで情勢の変化がよく分かりました。ボディブローのように、初期の描写がじわじわと効いてくるんですね。

 しかも、都合悪くシズルが留守中なため、ナツキ一人に負担がかかるばかりで―――シズルがいれば、シズル本人でもナツキでも、ヨウコ先生の異変に気付けたろうに。こういうボーンヘッドが、後々に積み重なって大変なことになりそう。シズル一人が強さも人格的にもガルデローベを支えていたため、彼女一人が抜けただけでグッと緊張感が増します。



 ○ やはり、『舞-HiME』→『舞-乙HiME』の流れを知るのはミユなのか
 そのシズル―――
 マイスター同士の戦闘が起きた場所で、シュヴァルツの新型スレイブの訓練の跡を発見。同時に、ミユとも遭遇。ミユ曰く、「このスレイブは、よりチャイルドに近い黒い歴史―――」とのこと。つまり、ナギやスミスが企んでいるのは、チャイルドの復活ということですね。

 アニメ版『舞-HiME』視聴はまだ途中なんで詳しい設定がどう説明されたかはまだ分からないんですが、これまでのスレイブとは次元の違うトンでもない脅威になりそうってこと・・・・・って、スレイブとチャイルドの違いは未だによく分かってないんですけど!ミドリのスレイブは、前作での碧のチャイルドと一緒だったしなあ。



 ○ マシロはずっと引きこもっていたみたいです・・・
 巧海とのやり取りをきっかけに成長するんだと思っていたら、コイツ、年末年始の間中ずっと引きこもっていたみたいです。うー、でも彼女が成長しないまま終わるワケがないので、やっぱ彼女にきっかけを与えるのはアリカなのかなー。今は二人ともどん底なので、ここから這い上がる展開が見れるのだと信じていますよ。

 今週はとにかく、マシロを心配するアオイが可愛かったです。



 んでもって、セルゲイの「本物の姫を捜せ」の調査が最終局面に。
 あー、やっぱアリカとマシロはテレコになっていたのか。これは漫画版ともリンクしているようなしていないような。

 この出生の秘密・・・本物の姫が存在するなら、それらしいキャラがいないのでアリカしかいないんですよね。でも、多分、アリカ(オトメ)−マシロ(女王)という関係性が真実がどうであれ崩れることはないってラストになるんじゃないかと思っています。アリカも自分で「マシロちゃんはマシロちゃんで・・・」と7話で言ってましたしね。



 ○ そういや、ハルモニウムの秘密は・・・
 先週ナギも鍵を解くキーワードを知ってしまったんで、マシロには早く封印を解くために動き出して欲しいんですけど―――それはもうちょっと先の話か。

 うたと、つむぎてと、まもりびと。
 “うた”は言うまでもなく、アリカが唄っているあの歌ですよね。それ以外の歌がないので(笑) セルゲイはアリカが唄っているとこを見ているんで、ナギに報告するかが肝になりそう。
 “まもりびと”というのは多分、仕えているオトメのこと。マシロにとってはアリカ。ナギは―――まだオトメがいないんだけど、多分ニナがここのポジションに就くのかな。まぁニナのイベントはともかく、マシロ-アリカの信頼関係をもう一段階描いてからの展開ではないかと思います。
 “つむぎて”は知らん。

 加えて―――猫ミコトが関わってくるのは間違いないんだけど、スラムにいた金髪のちっちゃいコもコレ絡みではないかと思います。無意味に声優使いまわしってだけだったら笑うけど。



 ○ 学園編はそろそろ終わっちゃうのかな・・・
 パールの卒業以後、今のコーラルがパールになって、新しい生徒が入ってくるなんて展開は描きようがないので。恐らく、その辺りで世界規模の動きになっていくのかと思います。コーラルも参加するであろう舞闘によって、出身国同士で争うことを否定するのか諦観するのはまだ分かりませんけど・・・そこらがポイントになりそう。

 現在の力関係をバトル漫画風に分析すると、ミドリ・ミユ・シズルが第1グループで、うんと離れてトリアス級、そこから更に離れてコーラル上位陣・・・ナギが復活させようとしているチャイルドは第1グループ以上だと思われるので、アリカは少なくともシズルクラスにならんとお話になりません。蒼天の青玉+マシロとの信頼+友情パワー+ハルモニウムと、各要素をどんどん足していっても流石に届かないような・・・


 というワケで、トモエの嫌がらせも最終局面に入りました。
 漫画版ならともかく、アニメ版でこう露骨にレイプ+撮影という鬼畜展開になるとは! まぁ、誰かが止めてくれるんでしょうけど・・・無邪気に明るいのがとりえだったアリカがこう可哀想な展開が続くと、辛いモンがあります。これでセルゲイに助けられたりしたら、またエアリーズ編の焼き直しになっちゃうので―――アリカが上を向ける展開に相応しいキャラに出てきてもらいたいもんです。




 ○ ちょっとコレ、エルスに不穏な伏線なんじゃないか・・・
 アリカを励まし勇気付け、アリカの気持ちに決着をつけるためにニナを足止め。
 これはアリカ-エルスの相互関係をちゃんと描いてきたがゆえの展開なんですけど、もうここでエルスの役目は終わるんだって言わんばかりの出番ですよ・・・『DESTINY』で言えば、シンがフリーダムを倒したとこみたいな。

 まぁでも、今の展開で彼女が死ぬってのも予想できないので・・・オトメを目指す道から脱落するとか、そんなかなー。成績に関するコンプレックスもありましたしね。

 どっちにしろ、彼女なりの恋心にはちゃんと決着をつけた上での退場になってもらいたいです。
 てゆうか、エルスはやっぱ責めキャラとして最強だなーと思いました。タレ目が可愛い・・・




<次回予告>
 マリアとミーアとトモエかな?
 ミーアとトモエの組み合わせだけでもなかなかシャレてんのに、マリアを加えてくる辺りが流石・・・作中、エルスの「私には(恋を手に入れることは)できなかったって言ってたけどね」という台詞がここにかかってきてるという。








■ 『舞-乙HiME』 第15話 「アリカ、泣く。」

 もう、これまでに張られた色んな要素を発展させてキレイにキャラを動かしてきてストーリー的には最高級の盛り上がりを見せているというのに!何故だか、今回、目に見えてBパートのキャラ作画が悪かったような・・・ここ数回は安定していたし、前作『舞-HiME』なんかは最初から最後まで安定していたのに(まだ最後まで見てないけど)なぁ。アリカの空回りなんかは計算して崩してきていたろうに、周囲も崩れちゃったもんだから・・・グダグダした画面に。

 でも、絵コンテレベルでは抜群の出来。
 アリカが屋上でクルッと回るとこや、ミーヤが手紙を破いて泣き崩れるとこなんか、とっても美しかった・・・だけに、キャラ絵がなぁ。脚本の方が、過去最高の回になるかも知れん熱さだっただけに残念です。



 ○ 結局、アリカを助けたのはセルゲイではありましたが・・・
 そこにナオを絡めたり、そのナオにチエが遭遇したり、そのチエはアオイちゃんの相談を受けていたり、そのアオイちゃんはマシロのことで悩んでいたり―――学園の外の出来事なのにちゃんとキャラが有機的に動いているのは凄い。
 ナオ一味の存在は・・・もはやギャグなんだな。私服のダサさもそれをなぞっているだけと見るべきか。

 しかし・・・・もう!今回は!!
 思い余ってチエに相談するアオイちゃんにガッツポーズ。てゆうか、今回はアオイちゃんメインの回と言い張っても良いくらいだ!
 実は前回でアオイちゃんがマシロの心配をしているシーンがあったので、彼女がアリカをマシロの元に連れてくるんだろうと推察して、「えっ!それじゃ助けに来てくれるのはアオイちゃんかよ!こう見えて無茶苦茶強かったんなら、オトメの存在って何?」とか思っていたんですけど―――ワンクッション入りましたね。

 チエとアオイちゃんは(前作でコンビだったということは抜きにして)、第5話でアイコンタクトしてたり、第12話で頼みごとをしていたり。ちょくちょく絡みがあったのですが、チエがガルデローベを受けた時に知り合った関係らしいですね。チエはエアリーズ出身だし、アオイちゃんは多分ヴィンドブルーム出身でしょうし、なるほどそういう繋がりだったワケか。
 ということは・・・実はアオイちゃんもオトメを目指してガルデローベを受験してたりするのかな。初期の頃、マシロに手を焼いてた彼女が「早くマシロ様もオトメと契約を結んでくれないかなー」とか冗談を言ってましたが。オトメになれなかった葛藤なんかがあっての台詞だったら深い。

 そう考えてみると、自分では「アリカを呼ぶ」ことを思いつかなかったことも、アリカとマシロが二人で泣いているのを外で聞いているだけだったというのも、なかなか泣ける話です・・・マシロはいずれ自分の手を離れオトメと契約するんだと覚悟していたけど、ソレがアリカの存在によって現実になってきている寂しさを踏まえての表情だったのなら・・・あぁ、泣ける話じゃないですか!



 幾らなんでも、僕はアオイちゃんで語りすぎですよ。どこまで好きなんだ・・・しかも、ほとんどが妄想だしな。

 というワケで、「どうしてチエはアリカとマシロの関係を知っていたのか」という疑問はとりあえず置いておきましょう。契約のことを知っているのはニナ、セルゲイ、ナツキ、シズルの4人だけ(ナギも知ってたかも)だろうし、マシロとアリカの仲の良さを指摘していたのはエルスだし、二人の因縁を知っている学生はニナとアカネちゃんくらいだったはずだし・・・・エアリーズ編でマシロがガルデローベを動かした時は同席してなかったはず。
 でもやっぱ、アオイちゃん視点の物語で言えば、ここはチエしかいないもんな・・・満点ではないにしてもキャラを絡めてくる辺りはかなりハイレベルな点数です。



 ○ トリアスはトリアスらしく、まだイベントが残っていることでしょう
 アカネちゃんの退場で、意外なことにキャラ配置に隙がなくなってきました。
 シホは多分、祐一との絡みがあるんでしょうし。ナオはアルタイ絡みのイベントがあるんでしょうし。

 んで、チエ―――アオイちゃんとのイベントは(残念だけど)これで終わりでしょうが、トモエとのイベントが残っています。
 トリアスが正義の執行部たるかは、チエの動向次第・・・今回の様子を見る限り、トモエはチエの目を盗んで悪さをしているのだけど、チエは薄々感づいているって感じでしょうか。トモエが最後に罰せられるのは間違いないでしょうけど、チエがやるのか、ニナがやるのか、アリカ自身でやるのか―――まだまだ分からんようにキャラを配置してるってとこか。
 個人的にはチエは前作から好きなキャラですんで、最後まで正義の人であってもらいたいです。



 ○ アリカとセルゲイ、すれ違い・・・
 この時点でくっ付いちゃうと全ての伏線が台無しになるどころか、残りの10話がどうにも動かなくなっちゃうので―――どうやって恋愛モードのアリカに区切りをつけさすのかと一週間ずっとやきもきしていたんですが。さすがにすげーな、吉野脚本。ちゃんと伏線活かして、キャラがちゃんと納得いく行動をして、今後更に面白くなりそうな展開へと繋がっていくとは・・・


 アリカが本物の王女だと知ったセルゲイは、「本物の王女を手に入れろ」というナギの言葉を思い出し、このままアリカをナギの思惑通りにしてしまうことに躊躇する。だから、本当に大切に思うがゆえに、アリカに(王女としてではなく)アリカ自身が望んだオトメの道を歩むように決別の言葉を吐く。

 もう!ここは・・・!
 セルゲイのナギ裏切り伏線を水面下で進行させつつ、アリカにはアリカとして別々の道を進ませつつ、実は互いに想い合っているだけなんだという描写―――凄い、ナギ→セルゲイの関係をやけに繰り返し描写してると思っていましたが、このシーンのためだったのか。
 でも、そんなことアリカ本人は知りつつもなく、傷心のまま寮に帰宅・・・・



 ○ サブタイトルの意味はここだったのか!
 チュー未遂の真相を知らない視聴者は、元気に朝帰りしてきたアリカを見て「うわーゲンキンなやっちゃなぁ」と思うしかなかったんだけど。実は、それは彼女の空元気でしかなくて、誰にも話せないそんなボロボロな気持ちを抱えたままアオイちゃんに言われるままマシロの元へ。

 マシロを励ましているはずが、いつの間にかアリカの頬を伝う涙・・・そして、二人して思いっきり泣いた。

 
「競争だよ?
 あたしがマイスターになるのが早いか、マシロちゃんが女王様になるのが早いか!」

 
「わらわはもう女王じゃ!」
 
「あー・・・じゃあ、みんなを幸せにできる女王様になれるかどうか!」


 別々に動いていた二つの線が、ようやく一つに―――
 この『舞-乙HiME』という作品、漫画版もアニメ版も―――アリカが立派なマイスターオトメを目指すシンデレラストーリーであるとともに、マシロが人々を救う為政者になるという物語。一人ではまだまだ弱っちくて、なかなか思い通りにならなくて、躓いてばっかだけど・・・最初はあんなに反発しあっていた二人がこうやって互いに想い合って、二人して成長していこうって話なんですよね。

 だから・・・・もう、こうやって二人の絆が強まっていく様子を手抜きせずにジックリ描いてくれるというだけで、ムチャクチャ泣けてきます。二人してだだっ広いベッドで横になって夢を語るとこなんか・・・もう、ボロボロ泣いてしまいましたよ。

 ここがスタート地点。二人して泣きまくったこの場所が、二人の物語の第一歩。
 だから、きっと今週のサブタイ「アリカ、泣く。」はこれが一歩目なんだということを表しているんでしょう(だから、冒頭セルゲイに泣きつくシーンはミスリード)。



 素晴らしかった。吉野脚本全開という感じ。
 しかし、ここでアリカ-マシロの絆を描いたということは、ハルモニウムの話が進んで、大局が動き出すという合図でもあります。話がクライマックスに向かうのは熱いのだけど、終わりに近づいていくのは寂しくもある・・・あぁ、そうか、アオイちゃんの気分ってこんなもんだったのか。




<次回予告>
 マシロとアリカの恋バナ。
 女子中学生みたいな会話は萌えるなぁ・・・・








■ 『舞-乙HiME』 第16話 「『約束だよ!』」

 ひょっとして・・・このアニメを観ている僕らって、伝説の目撃者になるのかも・・・
 いや、同じようなこと『舞-HiME』メモの方にも書いてたんですが(笑)、前作が最後まで現実世界の学園ドラマという制約の中で話を作らなきゃいけなかったのに対して、こちらはSF王宮グランドロマン。学園を出て国単位の話になることは序盤から伏線張られていたし、そういう展開に繋がるように学園パートで色々と仕込まれていました。完全に制約を取っ払った展開が可能な中、カンペキに計算され尽くした脚本がどういう展開を見せるのか期待していたところに―――今回のオープニング変更に燃えまくり。

 これ・・・全てが計算に基づいた企画だというのか。
 まずは『舞-HiME』でキャラ人気とアニメファンの支持を取り込み、『舞-乙HiME』序盤も同じようにほのぼの学園パートでキャラ人気を得る。でも、前作の例があるから「キャラ萌えだけじゃ終わらないんだろうなー」とアニメファンが観続けているって判断してーの、後半にギアを一気に上げるという。


 いや・・・ここまでやって来週からフツーにパールに進級してるって可能性も捨てられませんが(笑)



 ○ うわー、トモエ瞬殺かよ
 いきなり何が起こったかと思いました。
 『モンキーターン』の山崎のように、トモエ話は学園内で決着して後半は出番なし・・・だと踏んでいたんですが。どうやら彼女は学園後の展開にも遺恨を残しそうな雰囲気―――そうか、そういや声優が田中理恵だもんな。前作でもそうだったように、人気声優は前半チョイ役でも後半重要なキャラになると思われ。でも・・・まさか敵サイドに転じるとは思いませんでした。

 ニナはセルゲイに報告・・・セルゲイの「ニナとアリカはいいコンビになる」と「ニナはナギのオトメになるのが一番」は矛盾する展開のようで、どっちも真実なんだろうなー。いいコンビながら、敵味方に分かれての戦いにならざるを得ないという―――ここに、ようやくアリカの「戦争なんか起こさせない」という台詞が絡んでくるワケで。

 そして・・・迫り来るシュバルツの総攻撃。
 黒い手紙を受け取ったコーラルオトメは、シルエット的にはイリーナっぽかったんですけど―――機械に詳しい彼女がシュヴァルツサイドだったというなら、なるほど計算されたキャラ配置でした。
 でも、機械絡みで言えばアリカの「オトメ以外にもナノマシンを使えばいいのに」に複雑な顔をしていたり、「マイスターになるためにガルデローベに来たワケじゃない」と言っているエルスも・・・敵サイドに転がるか、早々に死んでしまうかのキャラっぽいんですが。でも、声が栗林みな実だし・・・重要な役目だと思うんだけどなー。



 えーっと・・・オープニングの前でこれだけ詰め込んでくるという。
 まぁ前作もそうなんですが、萌えを期待していた視聴者がギアの変化についてけるのか不安になります。


 ○ オープニング変更!!
 カッコよすぎる!!!!
 アリカ、マシロ、ニナが背中越しの3ショットの時点で『ガンダムSEED』みたいだ!と思ったんですが、次々と動き出すキャラ達や舞衣の登場なんかでソレすら上回る震えがきました。大丈夫なのか・・・あと10話、このオープニングを観るだけで燃え尽きてしまいそうだ!


 以下、出てきた新情報を列挙していきます

 ・アリカとマシロの認証シーン
 アリカの服は、旧OPや第1話でレナが着ていたもの。
 アリカ-レナの繋がりだけでなく、アリカが正式にヴィンドブルーム王のオトメになることの暗示でしょう。

 ・迫り来る大量のスレイブ
 ぶっちゃけ一番震えたのはココかも。
 アリカたった一人でこの数千とも言えるスレイブに立ち向かうという構図は、彼女が世界の命運を賭けて戦うことともに、“街を守る”ための戦いでもあることを示しているよう。ここで光り輝きながら出てくる“乙”の文字がムチャクチャ格好良い。

 ・アリカ・マシロ・ニナが背中を隔てて立つ
 旧オープニングではこの3人が肩を組む絵が最後のカットだったんですが、今回はタイトル後の最初のカット。そして3人の表情から見てとれるように、これからくるであろう過酷な展開を知っているかのような位置関係になっています。ニナは膝を抱えうつむき、マシロは上を向き、アリカは風を浴びながら空を見る―――つーか、この作画が素晴らしすぎて、そうか先週のキャラ絵がダメダメだったのかと納得。

 ・ナギ、スミス・・・そして
 ナギとスミスの共闘は随分前から明らかになっていたんで何とも思わなかったんですが、次のカットが・・・ト、トモエ!?青いオトメの制服を着ております!悪い笑顔をしております!まさか、彼女がシュヴァルツサイドなのか? シズルお姉さまがどうのとか、アリカへのコンプレックスがどうのとか、そういう次元じゃないぞ!!

 ・レナとセルゲイのカット
 レナは血を流してる?
 ここの歌詞が「守ることの本当の意味を」というのが深い。セルゲイ物語のキーを握るのは、やはりレナの出番なのか?

 ・流れ星
 そういえば、今作では月の横の青い星が地球なんだとかセルゲイが言ってましたね。

 ・アスワドサイド・・・? に、マシロがいる?
 二番目の震えがココ。
 左から・・・ヒゲのオッサン、ラド、ラドに抱えられているミコト、マシロ、ミミ(前にニナから引ったくりしてたコ)、風呂敷背負ってるばあちゃん(?)、ターバンのオッサン、ガル。名前分からんのは単にモブかも知れんですが―――

 問題は・・・ラド、ミコト、マシロ、ミミ、ガルが一緒のグループだということ。
 アスワド(ラド、ガル)サイドの論理としては「機械文明をガルデローベが独占して貧困の差がうんぬん」だったと思うので、「みんなを幸せにする女王になる」のが夢のマシロとは相反しないことに―――その象徴としてスラムにいたミミと一緒のカットだということと、これにミコトの人間化も絡んでくるのでしょうか。

 ちなみにミミの声優さんはミコトと一緒の清水愛さん、ガルの声優さんがユカリコと一緒の井上喜久子さん。
 声優絡みで言えば、カルデア皇帝のオトメの声優さんが田中理恵でトモエと一緒なんですよね。『SEED』みたいに何の関連もなく声優使いまわしはしてこないと思うので・・・ここにも何かありそう。

 ・ニナのローブは緑基調でした
 アリカのピンク基調のローブとの対比とともに―――中華っぽいローブが、アルタイっぽさを出しているような、アルタイのどこが中華なんだよとか思ったり。いや、でもアルタイ出身キャラの苗字は中華っぽいんですよね。

 ・アスワド5人揃い踏み
 旧キャラ並べるだけでも壮観。
 コイツらが善人サイドでも全然良いんですが、ルーメンだけはなぁ・・・アリカが一度殺されかけているだけに。

 ・五柱揃い踏み
 ハイ!燃えポイント3つ目ですよ!!
 最初、五柱だとは思わなかったんですが・・・巻き戻してみて5人だったことに気付き、「まさか!ナオが五柱に!!」と衝撃。どうやってなるんだろうと思ったら、今週あっさりと選ばれてた。ごちそうさま、ナオさま!これで一生オトメですよ。貞操守り続けて下さい!

 というワケで、手前から・・・ナオ、ナツキ、シズル、仮面の人、オデコにボタンがある人―――で五柱。最後の人なんかストーリーの都合で瞬殺されないか不安だ・・・・でも、ナツキのローブ姿が見れて彼女が戦う様子が今から楽しみだったり、前作での奈緒・静留・なつきの関係を知っていると―――この揃い踏みは燃えまくる!!だったりするワケです。

 言われてみれば、ナオは序盤から良いとこどりだったもんなぁ・・・このまま退場させるワケがなかった。

 ・舞衣登場!!
 僕のテンション上がりすぎて、よう分からんことに(笑)
 オレンジ基調のローブがカッコ良すぎる!!炎綬の紅玉の名の通り、前作のエレメントにも似た炎を使った特攻―――ローブは巨乳を強調したデザインっぽいですが(笑)、顔だけ見ると舞衣ってタレ目でかなり僕のツボだったりします。何、突然カミングアウトしてんだ僕わ。

 ・レナのローブ姿→アリカへ
 レナは子ども産んでいるからもうローブ着れないはずなんですが、何かそこら辺のウルトラテクニックがあるんでしょうか?
 アリカはこのオープニング、終始シリアスな表情ですね―――カッコ良いんだけど、今後が鬱な展開になるかと思うと、不憫で不憫で。

 ・着地したアリカが向かい合っているのは・・・
 ここから振り返って―――という構図なので、ここにいるのは味方サイドってこと・・・でもなさそうですね。
 左からハルカ、ロムルスのマイスター、レムスのマイスター(この二人は数話前で戦っていた人達)、あと誰か―――となっております。ちなみにロムルス・レムスの二人は公式サイトにプロフィール出てますね。

 この後、アリカが飛び立つシーンを見ると・・・ユカリコっぽい人もいるんですが果たして。

 ・で、アリカvsニナで終了
 まぁ・・・この二人がマシロサイド、ナギサイドに別れて戦うという伏線は張ってあったんですが―――いよいよもって、序盤の伏線を活かしての急展開が始まるのだと期待が高まります。



 というワケで、この新オープニング―――満点をあげたいほどのカンペキなカッコ良さ。
 しかし・・・ココに出てこないキャラも多い。エルス、イリーナ、チエ、シホなんかは出てきてもおかしくないキャラ立ちと因縁があるのに、このうちの誰かは早期退場するってことなのか??


 え−っと・・・まだ本編の感想に入ってないのに、ここまでに2時間かかっております(笑)




 ○ パールのお姉さま方の進路
 シホはフロリンスのオトメ・・・アカネちゃんが辞退したポジションに抜擢されました。
 確かアカネちゃんがフロリンス出身、シホがカルデア出身でしたっけ。カズくんがカルデア出身だったことで遺恨を残したことから考えると、今回の抜擢はどう考えても政治的なカードの一つなんですが―――カルデアは目下、最も危険な国なんで・・・ここにシホが行かないことにも何か脚本的に計算されたものがありそうです。

 チエはエアリーズで、ハルカの部下に。ハルカ&ユキノは最終的に(敵対するという意味ではなく)アリカ&マシロが乗り越える相手という役目が序盤から提示されていたので、アリカを理解しているチエがそこに行ってくれるのはありがたい限り。僕、前作『舞-HiME』では千絵がホント好きだったからさ・・・
 そのチエ、トモエの悪行には気付いていて、それでいて止めようとしていました。熱い・・・やっぱ、このコ大好きだよ。そういう意味でも、エアリーズは味方サイドで良いのかな??

 ナオは・・・オープニングでも明らかになっていたように五柱に。
 五柱ということはガルデローベ側についてシズル・ナツキと一緒のグループということなんでしょうが、ナツキなんかもこのガルデローベを自嘲気味に語ったりしていたんで、単に絶対的な正義サイドということではないっぽい。ここの位置にアリカ並にニュートラルなナオが就くというのは興味深いし、何より僕の大好きなナオたんがアルタイサイドに就かなくてすみそうなのは安心・・・


 そう言えば、漫画版ではカットされた五柱という説明―――アニメ版で必要だったのは、ここでナオにガルデローベ側に就かせるために予め説明しておかなきゃいけなかったからなのか。流石に吉野脚本、設定の見せ方にムダがありません。



 ○ ナギとアスワドの決裂
 アスワドは元々シュヴァルツと同胞だった・・・?
 これがラドのサイボーグ化の理由の一因になるんでしょうか。

 アスワドとヨウコの絡みも気になるところならば、シュヴァルツとコーラルの誰かの絡みも気になるところ。また、トモエがどうやって敵サイド(多分、ナギ-シュヴァルツライン)に転じるのかも気になります。「実は最初からシュヴァルツでしたのよー」ではなくて、堕ちるとこまで堕ちての転じだと思うのですが。



 ○ アリカとニナとエルス―――
 アリカはマシロサイド、ニナはナギサイド・・・というのは確定しているとして。
 それではエルスは・・・というと。言われてみれば、アリカと踏破試験にチャレンジしていた頃の語りなんかを見ても、彼女には未来のビジョンがなかったんですよね。これは単に憧れだけで学園に来たからなんだと思っていましたが、実はシュヴァルツの尖兵だったという見方も出来なくは・・・ない・・・けど。

 「約束だよ!3人でマイスターになろうね!」というアリカの呼びかけに答えられなかったり、「オトメ以外にもナノマシンを使えば」というアリカの無邪気な提案に顔を伏せたり―――そりゃ、怪しいところはバシバシあるんですけどさ。ニナがナギサイド、トモエもシュヴァルツだとすると、エルスまでシュヴァルツ側に回ることはないと思うんだけどなー。

 タレ目で巨乳の女のコは前作に引き続き、こうやってウダウダとする運命―――ってのも、タレ目スキーの僕としては避けて欲しいと思うのだし。



 とにかく。今週の3人がイチャイチャしているとこは、コレが最後なのか・・・と思うとかなり切なくなりました。
 そう言えば、前作16話も似たような回だったなぁ・・・ここでじっくり日常パートを描いておくことで、そこから一気にギアを上げて加速させるという展開。前作はまだ学園モノとしての帰結というのが決まっていたけど、今回は学園後の“進路”というものがあってのラストになるだろうからなー。



 そういや、今週でアリカ・ニナ・エルスが歌っていたあの歌―――レナが歌っていたのをセルゲイが聴いていて、それをニナに教えたってことなんでしょうが。これでハルモニウム起動の鍵の一つが、3人の手に・・・いや、セルゲイが知っていたならわざわざニナを使うこともなかったろう・・・と思ったんですが。
 そうか、セルゲイもアリカも一部の歌詞しか知らなかったんで、全部の歌詞を繋げたのを歌えるのはこの3人だけなんだ!うわー、マジで脚本に全くのムダがねえ!

 んでもって、そういや・・・色んなトコで使われてるこの歌、CDではアリカ、ニナ、マシロの3人で歌っているバージョンを録ったとか言われていたんですが。マシロもこの歌を歌うって展開になるんでしょうか?んでもって、エルスはどうなっちゃっうの??




 今週、新オープニングで語りすぎて本編を語る労力がなくなっちゃったんですが―――
 思い描いていた城じゃなくてショックを受けまくっていたマシロが、先週のベッドで夢を語るシーンを見ていた分、すごく可哀想に思えちゃいました。あー、ちくしょう。マシロ本人が仕返しできない分、アリカがシュヴァルツをぶっ倒してカタルシスを下さいな!!


 ではでは、次回へ。




<次回予告>
 アリカとニナ、あんどミコト。
 アリカなら猫語くらい理解できてそうなところが、これまでのキャラ立てと、それを絶妙に利用した遊び心の上手さを感じさせてくれます。しかし、猫ミコト・・・オープニングでも猫のままだったな。








■ 『舞-乙HiME』 第17話 「蒼の舞/想い、散るとき」

 全て伏線通りですし、こういう展開をいつか描くんだろうな・・・ってことはほとんど予想していたのですが。
 まさかここまで詰め込んでくるとは!!

 アリカの出自判明とか、セルゲイのナギ裏切りとかはもう一個先のクライマックス・・・22話辺りに来るのかなぁと思っていた分、この段階で描かれたのはビックリ。恐らく、アリカの出自判明でマシロが底辺まで落とされるから残り9話で彼女が這い上がってくる様を描くんじゃないか・・・なんて、一つのイベントが色んなキャラに繋がって有機的な動きになる配置も相変わらず凄い。



 しっかし・・・内容濃くて面白いのは良いんですが、ホント感想書くのが大変。
 どっから触れて良いのやら。



 ○ 蒼の舞
 前作でも「炎の舞/〜〜〜」というサブタイの回は2回ありまして、1回目は舞衣が初めてカグツチを呼ぶ回―――2回目は鬱展開が最高潮になってしまったブチギレの回。
 今作でも1回目の「蒼の舞」はアリカとマシロの契約シーンだったため、2回目の「蒼の舞」が作品的にシリアスモードに入る回だというのは予想していたんですが・・・・なるほど、前作20話と比較してみると様々なことが読み取れて面白いです。同じような展開のようで、そこに至るまでのアプローチの仕方は全然違っていたというか。


 しかし・・・前作20話でのどうしようもない絶望感に比べると、今作はまだ17話なんで・・・ココが底辺ではなく、ココから先も二転三転ありそうな感じがします。何だかんだ言って、アリカには支えてくれる人が沢山いますもんね。むしろ、マシロやニナの方が深刻・・・



 ○ 五柱の力を見せるとき!とうとうナツキの出陣!!
 オープニングでお披露目していたとは言え、ナツキのローブ装着は漫画版・アニメ版通じて初。
 冒頭の真祖様にアクセスして全ローブ発動させるとこから、とうとうナツキが戦うところが観れるのかと大興奮してました。学園の危機に、シズルとともにアスワドに立ち向かう絵も壮観の一言。この二人が共闘して学園を護ろうとする構図自体、前作から振り返ってみると色んな意味があるようで涙ぐんでました。そしたら

 涙ぐんでいる間にナツキの見せ場が終わってた。

 えぇ――――――!!
 いや、もう大爆笑しちゃいましたけどさ。前作のなつきもこんな感じだったけどさ。
 今作ではずっと“頼れる学園長”だったから、まさかこんな扱いを受けるとは思わねえですよ。今までタメてタメて引っ張って、敢えてナツキのローブ装着は描かなかったのに―――それで敢えてヘタレなナツキを描くとは。


 でも・・・ガルデローベ全オトメのローブ無効化のからくりなんかを描きつつ、学園を絶対的な危機に追い込み、それでも「ナツキが生きていれば学園はやり直せる」とシズル-ナツキの信頼関係を描いて希望に託すという手法は凄まじいな。これまで「ローブがあるからこそ無敵」だったオトメがローブを失ったことで、一気に緊張感が増しました。


 上手く逃げ出せたのはナツキとナオくらいで・・・シズルを始めとして、他の全員は捕まってしまったのかな?
 トモエはオープニングの状況を見る限り、このままシュヴァルツへと裏切ってしまうのかと思っていましたが・・・今週のシズルへの表情なんか、ただ単純に彼女を悪として描くんじゃなくて、その悪行にはそれなりの理由があるんだよという同情的なものになりそう。前作で言う詩帆のポジションか。



 ○ ヨウコ−ミドリ−ラドのアスワドライン
 ヨウコというか葉子先生というか。実はシリーズで最も蔑ろにされていたキャラって彼女だと思うので、アニメ版『舞-乙HiME』でちゃんとスポット浴びているのは嬉しい限りです。

 ミドリやラドに焦点があたるのは漫画版とのリンクですね。レイトがラドを名乗っている理由、こっちではちゃんと描いてくれそう。
 そうか・・・ミドリやラドからすると、ヨウコの方が裏切り者なのか。あっさりガルデローベを裏切ってアスワドに行ってしまうのかと思っていたので、今回こうやってナツキやシズルを庇ってくれたのには感動しました。そして、今後は技術主任としてかなり重要な役目になりそうな予感。五柱の復活、およびナオのマイスターローブには彼女が一役買わなきゃならんと思いますんで。


 ・・・そう考えると、オープニングのアスワド揃い踏みと五柱揃い踏みが対比されているのって意味深かったんですね。



 そうそう。ヨウコはオトメではないんでしょうが、ユカリコやマリアはオトメですよね。ユカリコ先生なんか授業の時にローブ着ていますし。でも、五柱ではないワケで。その認証は一体どこから出ているんでしょうか―――今回、学園が占拠されている時にすら戦えないんだから、真祖様が主って考えるのが自然なんですが。

 そう言えば、ユカリコは漫画版で「ご主人様とイロイロあってガルデローベの教師になりました」みたいな台詞がありましたね。漫画版ではローブ装着していないんで、更に意味深。でも、漫画版前作では石上は登場していないからすげえ謎・・・てゆうか、山田とかスミスとか、前作のチョイ役ですらアニメ版『舞-乙HiME』に出てるんだから、石上も出てくるのか??



 ○ セルゲイの裏切り、ニナとアリカの決別
 セルゲイがアリカ庇った時、セルゲイが死んだのかと思った・・・でもまぁ、レナの生死がどうのこうのに絡んでくるんでしょうから、ここで退場することはなかったか。いや・・・前作では伏線残したキャラを死なせてから伏線消化なんつー神業もありましたから、伏線だけで死ぬキャラを判断はできないんですけど。

 アリカの贈ったハンカチで、アリカのおじ様が判明―――自分ではなくアリカを選ばれたことで、とうとうニナの怒りが爆発。
 今回の見所として、前作から引き続いて主人公がブチギレる作画があったとは思うんですが―――アリカよりもニナのブチギレ作画、及び小清水亜美の演技に鳥肌が立ちまくりでした。一つ不満があるとすれば、ニナのマテリアライズの際の表情がデフォルトだったことなんですが・・・これは使いまわさなきゃいけなかったんだから仕方ないか。



 それにしても、アリカ=本当のお姫さまが判明して一番ショックなのはマシロなんですね・・・
 今週、城を奪われたり、国民に裏切られて密告されたり、ナギによって国を制圧されたり―――もうどん底を抜けたと思ったのに、まだマシロに試練を与えるのですか。このままアリカとともに国を追われ、流浪の旅の末にアスワドと合流し、世界の歪みに気付き始める・・・なんて、オープニングから推察出来そうなんですが。

 えぇっと・・・ハルモニウムの一件はどうすんでしょ?

 とにかく。ちゃんとマシロ成長物語を描いてくれるのはありがたい限り。
 アオイちゃんどうすんだろうとか、判明したからってアリカとマシロの関係が変わっちゃうのはイヤだなあとか、思うところはあるんですけど。少なくともマシロ物語はハッピーエンド“みんなを幸せにする女王様になる”で締めてくれるのだと信じていますよ。



 ○ エルス、そんなとこまでお姉さまを見習わなくても良かったのに・・・
 思い返せば、学費の話をした頃からエルスには不穏な空気がありました。踏破試験でそれが表面化しただけで。
 それは単にお嬢様ゆえのプレッシャーとか、夢を持てないことに対する負い目とかなんだと思っていましたが―――

 彼女が彼女として、アリカやニナを大切に想う気持ちに偽りはなくて。それでも、二人に会うずっと前から彼女はホー家の一員であって、シュヴァルツの教えと信仰を身に染み込まされていた。救いがあるようで、全く救いのない・・・どうしようもなく切ない話。これは前作でのあかねちゃんの話を観た時のような“やりきれない”気持ちに似ているかも。



 きっと、彼女はアリカとニナが戦い合うのがイヤだったんでしょう。自分が持てなかった「絶対マイスターになるんだ」というまっすぐな夢を持っていた大好きな二人が―――だから、身を挺してアリカを庇ったんでしょう。

 でも、・・・それが、二人が戦い合わなくちゃならない決定的な理由になってしまうのですから皮肉なもんです。



 えぇっと・・・・何とか前作の決定的なネタバレを防ぎながら感想書こうと思ったんですが、どうにもならなかったんでネタバレ部分は反転させて書くことにします。このアニメ、前作から観ていればキャラの繋がりなんかで楽しめる一方で、前作を知らなければ急転直下の展開に衝撃を受けて楽しめるんじゃないかと思いますんで―――そういう人も、反転部分は読まない方が良さげかも。

<前作アニメ版『舞-HiME』のネタバレ、反転しています>
 
前作20話でも似たように、巧海の死によって舞衣と命が離別する展開がありました。
 今作では巧海がエルスに、舞衣がアリカに、命がニナになったようなもので(正確には命は巧海を殺してはなかったんですが)―――命の「私は舞衣が好きだ」が「私には本当の好きなんてなかったんだな・・・」に裏っ返って離別せざるを得なくなったように、今作でもニナの“セルゲイへの想い”が“アリカへの憎悪”に裏っ返っていったということですね。

 ・・・これは『舞-HiME』のメモにも書いたんですが、前作の巧海は別に生き返る必要はなかったと思うんですよ。序盤から丁寧に晶くんとの関係性を描いていき、最期には巧海は舞衣ではなく晶くんを選び、「僕は晶くんのためなら死んでしまったって構わないよ。だって、僕に生きる意志をくれたのは晶くんだもん」とまで描ききったからです。巧海-晶くん物語はアレでカンペキに終わったワケで、その後に生き返ってイチャイチャしてたのもそりゃ萌えるんですけど、言ってしまえば蛇足だったワケです。
 では、今作のエルスは・・・というと。一応、彼女としては自分から進んでアリカを庇ってニナに殺されたのですし、「嬉しかった・・・友達になれて」と言っているのですし。この後、ちゃんと彼女の遺志を継いでアリカ&マシロが“戦いのない世界”を築き上げれば、エルス-アリカ物語もキレイにまとまるような気もするんですが・・・・

 あぁ、しかも。
 “柱”があった前作と違って、今作は復活する伏線もないんですよね・・・オトメなら真祖様関連でどうこうできそうな気もしますが、エルスはシュヴァルツ側だったワケですし。ドラゴンボール的な復活アイテムを後出ししないと復活できないような・・・でも、それだと一気に幻滅しちゃうような。
 まさか、ハルモニウムが復活アイテムで、最終回に人間に戻ったミコトが願いを3つだけ叶えてくれるとか??そんなんイヤだ

</ネタバレ>



 というワケで・・・エルスティン・ホー、および栗林みな実退場。
 予想も覚悟もしていたけど、やっぱショックですね・・・・・・・





 学園生活16話の間に張っていた伏線は、今週ほとんど使ってしまったんじゃないかな?
 残っているのはハルモニウムとレナの生死関連、セルゲイとニナの出会いとかくらい・・・・か。

 アルタイはともかく、エアリーズ、ジパング、カルデア、フロリンス・・・と諸外国の名前を出して世界観を広げていた甲斐あって、こっから先は世界規模の話になるのか。わぁぁぁぁ、うわあぁぁぁぁ。すげー楽しみですよ。ここまで広げた風呂敷を、このスタッフがどう料理するんでしょう。一週先が楽しみで仕方ないけど、1話進むたびに残り話数が減っていく寂しさもあるワケで・・・・・




<次回予告>
 ナツキとシズル。
 へたれナツキと、それに萌えてるシズル。そりゃナツキのへたれっぷりは僕も気にかかりましたけどさ、何もエルス死亡の直後にこんな予告入れんでも(笑)

 しっかし・・・前作からファンの間ではヘタレヘタレ言われるのが普通だったナツキですが、オフィシャルにヘタレ言われるとはなぁ。前作では「でも、コレが最後には裏っ返るんだろ?」と安心していたけれど、今回は学園長のポジションだから最後までヘタレな可能性があるからな・・・・








■ 『舞-乙HiME』 第18話 「ホワイトアウト」

 Aパートだけ観終った時点では、前回の騒動によって各キャラがどう転じたのかを整理するだけの回なのかなーと油断していたら。
 Bパートに怒涛の鬱展開。前作で舞衣をトコトン追い詰めた方法―――1クール目で舞衣が周囲と関係を構築させていく様を描いておいて、2クール目でそれを一つ一つ断ち切って“何もない”状況まで追い込んだ―――に通じるように、今作のマシロも1クール目で持っていたもの全てを奪い取るという追い詰め方。こういう計算された“詰み方”はもはや芸術の域に達しています。

 国を追われ、自分のやってきたこと全てを否定され、自分の傍でずっと励ましてくれたアオイが自分のせいで死んでしまった。
 もうマシロが一つずつ追い詰められていく時点で僕はボロボロ泣いてたんですが、最後の最後、マシロに希望と絶望を与えるべく―――アオイちゃんがマシロを生かそうと笑顔で飛び降りた時点で涙腺が崩壊してドバドバ泣きました。
 アオイちゃん-マシロ物語は笑顔で傍にいた1クール目→15話で“自分では出来ないこと”をアリカに頼んだ→マシロのために身を捨てることによって、マシロを極限まで追い込む・・・と言った具合に、これ以上ないほどにカンペキな出来。前作での各HiMEと想い人の関係性といい、このシリーズ、サブキャラ同士の関係性も単体で物語が成り立つくらいに丁寧に描ききってきます。

 前作のHiMEが想い人を失ったと同時に退場していったのとは違い、今作のマシロはここから這い上がっていかなきゃならない。大切なものを全て失った彼女が、果たして夢を見失わずに女王としてヴィントに戻ってこれるのか―――熱くなってきましたよ!!!



 ○ ナツキ−ナオ−ヤマダ・・・そして、ミユの帰還
 まぁ、一旦マシロの話は置いておいて。
 ナツキのヘタレっぷりが溜まりません。ミユやナオにまで舐められてるってことは、いずれ名誉挽回する展開が描かれるってことですね。いやね・・・ヘタレたままでもかあいいんですが、ここはやっぱりシズルのために彼女が復活するってのが最燃え展開でしょうよ。

 それにしても、ナツキを助け出していたのがヤマダとナオというのは、前作から考えるとなかなか深いです。
 ヤマダは今作では初顔合わせだったのか・・・ナオと顔見知りなのはアルタイ繋がりなのか、夜の街繋がりなのか。ヤマダとセルゲイの会話を見る限り、ヤマダはナギに対しては懐疑的なとこがあったので、政治的な意図抜きで純粋に情報売るだけに徹しているのかも。でも、これが最終的に利益計算抜きで誰かのために動いてくれたら、またボロボロ泣いてしまいそう。前作最終決戦で、なつきにバイク届けたみたいに。

 ナオ−ナツキの関係は・・・前作ラストを見て「もっと描いてくれよー」と不満だったとこなんで、この二人がイチャイチャ(?)してんのには萌えるのです。漫画版のアリッサ−ナツキなんかもそうですが、前作では関係性が始まったとこで最終回になってしまったキャラ同士を今作でちゃんと補完してくれるとこが、ファンとしては嬉しいですねー。



 そして―――ミユ。
 この発言は、やはりミユだけは転生ではなく前作『舞-HiME』に出てきた深優その人ということみたいですね、シアーズの科学力って凄いっていうか、燃料とかそういうものはどうなってんだ?? まさか・・・今作でもアンチマテリアライザ発動? てゆうか、演出が凄かったから考える余裕なかったですけど、前作のあの理屈は未だによく分からんのですよ(笑) 霊廟に使ってくるのかなぁ・・・・

 ↓↓のナギの目的なんかもそうなんですが、最終的には前作『舞-HiME』との繋がりをサラッと触れてくれそうなのは嬉しい限り。もちろん、前作を知らなくても楽しめる程度に。



 ○ 地味に存在感抜群のエアリーズコンビ
 ギャグ濃度を上げてシリアス薄めるっていうか、シリアスを際立たせるための登場だったんでしょうが。
 五柱がローブを封じられている現状、最も頼りになる存在なのは各国のマイスターオトメ達。中でも、ハルカとユキノはシズルやアリカに好意的なんで、絶対的に助けてくれそうな存在です。だから、ここで“動けない”という現状と理由をしっかり描いてくれることで、視聴者としては「あー、助けに来てはくれないんだ」と絶望感を高めてくれるワケですね。いやぁ、ホント無駄なシーンがない・・・・

 ハルカとユキノについては、もう一つ役目があると思うんですが・・・それはマシロのとこで書きます。



 ○ 新型スレイブ、霊廟、ハルモニウム・・・
 エアリーズでスミスが奪ったデータは、スレイブを改良して「よりチャイルドに近づける」ためだったことがミユの発言から分かっています。地球時代の技術=前作『舞-HiME』の能力だと思うので、ナギの最終目的は前作のチャイルド・・・カグツチとかキヨヒメを復活させることなのかなぁと予想しているんですが。それだと愕天王の存在が微妙に・・・そもそもスレイブとチャイルドの違いが分からん。

 霊廟は、8話に出てきたアレですね。オープニングで象徴的に描かれているので、ストーリーの中核を担いそうです。
 歴史的なオトメ達の墓があるのでそれを復活させるためか、エアルの歴史を記した本があるのでコレも地球時代の技術復活のためなのか。それとも・・・前作の凪の役目を考えると、ここで復活させたオトメがラスボスという可能性もあるか。まさかまさかの、フミさんラスボス説。

 ハルモニウムは・・・これも地球時代の兵器? ミコトが人型になってたっぽいのは、絶対に何かのヒントなんでしょうが。さっぱり予想がつきません。ミコトとミミの声優さんが一緒なのも絶対何かあると思ってるんですけどねー。前作の二役キャラも、ちゃんと意味あったし。でも、今作は二役キャラ多いから・・・・
 ・ミコト−ミミ
 ・トモエ−フィア
 ・ユカリコ−ガル
 ・スミス−ルーメン
 あと、今週ダイン役の宮下さんが「男」の役で出てたみたいで・・・男って。
 そもそもダインが誰だか覚えていない人も多いでしょうしね(笑) エアリーズ編で、ウホウホやっててアカネちゃんに見つかってた彼のことです。

 うたとつむぎてとまもりびとは、一歩前進。
 うたはやはりアリカが唄っていたアレで、ニナが知っていた1番、アリカが知っていた2番、マシロが知っているであろう3番まである模様。アリカがエルスのために唄っていた展開(9話かな?)から、ここまでの伏線になっていたことが驚愕。この3人が歌詞をバラバラに覚えているというのも、3人の誕生日が一緒だということを考えると、絶対何かの伏線だろうなー。

 つむぎてはヴィントブルームの本物の王女? そういや、あの場にはアリカも居合わせていたもんな・・・とすると、アリカとマシロがあの場にいたことに気付いていたナツキ&シズルも、アリカ=王女だと思っていたということ?いや、それだったらナギ&セルゲイが本物の王女に気付いていないのがおかしいか・・・・
 個人的にはアリカがこのまんま王女って言うんじゃなくて、もう一捻り、実はあの場にいたミコトの中の人が本物王女なんじゃないかとか思っていたり。この展開だとミミの正体も一捻りありそうですし。まぁ、ミミの場合は年齢計算が微妙になってくるんですが・・・

 そうすると、まもりびとは・・・
 オトメなのかなぁと思っていましたが、こちらにミコトが使われても面白いかも。つむぎてが王女だと、そのオトメって線も微妙な気もしますし・・・・どちらにしろ、時間作って第1話からもう一度観返した方がよさげ。



 ○
「知りません・・・知っていても、絶対に言いません!」
 これ・・・奇しくも、前作『舞-HiME』メモでも18話に全く同じことを書いたような。
 これまでの17週も本当に大好きで何度も震えたし、何度も泣きました。でも・・・多分、このシーンがこれまでの中で最も突き刺さって最も震えて最もズタボロに泣きました。

 女王たるためにアオイちゃんを助けようと一歩を踏み出そうとしつつ、恐怖でその一歩を出せなかったマシロ。
 その様子に一人気付いたアオイちゃんは、それまでの恐怖を捨て、強い口調とマシロにだけ向けた笑顔を残して身を捨てることに―――きっと・・・踏み出せなかったとは言え、そのマシロの想いを受け取ったからこそ、彼女はマシロが生き残ることを願ったんでしょう。マシロさえ生き残れば、自分の替わりはアリカがやってくれるのだと信じたからこそ。

 マシロはアオイちゃんを救えなかったことで「王の誇りすら失った・・・」と言っていたけど、あそこでアオイちゃんを助けて暴徒にマシロが殺されたとしても、それは単に自己満足でしかなくて。本当に誇りを持って地を這ってでも国のためを思うなら、自分が生き残って国を再興させなければならない・・・辛くても、底辺まで堕ちたマシロだからこそ、ここからが彼女の成長物語の始まりなのです。



 思えば、4話でユキノに言いくるめられてた辺りから僕は・・・
「アリカが終盤でハルカに成長した姿を見せなきゃならなくなったように、マシロも終盤にユキノに成長した姿を見せられれば燃えるんですけど―――」と書いていました。それは漫画版がマシロくん成長物語だってこともあって、希望的展開を述べていただけだったんですが。ちゃんと、こうやって彼女を堕として、政治的に救わなきゃいけない目標を作って、マシロ成長物語としてしっかり描いてくれるとは思っていませんでした。
 ホント、このスタッフは高い志持って作品に挑んでるんだなーと尊敬。政治パートは有耶無耶にして「ハイ、解決しましたよ。みんな幸せになりましたよ」と結果だけ描く作品が多い中、敢えてこういう高いハードルに立ち向かう辺りがステキです。





 さて、その飛び降りたアオイちゃん・・・この描き方だと別に死んでなくてもおかしくはないですよね。
 ガケとか海・川に飛び込んだキャラは生きているってのがセオリーで、現にエアリーズ編でアリカは生きてましたし(笑)

 この状況で自力生還は難しいと思うので誰かに助けられたとすると―――流石にチエはムリですよね。ローブ封じられてるし。そうなると、各国にいるマイスターと考えるべきか。五柱もまだ2人登場していませんしね。あ、五柱はローブ使えないんだった・・・・そうなると。
 ちなみに、前作のメインキャラで未だ登場してないのは・・・舞衣、祐一、武田先輩、石上、ジョセフくらいか。石上が颯爽と飛んできてアオイちゃん助けてたらどうしましょう(笑)



 まぁ、生きていたとしてもマシロとアリカが各自成長して、合流して反撃に転ずるまでは出てきそうにないですし。
 このまま死んでいたとしても、何度も言うようにマシロとアオイちゃんの物語はカンペキだったのだから、それはそれで満足です。まぁ、僕の好きなキャラが次々と退場していくのは何の因果かと思ってますけど・・・次は巧海辺りがヤバいかも!?




 とにかくもう、抜群に面白すぎてお腹いっぱい。帰結のさせ方は分かりませんが、最終回まではこのままノンストップで突っ走ってくれそうで今後も期待十分です。前作も終盤神がかってたけど、ひょっとしてソレすら上回るかも知れないという気すらしてきました。



<次回予告>
 マシロとアリカ。
 アリカのボケっぷりは本編の空気をまるで読んでないけど、今になっちゃ癒されるなぁ・・・そして、永遠の謎と思われる“アリカのばっちゃ”の正体。天涯孤独の主人公ってどうしても設定上こういう“育ての親”が必要だから、設定だけでそれほど意味ないだろうって甘く見てたけど。ひょっとしてネタじゃなく、何かここにサプライズがあるとか?
 実は「ばっちゃ」と呼ばれてるけど、行方不明のマイとか―――あれ?でも、アリカは「ばっちゃは死んだ」って言ってたっけ? ビデオ観返さないと分からんなぁ。








■ 『舞-乙HiME』 第19話 「宿命の17歳 (^^;)」

 終局に向けて、各キャラの動向を整理して、今まで隠匿されていた設定を明らかにして―――と、繋ぎの回だったと言えば繋ぎの回だったのですが。各所に散りばめられた小ネタの質が高い高い。
 前作の神がかったキャラ配置を考えると、今作でもバラバラに動き出したキャラ達がそれぞれちゃんと役割があるのだろうと期待が昂ぶります。しっかし、それもこれも、キャラがしっかりと立っているからこそ出来る玄人芸なんですよね・・・ホント、『舞-HiME』の初期プロットを作った人達はバケモンですね。



 ○ マシロとアリカ
 何か・・・あっさり再会しちゃったのは拍子抜けではあるんですが。
 それぞれがどん底に堕ちて、支えていたものをほとんど失っての再会なので―――ここから二人で這い上がっていくシナリオなんだともう一回燃えてきました。前作の舞衣となつきは完全に別行動だったけど辿り着いた答えが一緒でムチャクチャ感動したんですが、逆に言うと二人のイチャイチャが少なくて物足りなかったトコはありまして。今作のアリカとマシロはイチャイチャしながら、それぞれ答えに辿り着くんだと―――オープニングの冒頭部分、マシロの認証でアリカが大量のスレイブに立ち向かう絵に繋がるんだと今からワクワクしているのです。

 ミドリの「全てを失ったことなどないくせに・・・」という台詞は、確かにマシロは五体満足ですし、アリカやミコトと再会出来たんだから幸せなのかも知れませんが・・・先週のアオイの身投げを見ていると、可哀想な気もします。

 マシロとミドリの対比は漫画版でもチラリと見えましたが、こちらは更に顕著に。
 ミドリがアスワドの信望を集めているのは、「先代の血をひいてはいるが彼女自身が身を削って努力しているからだ」みたいなことがラドの台詞から分かりました。なるほど、確かにマシロは何一つリスクを冒さずに安全なところから「みんなを幸せにする女王様に」とか言ってましたもんね。最終局面にて、マシロが色んなものを犠牲にしてでも「みんなを幸せに」出来るかどうかが一つのキーワードになるんじゃないかと予想しておきます。
 ――――――ん。ひょっとして、アニメ版ではまだまだ活かされていない“オトメが傷つくとマスターも傷つく”設定がここに繋がるんでしょうか? こういう設定を使いどころ考えずに作ったりはしないスタッフでしょうしねぇ。


 それにしても・・・アスワドと合流できた反面、ミミとははぐれちゃいましたね。
 マシロ成長物語の最終局面に再登場はするのは間違いないとしても、ここではぐれるとなるとミコトとの声優繋がりはそれほど意味がないのかもなぁと弱気になりつつあります。ガルとユカリコ先生も、スミスとルーメンも単なるネタっぽいし・・・


 ○ アスワドが語る科学の黒い裏側
 十二曜戦争の後遺症にて、アスワドの民は生まれつき病に冒されているため。サイボーグ化やREMによる制御によって何とか生き長らえている―――なので、ガルデローベの技術を狙っていたということなんでしょうけど。そうなると、ヨウコ先生はどういう経緯でガルデローベに来たのでしょう? 彼女もアスワドの民ならば、ガルデローベの技術で発病を抑えてるんでしょうか? 今作、何気にヨウコ先生が重要なポジションなのかも知れませんね。

 また、ガルデローベのナノマシン技術はフミさんの体を基にして作られていて―――
 それに対抗するためにスミスらシュヴァルツはレナの遺体を基に、黒オトメを量産しようとしている―――??

 シュヴァルツ&ナギの目的は後回しにして。
 第1話冒頭の事件が終盤の鍵を握っていて、アスワドとシュヴァルツの離別の理由も繋がっていて、「それはムリなんじゃないか」と思われていたレナ登場を一気に現実的に引き上げてきました。しかも、これに絡んでセルゲイの若い頃の話や現在の葛藤も描けるしで・・・ホント隙がない展開になってきましたが。レナ&フミさんが普通に復活する展開はやっぱムチャなような・・・・冗談抜きでフミさんラスボスの可能性あるのか??この段階でも、どういう最終決戦になるのかさっぱり予想が出来ないのは凄いです。


 そうそう。前作の繋がりを考えると、ラドとミコトにも何かしらの関係があるのかなーと深読みしていたんですが。オープニングではラドがミコト抱えているしね。



 ○ ナツキのヒッチハイク再び!!
 先週も書いたんですが、今作のナツキ&ナオの関係は、前作ラストでのなつき&奈緒の関係の続きのようでファンとしては嬉しい限り。もちろん前作知らなくても楽しめるようにはしているんですが、前作知っているとなつきのヒッチハイクネタが二倍楽しめるようになっていますね。前作のオチと同じようなものを考えていたら、更に上を行く“猥褻物陳列罪で逮捕”というオチに爆笑。

 結局、エアリーズの人達だったからユキノ&ハルカとは合流出来そうですが―――合流してもローブ復活はできそうにないし。
 ナツキのヘタレっぷりがどこまで堕ちていくのかが楽しみです。



 ○ ガルデローベに残された者たち
 ・マリア先生は教師としてナギらに反発。
 ・ユカリコ先生は教師として職務を真っ当。
 ・イリーナはエルス&アリカのことをニナに詰問。

 イリーナの意味づけをどうするんだろうとずっと気になっていたんですが、なるほど“戻るべき日常パート(学園)”の象徴としての役割なのかな。前作で言う千絵&あおいの役割―――それでいて、前作25話の千絵の台詞のように、シリアスパートで奔走している主人公達を支えるような役目があったのなら、今作のキャラ配置も前作同様に神がかってくるんですが果たして。


 ・ヨウコ先生は研究資料をシュヴァルツに奪われ。
 ・チエは誰かしらに手紙を記し。
 ・シホはヤヨイ&リリエとともに脱走。

 シホの別行動は、前作の鬱展開のきっかけを担ったシアーズ戦での事故を彷彿と・・・・全然させませんね(笑)
 どちらかというと前作漫画版の遥&雪之みたいな感じかな? このスタッフがムダに別行動なんかさせるワケがないので、絶対に何か意味があるんだと思います。シホはフロリンスのオトメになる予定だったので、向かう先はフロリンスっぽいんですが・・・公式サイトのキャラリストのフロリンス欄に一つ空きがあるんですよね。果たして。
 一方のチエ・・・残された者としての行動は前作を思い起こさせて燃えるんですが、その間に妹がやばいことなりそうですよ!! 手紙の先は故郷のエアリーズってのが順当なとこではありますが、前作との繋がりで舞衣か祐一だったら燃えるんですが(舞衣は完全な新キャラとしてではなく、誰かの知り合いとして出てくるんじゃないかと思っています)


 ・シズルは危険人物として独房に監禁。
 ・トモエはそれを見て「自分のせいだ・・・」と自責の念に。

 ナギの黒オトメ量産化第一号がトモエになるんでしょうが、それがシズルへの想いゆえというのは切ない。前作同様に、大切な人への想いが暴走していき、最終的にアリカを討とうという流れになるんでしょうか。しかも、そのGEMの基となるのがレナの体なんだからいたたまれません。


 残されたキャラ達もちゃんと動き出したので、ひょっとしたら早々に学園を去ったアカネちゃんやミーヤにも出番があるんじゃないかと思ったりしています。アカネちゃんはフロリンスかカルデア、ミーヤはルーテシア連合のどっちかですっけ。物語が世界規模に広がっているので、十分にありえるんでないかと。



 ○ さてさて、ナギとシュヴァルツの目的は?
 ナギの目的はヴィントを抑えてガルデローベの技術を奪い、黒オトメを量産することとハルモニウムの起動?
 どちらも兵器の確保ということを考えると、ナギの頭には“仮想敵”が存在しているみたいですね。カルデアを始めとする各国なのか、アスワドなのか、それとも未だ明らかになっていない陰の勢力が存在するのか・・・

 シュヴァルツの目的は・・・あれ?そう言えば、シュヴァルツって何が目的なんですっけ?
 エルスの話を思い出せば、科学技術を一般人にも使えば戦争がなくなって平和になるとかそんなんだったと思うんですが。それだと戦争する気満々のナギが「君たちの目的も忘れてないよ」なんて言うワケないですもんね。末端のエルスが知らない何かが、スミスのような幹部格にはあるのかも知れませんね。




 というワケで、こんなタイミングで公式サイトのキャラ紹介にて今後に登場するであろうキャラのポジションが明らかに。
 ネタバレも含むと思うんで、「公式サイトの情報だったら別に構わないよという人だけ反転させて下さいな。
<ネタバレ>
 
未登場キャラの数は11人。
 内訳はフロリンス1、ロムルス1、レムス1、アンナン2、シュヴァルツ1、五柱2、その他3.
 フロリンスはアカネちゃんにフラれた上にシホが別行動中なので、王様にはオトメがいないんですよね。カルデアが不穏な動きをしている現在、手駒が少ないフロリンスは絶体絶命? シホがフロリンスに颯爽と辿り着いてマイスターローブ着て大活躍って展開だったら燃えまくりなんですが果たして。
 ロムルスとレムスは王様の枠なんでしょうが、この二人ってマシロの即位式には出ていなかったんでしょうか?
 アンナンは・・・アンナンって初めて聞いた名前なんですが、国の名前? だとすると、王様とオトメなんでしょうが。もう未登場の女性キャラはいませんよね。
 シュヴァルツ枠は―――前作のスミスがシアーズだったことを考えると、前作でちょっとだけ映ったシアーズ会長とか、ジョセフとか? どっちにしろスミス以外のキャラがちゃんと出てくれないと、シュヴァルツ=スミスの私兵舞部隊という印象が拭えませんからねぇ。
 五柱二人はオープニングで出ている二人で良しとして。この二人もローブ封じられているので、どうなることやら。
 そして、その他枠3・・・ジパング枠に空きがないので一人は舞衣で間違いないと思うので、残りは祐一とレナか、武田先輩とか? シホがカルデア出身だったので、祐一がカルデア出身だったら入る枠はここしかないんですが―――武田先輩が祐一がらみで登場すると、武田先輩もここの枠。そうなるとレナが入る場所がなくなる・・・・・まさかシュヴァルツの枠? うーん? 石上も出てないしなぁ。

</ネタバレ>


 「今週は繋ぎの回だったから感想書くの楽だろう!」と思ってたのに、結局いつもと同じくらいかかった・・・しかし。ここまでストーリーが進んでも決着のさせ方どころか、ラスボスももちろん分からないどころか、前作主人公:舞衣がどのタイミングで出てくるのかサッパリ予想出来ないのはホント凄いですね。
 そういや、PSP版のCMが流れてたんですけど、あの声って中原さんなんですか? 台詞が舞衣っぽかったけど、全然声が違っていたような・・・・



<次回予告>
 アリカとミドリ、17歳についてのガルなのかユカリコ先生の声優ネタ。
 前作にもあったミドリ17歳の真偽に対して井上喜久子(自称17歳)のキャラが絡むネタ―――に加え、喜久子姉は今回ガルとユカリコの二役なので、それも絡めた二重の声優ネタ。物凄くマニアックなんだけど、その分ムチャクチャ高度なお遊びですね。前作の次回予告と比べる声優ネタなんて、そうそう出来ませんものね。








■ 『舞-乙HiME』 第20話 「ニーナと呼ばないで」

 Aパートのキャラ作画が・・・
 せっかく菊地美香が過去最高級の熱演を聴かせてくれたっていうのに、どうしてかアリカ&マシロの回に限って作画がダメダメになってしまうんでしょうか。ストーリー的にも物凄く盛り上がっているだけに・・・あぁ、勿体ない!
 ニナとセルゲイの過去話も満を持して描かれたというのに、他の作画に比べて、旧オープニングで使われていた“額から血を流しながら笑顔で手を差し伸べるセルゲイ”の絵だけがマトモで浮いていたのが何とも。まぁ・・・2クールのアニメですから、あれだけ絵が安定していた前作が異常だったんでしょうけどさ。



 ○ ワルキューレ部隊・・・?
 ナギの結成した、レナの生むGEMを基にしたオトメ部隊の名はワルキューレ部隊。
 隊長はセルゲイ―――ですが、彼は「新しい真祖」としか知らされず、それがレナの死体であることは知りません。現オープニングのセルゲイとレナのカットと、そのカットで流れる「守ることの本当の意味を」という歌詞の意味が深く突き刺さってきます。セルゲイが“二度目”ナギを裏切るのは、レナ絡みなんでしょうが、アリカのためなのかニナのためなのか・・・・

 ニナとセルゲイの過去が明らかになったのは良いけど、これだとアリカ&マシロと同じ誕生日だというのは単なる偶然ですよね。ニナの年齢を見ても、風華宮襲撃よりも数年後の話っぽいですし。
 でも、新たに“ニナは元々、孤児や誘拐されてきた子ども”という情報が出てきました。ということは、ここはここで出生の謎が秘められているのかも? でも、気付けば残り6話か・・・アリカ、マシロ、ミコトの出生の秘密に加えて、舞衣の行方とか描きゃなきゃならんことがいっぱいで・・・ニナの出生にカラクリ仕込む余裕があるんでしょうか。でも、「後半はニナが主役」ってスタッフが明言してましたしねぇ。はてさて。


 そうそう。ナギが結成したオトメ部隊の名はワルキューレ部隊。
 前作でシアーズサイドがHiMEのことを「ワルキューレ」と呼んでいたことや、前作のHiMEは凪達が集めていたことを考えると、単に“戦う乙女達”という以上の意味があるような気がします。しかし・・・残念ながら、トモエとチエ以外はキャラが弱い・・・前作のHiME達をメタな意味で内包するだけのパワーはなさそう。



 ○ もう、泣かずにはいられるかってんだ!!
 
(大丈夫ですよ。アオイは信じてます・・・マシロ様は、きっと素晴らしい王様になられます)
 
「そうじゃ・・・わらわは・・生きねばならぬ。
 わらわのような者のために命を投げ出したアオイのためにも!
 わらわは死ねぬのじゃ、まだ死ぬわけにはいかぬ!」


 号泣。
 ようやく・・・ようやく・・・長いこと“タメ”のままだったマシロ物語の一歩目が始まりました。

 アリカとマシロが早々に再会したことでどうなることかと不安だったのですが、この二人は依存し合うことで浮上するのではなく、あくまでそれぞれ―――マシロはアオイのおかげで女王の意味を考え直し、アリカはエルスやミドリのおかげでオトメの意味を考え直して浮上するという。二人は同じ場所にいることはいるのですが、前作の舞衣となつき同様に“バラバラの道を歩みながら辿り着いた結論が同じ”という物語になりそうな感じです。これはあっつい!


 そして、号泣しながら燃えまくっていた矢先に、マシロがアリカに無理矢理キスしようとしていたりでギャグで落とす辺りが『舞-乙HiME』が『舞-HiME』ではないことの証明か。いや、まぁ「よいではないか!」に笑ったし適度にエロかったから満足なんですけど。公式サイトの次回予告は反則だ・・・あの台詞を菊地美香に言ってもらいたい!



 しかし・・・このマシロ→アリカのキスネタが「ちゃんちゃん!」では終わらず、トモエとシズルの話の布石になっている辺りが抜かりなし。明るくギャグを忘れないアリカ&マシロパートやナツキ&ナオパートと、もはや戻ることすら出来そうにないニナやトモエパートの闇っぷりの対比にもなっているのか。詳しくは後述。




 ○ カルデア皇帝動く・・・!
 田中理恵声のオトメは、やっぱトモエとは無関係なのか―――
 ガルデローベの技術を手に入れたアルタイに対抗するために、アスワドの技術を狙ったカルデア。ストーリー的には当然の展開なんですが、これに「オトメって一体何なんだ」と悩み続けたアリカの物語を絡めてくる構成にシビレまくり。
 そうかー、フィアはマシロの即位式に来ていたんですものね。あの時点でハルカやフィアのようなマイスターはアリカにとって“憧れの対象”だったんですが、ハルカはあくまで(肯定的に)越えなきゃならない目標であって、フィアは相対せねばならない敵であったということですか。

 「マスターの意志に従うことがオトメの責務」は漫画版でも描かれたテーマでしたが、こちらでもちゃんと描いて欲しい。マシロ成長物語がそうした“足枷”を取っ払って、アリカ−マシロが互いに支え合いながら成長していけたなら物凄いカタルシスになりそうです。色んな話が隙なく繋がってきたみたいで、否応なく期待値が上昇していきますわー。



 ○ 相変わらず、カッコ良すぎなミドリに惚れる!!
 
「力に良いも悪いもない。
 ただ・・・力なくば死あるのみ。それがこの世界を支配する掟だ。」


 村の危機を適切な指示で救うミドリを見て、真の王の意味を考えるマシロ―――
 ミドリが敵サイドのボス格だと知った時は、まさかこんな使い方をしてくるとは思わなかったなぁ。碧の信念は前作でも全肯定されたまま終わったので、それを引き継ぐ形でアリカとマシロの進む道を照らしてくれているのはとっても頼り強いです。

 そして、一歩目を踏み出したマシロは、まず自分に出来ることをと村人を助けるために奔走・・・
 少しずつ・・・少しずつだけど、前に進み始めた様子に既に感動。がんばれ、がんばれ、マシロ!



 ○ そして、残された者たちの物語は・・・
 トモエはシズルを救うためにワルキューレ部隊に志願。彼女のために手柄を上げようと奮闘することで、これでアリカやマシロと敵対する理由が出来ました。
 シズルはそうやって邪悪に堕ちていくトモエを知りつつ、トモエのついた「学園長は捕まりました」のウソを信じ、ナツキを助けるためにトモエに手柄を上げさせようと体を許すことに―――親の因果が子に報いというか、前作とは立場が逆になってしまいましたシズル様。


 しかし、トモエはどうしてナツキが捕まったとウソを言ったんでしょう?
 観ている時は「あぁ〜こう言われれば、シズルはトモエを拒むことが出来ないもんなぁ」と思ったんですけど、それだと“トモエはシズル→ナツキの関係を知っていた”ということになっちゃいますよね。アリカ達一般生徒はその事実を知らなかったみたいだし、トモエだけ勘付いていたというのも・・・トモエの盲目っぷりを考えると、どうも納得がいきません。

 まぁ、どっちにしろ。ここのパートだけは前作に匹敵するほどの鬱っぷり。
 前作では堕ちるトコまで堕ちたキャラにもちゃんと救済が入ったように、今作でトモエに入る救済はチエっぽいです(ミ−ヤは無理だよなぁ・・・)。ここで、16話の二人の会話が活きてくるのです。カッチョ良いよ、チエ!!アオイちゃんといい、チエといい、前作では日常パート置いてけぼりだった二人が今作では重要なポジションにいるというのが興味深いですね。二人が大好きだった僕からすると、嬉しい限りなのです!!
 「ウォン少佐に報告です!」と大声で伝えていたのを聞いていたってのは伏線? チエがワルキューレ部隊に志願するような情報だったんでしょうか? しかし、木の陰で盗み聞きしてるチエは前作の黎人っぽかったな・・・・ここまで燃えていながらチエが黎人ポジションだったら、僕は2〜3週間寝込みそうな勢いですよ。


 ニナはナギとともにハルモニウムに接触。
 この声、『舞-HiME』を観た後だとミコちんだとちゃんと分かるようにしているんですね・・・しかし、以前にアリカ達が接触した時には一時どっか行ってた猫ミコトは今回はいなかったんだけど、どういうこと??
 二ナの「懐かしい気がする・・・」は、『舞-HiME』→『舞-乙HiME』を繋ぐ転生システムの鍵を握っているような気も。単なるフンイキな気も。ニナは一応、前作で舞衣のクラスメイトだったワケですし・・・いや、それを言うと、アリカはともかくマシロがノーリアクションだったのはよく分からないんですけどさ。





 というワケで、今週もムチャクチャ面白かったです。テンション落ちないなぁホント・・・
 今作も、前作同様に全てのキャラに意味と見せ場があるのが凄い―――あとはシホをどう使ってくるかなんだけど、これは祐一をどう使ってくるか次第? いずれにせよ、面白すぎて一週一週が勿体ない日々が続いてます。あぁ〜、あと6話なのかぁ。




<次回予告>
 ナギとマシロ、あーんどニナ。
 「勢いだけで契約するもんじゃないね」という話。確かに、成長する前のマシロはホント駄目人間でしたしね。








■ 『舞-乙HiME』 第21話 「白き姫、目覚めるとき」

 毎週毎週ムチャクチャ面白くて、内容濃いんですけど・・・・これ、1度観ただけじゃカンペキには内容把握できませんよね。
 とりあえず要点を網羅して書き残しておきたいんですけど、それでも何かしら忘れていそうな気がします。これだけ多くのキャラがそれぞれに動き回って、その全てが意味ある動きなので、油断していると楽しさも半減してしまいそうなんですが―――てゆうか、僕みたいに思ったこと全部文章に残しておく感想書きにとっては堪らない作品だけど、文章書かないフツーのアニメ好きの人は楽しめているんでしょうか??



 ○ ハルモニウムの秘密
 アバンタイトルのシーン、ちょっと時間軸が分かりにくかったんですが―――
 ニナvs黒ミコトが決着ついた後に、ナギは一人で資料漁っていたってことですよね? で、黒ミコトがぶった斬られた後に、招き猫が割れて、ノーマルなミコトが目覚めた・・・?? ん?ん? これはまだハルモニウムは起動していないんですよね。目覚めたミコトは一体何?

 とにかく、これでようやくうたとつむぎてとまもりびとの意味が解明しました。
 うた← アリカが唄っていた歌。アリカ、及びナギサイドは2番まで歌詞が分かっています。3番の歌詞はマシロが知っているとのことなんですが、「あのコが目覚めたら」とナギが言っているので、3番の歌詞を知っているコが他にもいるらしい。マイじゃないだろうし、ミコトはさっき目覚めていたし、ひょっとしてアオイちゃん!?と思っていたら、その後のシーンでほぼ確定しちゃいましたわ。
 つむぎて← ヴィントブルームの王族の血をひくもの。マシロでもアリカでもなく、ニナだったっぽいんですが・・・ここにも何かヒネリがあるような気がします。セルゲイに「蒼天の青玉を持つコが王女」と教えた婆ちゃんがミミの婆ちゃんだったのも、何らかの意図があったと思うんですけど・・・・とにかくナギサイドがニナを確保しているというのは確か。
 まもりびと← というワケで、今週確定したのはコレ。ナギの言動から“既に手に入れたもの”だとは思っていたんですが、予想通りにオトメだったみたい。でも、最古の兵器ということは、当時はオトメのシステムが確立していなかったろうし。どういうことなんだ??

 しかし―――本当に重要なのは、多分コレから。
 「つむぎて」で「まもりびと」なニナが黒ミコトを呼び出したのは当然だとして、では以前にアリカとマシロが黒ミコトを呼び出せたのは何故? 猫ミコトがいたから? コーラルとは言え、アリカがいたから?(あの段階では、まだマイスターの契約は結んでない) それともアリカかマシロのどちらかが「つむぎて」なのか??

 いずれにしろ、物語の真相に迫る事実がここに隠されているような予感がします。




 ○ カルデア、アルタイ、アスワドらの策謀の中で動き出すエアリーズと・・・
 フィアによってマシロの居場所を知ったカルデアは、アルタイに情報を流す。
 カルデアとしてはアルタイとアスワドをぶつけたい目算だったのだが、アルタイはそれを見越してミドリら5人衆がカルデアに攻め入った隙を狙っての進撃。
 その動きを感知していたエアリーズなんだけど・・・気になるのはナギが(アスワドにマシロとアリカがいるということを)「カルデアからの情報だから眉唾だけどねー」と言っていたのに対して、ユキノは「確かな情報元です」と言っていたこと。封筒から察するに、2週前にチエが書いていた手紙なんじゃないかと思ったんですがが―――あの時点ではチエはワルキューレ部隊には入っていなかったですし、手紙を出し続けていたとしても“マシロとアリカがアスワドにいる”ことはチエは確信していなかったんじゃないでしょうか? 他に情報提供者がいるってことか??

 そして、ナツキとナオがカルデアに向かおうするのに協力する二人が・・・
 新キャラですね。そして、この二人の声優が宮下栄治(ダインの人)、新谷良子(アオイちゃんの人)ということから、これで今作での“声優一緒なのは何か意味あるんでは?”という推測が完全に崩れました。ふぎゃ・・・




 ○ で、実際はバラバラなアルタイサイド
 隊長のセルゲイはヘタレ街道まっしぐらだし。
 チエはトモエを気にかけているようで、どっかしらでナギを裏切るのは確定っぽいし。
 トモエはシズルとの赤ちゃんプレイに夢中で・・・・
 あと、声も名前も不明な3人がいるだけ。

 ダメぽ。蒼天ローブのアリカに勝てる気がしねえ。ここら辺、前作同様“弱い主人公が強敵に立ち向かって成長する”話ではなく、“力を持った主人公が、戦いのなかで心を成長させていく”話なんですよね。なので、このワルキューレ部隊との対決も、心理描写がメインになるっぽい。「裏切ることはできない」というスミスの台詞も気になりますし・・・


 それでいて、チエは後をシホに託しているので、来週辺りにトモエを制すために黒化したり殺されたりしてもおかしくない展開。てゆうか、シホはまだあんなとこにいたのかよ!てっきり、カルデアかフロリンスに向かっているのかと思っていたのに・・・最後にチエが頼りにしたのがシホってのはかなり燃えるシチュエーションで、この後ちゃんとシホがチエの遺志を受け継いで活躍なんかしてくれたら号泣ものなんですが。すげー頼りねえ(笑)
 でもまぁ、シホは祐一が出てくるまでは生き残るとは思いますが・・・果たして、どういう絡みになるんでしょう??



 あと、トモエとシズルのマニアックプレイには吹いた。
 吹いたけど、あれだとトモエが赤ちゃん役ってこと? てゆうか、赤ちゃんプレイって実際どういうものか分からんな。女のコ同士だと更に謎。



 ○ そして・・・とうとうマシロが女王たる時!
 まさか、ミミはここで化け物に殺されるだけの役だったとは・・・!清水愛だったのはどういうことなんでしょう。
 ミミがいなけりゃマシロが民を守ろうとは思わなかったろうし、ミミが生き残ってしまえば「民のため」なのか「ミミのため」なのか曖昧になってしまったろうけど―――まさか、ここであっさり殺してくるとはなぁ。ニナと境遇似ていたり、色んな要素のあるキャラだったんで素直に驚いてしまいました。
 そのおかげって言うのもアレですが、これをきっかけについにマシロが浮上し始めました。また、マシロの決意を後押ししたのがアオイの台詞だってのが熱すぎます。まぁ、アオイちゃんは生きてるっぽいんですが・・・

 涙ながらに民に訴えかける姿も、その後のアリカとの会話も―――マシロ役のゆかなさんの演技が凄かった。


 
「わらわはもう二度と泣かぬ。
 国を取り戻し、皆が笑えるようになるまでは」


 そうして、マシロ、アリカともに迷いを捨てて決戦へ。
 「まだ蒼天の青玉の力を使いこなせていない」って言われたのってアニメ版ですっけ?
 これでようやく真の力を出せるのだとしたら、結局はバラバラなワルキューレ部隊やナギサイドは敵じゃなくなるんじゃないか。




 ○ 託されるのは皆の想い
 8話のアリカの「絶対に戦争なんて起こさせない」という台詞をマリア先生がリフレイン。
 あの頃のアリカは無知だったからこそあんな台詞が吐けたのですが、現実を知って打ちのめされてズタボロになった現在でも同じことが言えるのかどうか―――というアリカ成長物語を、おさらいしてくれているワケですね。マリア先生はそんなアリカを見守る役だったのか。熱い。でも、そうなるとユカリコ先生の存在意義が・・・


 また、ミドリもアリカとマシロに未来を託してカルデアに。
 アリカにかつて分かれたヨウコの姿を重ねながら・・・

 憎しみに憎しみをうんちゃらというのは、同じサンライズの看板作品『ガンダムSEED』が挑んだテーマ―――正直、バトルものでこのテーマは鬼門だと思うんですよね。作品としてバトルしないとならない矛盾を孕んでいるだけに。しかし、このテーマをヨウコ先生が受け継いでいるのだとしたら、一筋の光明になるかも? 彼女は戦闘要員としてのオトメの枠から外れた唯一の存在なので。




 一応、重要っぽい情報は抜き出したつもりだけど、それでも何か抜け落ちているかも・・・情報量が多すぎなんです。


<次回予告>
 アリカとラド、ツッコミ入れるミドリ。
 関俊彦の壊れキャラは別に元ネタあるワケじゃないですよね? 前作でも黎人のキャラは壊してこなかったので(凪におちょくられてはいましたが)、さすがにコレにはビックリ。でも、笑いの方向性としては力技ですよね。








■ 『舞-乙HiME』 第22話 「ホロビノウタ」

 セルゲイとアリカがそれぞれ心情吐露した後に別離、トモエの自白と狂いっぷり、カルデアが堕ちて、ミユがとうとう前線に出てきた上に、ハルモニウム起動して、舞衣っぽい人が出てきましたよ。内容濃すぎて、脳がいっぱいいっぱい!!しかもコレ、ほとんどBパートの怒涛な展開ですもんねぇ。前作24話なんかもそうだったんですが、「ホントに30分アニメ?」と叫びたくなるような濃密な時間を堪能しました。

 決してスカスカだったワケではないんですが、ここ数週はアリカとマシロが復活するための心情描写がメインでした。そのため、どちらかというとスローペースに落ち着いていたため(その割には死者が結構出てるんですが)、今週の急激な展開にアップアップ。ホント、このシリーズは視聴者サイドを緩急で揺さぶってきます。疲れている時に観るとしんどそう・・・健康な時に観るべきですよ。



 ○
「出来れば降伏して欲しい・・・・・・でも、君は・・・夢を追うんだろ? それでこそアリンコだ」
 セルゲイとアリカ物語。
 Bパート終盤でミユにぶっ刺された際にも「確かにセルゲイとアリカの物語はキレイに完結したと言えるし、ここでちゃんと殺したとしても文句は全くないなぁ」と思えたほど、この二人の会話シーンに感動。互いに想い合う二人が戦わなきゃいけないシチュエーションを、ここまで見事に作り上げるのかって構成に震えっ放し。前作でも“戦い合わなきゃならない”説得力は凄かったけど、アレ以上かもなぁ・・・・

 アリカがたった一人でヴィントにやって来た時からずっと見守ってきたのがセルゲイ。蒼天の青玉を持っていたから、在りし日のレナの面影を見たから―――きっかけはそうだったかも知れない。けど、いつしかセルゲイはアリカ自身の真っ直ぐさに惹かれていった。だからこそ、敵対しつつはあるけど、君は君でいてくれという願いが台詞に込められていて、もう号泣ですよ。まさか、セルゲイに泣かされるとは思わなんだ・・・!


 でも、まだセルゲイ→レナの伏線は消化されてないし(個人的にはなくてもいいかなぁと思うんですけど)、セルゲイとナギの夢もよく分かっていませんから、まだだだ彼は働いてもらわなきゃならんのですね。




 ○ ワルキューレ部隊vsアリカ
 マシロがどんどんカッコ良くなっていく・・・もう、それだけで涙腺が(笑)
 やはり命令に背くと電撃が走るような仕組みになっているみたいで、チエ先輩が早くも第1の電撃を喰らいました。バラエティ番組で体張る芸人みたいです。しかし、コレ・・・電撃覚悟で命令に背くって展開がミエミエのような。良いのです!僕は千絵もチエも大好きなんで、ミエミエでもいいのです!彼女が身を張るのはトモエのためか、アオイちゃんのためか・・・

 トモエはようやく自分の悪事をバラしました。これでミーヤの再登場の可能性は消えた・・・か。
 田中理恵のブチギレ演技と表情作画は流石、これはもうシリーズのお家芸と言って良いほどの出来栄え。逆に戦闘シーンは単調でハデさがなかったんですが、これはまぁ「ここで緩い戦闘シーンを見せておいてー」みたいな意図だと思うので、むしろ単調だと思った人ほど製作者に踊らされてるのです。



 ○ ハルモニウム起動!
 長く引っ張った割にはあっさりと起動したな・・・
 アオイちゃんはあっさりと歌詞を教えちゃったの? んー、何だか拍子抜けではあるんですが、あの歌詞にそんな重要な意味があるとは知らなかったんだろうなぁ。仕方ないですよね。てゆうか、包帯姿の彼女は見てて痛々しい・・・チエが思いつめたのも分からなくない(先々週、チエがワルキューレ部隊に入ったきっかけとなった“セルゲイへの伝令”はアオイちゃんのことだったんだろうなぁ)。

 ちょっと時間軸前後しますけど、前回のアバンタイトルでニナにぶった切られて目覚めたのが、今週ラストでアリカに乗っかっていた命なんじゃないかな? そうすると、猫が何なのか余計分からなくはなりますが・・・


 で、ハルモニウムの意味は―――単純にオトメの能力を増幅する装置?? でも、それだとナツキがあれだけ焦る理由がないか。空間転移能力が膨れ上がって、時間も転移するとか。ミユの「よりチャイルドに近いもの・・・」という台詞から考えると、時間を転移してチャイルドを復活させるとか?



 ○ カルデアvsアスワド
 フィアvsミドリは、思ったよりも肉弾戦で地味ィな感じかと思いきや。愕天王召還を上と見せかけ下から、というシンプルながら面白い攻撃でミドリの勝利。でも、これ観る限り前作で戦艦貫いたチャイルドほどの破壊力は感じられず、チャイルドとスレイブは別物だと再認識しました。

 そして、ここにエアリーズからはるばるジープでやって来たナツキ&ナオが到着。
 「カルデアに向かうぞ!」と言っていた先週時点では、ミドリのピンチにナツキが駆けつけ「アリカが世話になったお礼だ!」みたいな燃え展開を期待して・・・・・・いませんでしたけど(笑)、やっぱナツキはナツキなんだなぁ。可愛くてしゃあない。


 そして、ここに落ちてきた猫・・・ミコトかと思ったら、額の傷の形が違うんですね(ミコトは十字傷、コイツは三日月)
 ビックリした。ハルモニウムの影響で、ミコトだけ空間転移したとかムチャクチャな論理だったらどうしようかと思いました。そうすると、アバンタイトルでミユとバッタリ会っていた猫もミコトじゃないのか・・・・? もう一度見てみたら、こいつは傷が「入」の字みたいなヤツでした。ミコト型の猫は最低3匹確認されているので、これらの猫の秘密もハルモニウムを解くヒントになりそうです。



 ○ アリカのピンチに颯爽と駆けつけるミユ!!
 うわああああああ!!
 待っていただけあって、これにはもう痺れっ放し。ムチャクチャ格好よかった!!!

 また、その前のアリカとトモエの会話も、先週エルスの包帯を握り締めながらオトメになることを再び決意したアリカとの対比になっててゾクゾク。この時点ではまだアリカは自力でトモエを倒すことが出来なかったけど、これはまだ最終決戦に取っておくということなのかな。


 ミユの登場から流れるBGM及び、真実を淡々と語りつつ怒りを込める演技とともに、前作同様のミユ起動の画面に移っての高速戦闘。もう!全てがカッコ良過ぎる!!前作でアレだけHiMEを苦しめた彼女が、味方サイドだとこうも頼もしいのか・・・!
 「あの方の遺した最優先指令です」というのは、ミユはレナの遺志を継いで行動していたってことなのかな? レナ・セイヤーズという名と、シアーズという名も発音の差という気がするので―――レナはひょっとしたら、前作のアリッサの子孫とかそんななのかも。そう考えると、アリッサの遺伝情報がインコ(?)にのみ残っているということは、アリカはやっぱりレナの娘ではなくて、それでもレナはアリカを守って欲しいとミユに託したんじゃないかと思えます。あ、やばい。妄想してるだけなのに泣けてきた(笑)



 そして―――
 ハルモニウムとアリカへの憎悪に身を堕としたニナと、アリッサの想いを込めアルテミスを起動したミユが衝突!
 ここでアルテミスか――!!わぁ、むっちゃ震えた。アルテミスはもちろん前作でアリッサのチャイルドに付けられた名。それを、ミユがアリカを守るために受け継いだってのはもう!もう!単純にバトル作画も迫力十分。むっちゃカッコ良かった。




 ○ そして、ついに登場する前作ヒロイン
 ニナとミユの激突で、またしても一同がバラバラに吹っ飛びました。
 またリセットか・・・『20世紀少年』じゃないんだから。


 顔が隠れて光っているのは、先ほどまでの黒ニナを引っ掛けているだけのお遊びで、来週以降はのほほんモードになるんだと思いますが・・・。舞衣がローブモードなのと、命(だと思われ)が寝巻きっぽいのは??

 考えられる一つの可能性としては、舞衣も命も最近まで封印されててこないだ目覚めた・・・とか?
 舞衣は五柱候補だったのだから、フミさんのローブが全員封じられている現在、舞衣だけがローブを失っていない理由は何かあるんじゃないかと思います。
 もしくは、単純に同じGEMで、誰かご主人様つけてるとか・・・それだったら祐一なんだろうからハッピーなことですけど、非常に脱力しますね。アリカ達が死闘繰り広げているのに、何呑気なことしてんだよって。




 とにかく。もう毎週毎週、物凄く楽しい。こんなに面白くて良いのだろうかと不安になるくらい。
 ねぇ?そりゃ、オチで全部台無しにしちゃうようなアニメもありますから・・・・ね?


<次回予告>
 トモエとミユとアリカ。
 ミユのキャラまでイジってきて面白かったけど、流石に前回のラドみたいに壊すワケにはいかなかったか・・・。まだまだストーリーの根幹を成すべくキャラであるし。トモエに関しては、ニナの登場のおかげですっかり忘却していた分、「あーそうだ。この回はトモエの回だったんだ」と思い出せませた。不憫なコ・・・








■ 『舞-乙HiME』 第23話 「不思議の谷のアリカ」

 この作品の評価すべきところは、『舞-HiME』シリーズ2作目という謳い文句なのに前作を知らなくても楽しむのに全く問題がなかったということ。そりゃもちろん「あのキャラが出てきた!」という喜びや、今後の展開の考察なんかには前作を観ていることは肝要ではありましたが・・・基本的にメインを張っているのは新キャラ達ですし(マシロは前作もいたけど別人格なんで)、人間関係も新たに構築されていくものがほとんどでした。

 なんだけど・・・・正直、今週の内容は「前作を知っているか」で楽しさも奥深さもまるで違う話だったと思います。客観的な評価をしなければならないんだったら、どう評価していいか迷ってしまうところなんですが・・・このサイトは管理人が好き勝手に主観を語りまくるサイトなのです。だから、敢えて太字にして言わせてもらう!!


 俺は舞衣と命が大好きなんだ――――――!!

 というワケで、これまで必死に“前作ラストのネタバレ”を避けて感想を書いてきた僕なんですが、今回ばっかしはネタバレ全開で書かなきゃ駄目っぽい。その辺、まずは御了承お願いします。


 ○ 舞衣の台詞は、前作最終回後の彼女の台詞
 てゆうかですね・・・前作で舞衣と命が戦い合ったことを知っている人は、この二人がこうしてイチャイチャしてくれてるということだけで泣けるはず。舞衣がゴハンを作って、命が美味しそうにそれを食べて、なつきがツンデレしてて、深優が「さすがです、お嬢様(アリカ)」と言ってる姿に舞衣がツッコむ―――1年という時間と、数百年という時代を超えて、『舞-HiME』最終回の後に続く彼女らの関係性を垣間見えたようで、もうそれだけで嬉しいのです。特になー、なつきと舞衣のやり取りが萌えまくりですよ。

 言われてみれば・・・これまで不自然なほど絡みのなかった(オープニングではあった)、ナオと猫ミコト(のそっくりさん)のやりとりなんかも、前作の奈緒と命の関係を思い出させたり。
 てゆうか・・・今気付いた。旧オープニングのナオとシホがいがみ合って、そこにミコトが割り込むという絵。前作のオープニングで命、奈緒、詩帆の中学生トリオが1ショットで映っていたのに引っ掛けていたのか。芸が細かい・・・



 そして・・・今週ニナがアリカへの想いを口にしたことが暗示しているのですが・・・
 前作での舞衣が命と離れ離れになって彼女の重さを知ったように、今作でのアリカとニナも“大切な親友”だと互いに分かっていて・・・それでも前作の舞衣と命同様に、アリカとニナも戦い合わなきゃならないのでしょう。そうした現実にアリカを直面させた時期に、舞衣と命に遭遇させるというのは―――この作品が『舞-乙HiME』という単体作品ではなく、『舞-HiME』の続編としての『舞乙HiME』という深い意味を持たされていることの証明なんだと思ったり。


 また、こうやって悩みまくりのアリカに対する舞衣の台詞が・・・前作を知っていると物凄く深いのです。
 もちろん前作の舞衣と今作の舞衣は別人であるはずですし、今作の舞衣の「私も悩んだわー」という台詞は失踪前のゴタゴタに対する発言だと解釈するのが正しい見方だと思うのですが。メタな視点で見つめ直すと、前作でHiME同士の戦いに巻き込まれた舞衣の境遇と、今作でオトメ同士の戦いに巻き込まれたアリカの境遇を対比させる意味があるワケです。

 
「舞衣さんは、どうしてオトメになろうと思ったんですか?」
 →
「私、弟がいるんだけどね・・・その弟って色々責任を背負ってて。だから、姉の私が助けてやらなきゃ・・・とか、そんな感じかな?」
 ※ 前作の舞衣は弟の病気のため、奨学金を得られる風華学園に転校してきた

 
「オトメって何なんですか? 私、どうしたら良いんでしょう?」
 →
「てゆうかね、これはきっと・・・アリカちゃんにしか分からないの。」
 ※ 前作の舞衣もHiMEの意味に翻弄されていた。そして、舞衣となつきはそれぞれ自分自身の道によって答えに辿り着いた

 
「でも、間違っていたらどうするんですか?」
 →
「なら、考えるしかないんじゃないかな。それで間違えたと思ったら、またやり直せばいいじゃない?」
 ※ これまた前作の舞衣も自分の選択によって失うことを恐れていた。巧海が消え、命が自分の下を去ったことで、祐一まで消えてしまうことを恐れた。そして、迷いまくった結果、自分自身の本当に大切な想いに気付いた

 
「考えすぎると妙な罠にハマったりすることもあるし・・・経験者は語る、よ」
 ※ 前作の舞衣は考えすぎた結果ボロボロになっていき、伝説のブチギレ→命をカグツチで殺そうとしたり、萌え目当てに観ていた人々にトラウマを植え付けていった。


 この辺り―――「オマエに言われたくねえよ!」というツッコミを舞衣にぶつける人もいそうなんですが、途中のウダウダモードの舞衣ばかりが記憶に残っていようとも、最終的に舞衣はどん底から這い上がって黒曜の君に立ち向かいました。そうした成長を経ての、今週のような“頼れるお姉さん”キャラなんだと思います。
 僕としては・・・前作25話ラストの舞衣の台詞に号泣した身として、こうして舞衣が今作の主人公達を導いてくれるってのが嬉しくて堪りません。あぁ、舞衣―――苦しかった時期があったからこそ、こういう言葉が出てくるんだなぁって。


 ○ まぁ、そんなことは置いといて。舞衣は可愛いよねって話
 舞衣のマスターが命とは!!!こればっかしは全く予想していなかった。そして、これが予想以上に萌える。

 相変わらずのタレ目っぷりはステキですし、巨乳は置いといても命とのイチャイチャっぷりは凄まじいし、ロングスカートが意外に似合ってるし、ここまで引っ張ってきただけあって作画も気合入ってるし!中原さんの声もPSP版CMの声は違和感凄まじかったんですが、本編は全く持って『舞-HiME』のイメージのまま。アリカとの新鮮な絡みも、ナツキとの相変わらずな会話も、とっても良かった〜。あぁ、やっぱ僕は舞衣が好きだったんだなぁ。


 それはそうと、炎のエレメントで料理をしているところなんて、ガンダムに洗濯をさせてた『ターンエーガンダム』かと思いました。時代設定なんかも『ターンエー』っぽいと思ってましたが、やはり同じサンライズの名作なんだから多少なりとも影響はあるんでしょうね。


 しかし・・・地味に、先週僕が抱いた「舞衣がローブモードだったのは何故?」という疑問を数分で氷解させて納得させるのは凄いなぁ。まさか料理のためにローブモードだったとは。おたま持っていたのが伏線だったとは(しかし、おたま=料理だと気付かない自分の脳みそもどうかと思うな・・・)



 ○ 道分かたれるアリカとニナ
 アリカは正式にレナの娘だとミユのお墨付き、蒼天の青玉は人身売買の果てに流れたとこをミユが回収してアリカに返した・・・ニナは正式に王家の血を引く者。マシロは十中八九、一般人(誰かとの繋がりはあるかもですが、王家とは無関係だと思われ)。

 恐ろしいほど、先週の僕の妄想はハズレまくり(笑)
 真に受けた方、ゴメンなさいね。

 しかし、アリカとアリッサが血縁者というのは、実は結構ヒントあったんですよね。まず名前が似てる(笑) あと、特徴的だったアリカの瞳の色は、前作のアリッサのそれと一緒。髪の色は違うんだけど、ミユのビジョンでは金髪に見えていた・・・などなど。ミユが蒼天の青玉の使い方を知っていたというヒントもありましたね。
 とにかく、アリカのばっちゃは本当に「おばあちゃん」だったみたい。血の繋がりなんてそれほど意味あることではないとは言え、メインキャラがみんな天涯孤独なこの作品においては・・・本当に良かった。おばあちゃん、アリカをまっすぐ育てたんだなぁ。



 さて、一方のマシロは相変わらず親が誰かも分からず。
 もう残り3話なんでムリして描く必要はないと思うんですが、どっから大臣がこのコを連れてきたとかいう設定もあったんでしょうか? 個人的にはずっとミミとか、あのばーさんとかが怪しいと思っていたんですが。もうどっちもいないしなぁ。マシロが完全に吹っ切れるところまでちゃんと描けるんでしょうかね・・・・



 ○ 『舞-HiME』→『舞乙HiME』
 命は水晶のHiME。
 前作で出てきたHiMEの最後の一人ということなんですが、流石に同一人物ではないですよね? 痣の位置は一緒ではありますが・・・(確認するために、わざわざバンダイチャンネルで1話観た)

 で、そのHiMEを基にしてオトメの技術は出来たっぽい。
 まぁ、HiMEの技術もオトメの技術もよく分からないものなんですが、繋がっているということだけ分かれば良いのかな。スレイブとチャイルドも似て非なるものですし、ここらの技術の違いがストーリーの鍵を握るのかと思われます。そう考えるとハルモニウムとは一体? あの説明を聞いても、何が何だかサッパリ分からん。命が関わっていたということで、HiMEの技術が関わっているというのは間違いないんでしょうが。



 そのハルモニウムでナギはエアリーズを強襲・・・
 一応、ハルカは戻ってきているんですよね? 序盤の伏線や、後期オープニングの絵